我が家で育てている安芸クイーンは、果皮が鮮紅色の品種です。
しかし、成熟期に高温が続く地域では、着色不良になりやすいブドウです。
この問題に対処するための技術である環状剥皮(かんじょうはくひ)という処理を行いました。
今、満開後33~34日目くらいです。大きくなってきました。
マスカットのような色をしていますが、本来は、8月中旬頃には鮮紅色になるはずです。しかし、気温が高い地域では、着色不良となりやすいブドウです。
上は昨年、下は一昨年に行った環状剥皮の痕跡です。主幹のどこかで行います。
今年は昨年と一昨年の中間で行いました。リング状に5ミリ幅で表皮をはぎ取ります。
カッターナイフで丁寧にはぎ取ります。深く傷つけると樹液が流れ出ます。
剥皮部は幅広のビニールテープで保護します。テープは約1か月後にはずします。
そのころには癒合(ゆごう)がかなり進んでいます。
この環状剥皮は、満開後30~35日(着色が始まる2週間前)に行うもので、この時期を逃すと効果が劣るそうです。この処理を行うことにより、光合成で生産される養分を根などに移行させず果実に蓄積することにより、着色が向上し、食味もよくなるのだそうです。