降って来るもの

写真と散文とぽえむ

頴悟抄㈤「惑星」

2020-06-23 05:08:57 | 詩21

     頴悟抄㈤「惑星」

 

足という部位が

自身の重さに耐えきれなくなったら

動物としての

機能や特権が

剥ぎ取られてゆく現実を

目の当りにするようになったら

僕はどんなに落胆するだろう

僕はどんなに悲観するだろう

 

何とか持ち堪えている今の内から

その異常感覚をシュミレーションし

悲嘆の感情を

麻痺させておかねばならぬ

 

古希を超えて

そのペインの予兆が

ときおり惑星のように

僕の脳裏のcosmosを不気味に廻る

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