ブドウ(安芸クイーン)の環状剥皮(かんじょうはくひ)を行いました。
安芸クイーンは暖地では着色しにくい品種です。
そのため、色づきをよくするために研究確立された技術がこの環状剥皮だそうです。
幹の樹皮(表皮)を環状に5mm幅で剥ぎ取ります。
カッターナイフと5mm幅のドライバーを使って、剥ぎ取りました。
全体に効果を及ぼしたい場合、主幹のどこかで行います。どの高さでもいいようです。
今回は地表から約1mの高さで行いました。この付近で直径約9㎝です。
痕跡はこれまで行ってきたものです。今回で7回目になります。
人差し指の部分が最初で、その下が次の年です。年月が経つときれいになります。
剥皮部は幅広のビニールテープで保護します。テープは約1か月後にはずします。
そのころには癒合(ゆごう)がかなり進んでいます。
この処理を行うことによって、表皮の中を通っている“師管”という養分の通り道を断ちます。
光合成で生産される養分を根などに移行させず、果実に蓄積することができるのだそうです。
色づきがよくなり、食味もよくなるとのことです。
ただ、着果量が多すぎると効果は薄いそうです。
我が家のものは真っ赤にはならないので、欲張って房をつけすぎていたものと思います。
今回は思い切って少なくしているので、期待しています。
ちなみに、今日現在のブドウは次のような状態です。
満開になり第1回目のジベレリン処理(種なし処理)したのが5月17日~18日でした。
このときから今日で33日又は32日目の房です。
今回の環状剥皮は、満開の時から30日~35日後が適期だそうです。
今年こそはきれいに色づいてもらいたいものです。