守田です。(20140403 23:00)
原発輸出に向けた動きが加速化しています。
4月1日、民主党は党内に多くの反対の声があるにもかかわらず、日本からの原発輸出の前提になるトルコとUAEとの間で締結しようとしている原子力協定への賛成を決めてしまいました。
これを受けて、2日には衆議院外務委員会が開かれ、わずか5時間の審議で、自民、公明、民主の賛成多数により、この協定が可決されてしまいました。
さらに明日4日、衆議院本会議にこの問題がかけられ、自公民の圧倒的多数で可決されてしまう可能性が強まっています。
あまりに時間がありませんが、今、少しでも多くの反対の声をあげておくことが重要です。明日の可決を食い止められなくても、後々に影響を残せます。
民主党の中でも菅直人元首相をはじめ、決議に「造反」が出ると言われており、たった今、民主党執行部が、処分もちらつかせながら「造反」を食い止めようと暗躍していることが伝えられています。
これに対して私たちの側からも少しでの原発輸出反対のまっとうな声を議員たちに届けましょう。
トルコでもこの協定の国会での可決に大きな関心が集まっており、日本の民衆が反対の声を上げることへの期待が語られています。
そうしたことは僕がトルコで行ったシノップ原発に反対する講演が、トルコの多数のマスコミに繰り返し取り上げられていることにも表れています。
その一つをご紹介します。トルコの有名な雑誌、ATLASのWEBサイトのカバーページに載った、3月10日のイスタンブールでの講演に関する記事です。トップに掲載された4つの記事のうちの2番目です。ご覧ください!
ATLAS
http://www.kesfetmekicinbak.com/
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=641457292575206&set=a.168717229849217.44896.168146003239673&type=1&theater
ちなみにFacebookの記事には、今現在で「いいね」を876人が押してくれており、シェアは1236件にも及んでいます!
続いて3月13日のイズミールでの講演に関する記事もご紹介しておきます。
http://www.emo.org.tr/genel/bizden_detay.php?kod=102064&tipi=2&sube=7#.Uz1macuKB9A
シノップ原発反対の動画(反対運動のスライドショー)もご紹介しておきます。
https://www.facebook.com/photo.php?v=306551249245&set=vb.588574245&type=2&theater
こうしたトルコの方たちの、美しいシノップを守ろうという思いに応えたい。そのために少しでも多くの反対の声を国会議員たち、とくに内部に反対者のいる民主党に届けたいです。
ではどうするのか。ますは繰り返し紹介しているものですが、民主党議員に原子力協定への反対を呼び掛けるオンライン署名がありますので、まだの方はぜひ署名をしてください。また今からでも拡散をお願いします!
トルコへの原発輸出に反対を/野党第一党としての責任を
http://goo.gl/715INO
またこの署名を呼び掛けて下さったFOE JAPANから次の行動の提案が出されているので、それを紹介します。
末尾に民主党の役員リスト、連絡先なども記載されています。可能な方、簡単なものでも良いので、原子力協定反対の声を届けて下さい。
以下、FOE JAPANから、オンライン署名に賛同していただいたみなさんにあてられたメールを転載します。
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トルコとの原子力協定に反対するオンライン署名にご賛同いただいた皆様
4月3日、衆議院外務委員会において、わずか5時間の審議で、自公民賛成多数により、トルコ・UAEとの原子力協定が可決されました。
4日(金)の衆議院本会議にかかる見込みです。このままでは自公民圧倒的多数の賛成で可決されてしまうでしょう。同じ可決されるにしても、ここで多くの国民が反対しているということを示していくことはたいへん重要です。
みなさまからいただいた署名やメッセージを、随時、鍵にぎると思われる国会議員に届けていますが、可能な範囲で、みなさまからも、個別に国会議員に反対の声を届けてください。
とりわけ、鍵握る民主党の議員に対する働きかけを、お願いします。
下記のページから、選挙区別の議員を調べることができます。本メールの下の方に民主党の役員の連絡先を掲載しています。
http://www.dpj.or.jp/members
もちろん、民主党だけではなく、自民党・公明党の国会議員にも可能であれば、ぜひ働きかけてください。
参考)
3日の外務委員会の審議では以下のことが議論になりました。
・トルコとの原子力協定には、放射性廃棄物に関して、「両締結国が書面により合意する場合に限り、トルコにおいて、濃縮または再処理することができる」と記されている。
みんなの党の小熊議員、共産党の笠井議員、維新の阪口議員、河野議員などがこの点を質問しました。
参考記事:原子力協定、審議紛糾も 対トルコ、再処理・地震に懸念
(朝日新聞2014年1月7日)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S10912580.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S10912580
外務省は、「日本が合意することはない。それについて、トルコに伝達」としましたが、笠井議員は、「それについては公文書になっていない」と追及。外務省側の記録を開示するように迫りましたが、外務省は外交上の信義則を理由に断りました。
・放射性廃棄物の処分方法は決まっていない。トルコは「放射性廃棄物等安全条約」を批准していない。ロシアとの協定では、ロシアが引き取ることになっているらしい。
・トルコの原子力損害賠償制度は、未構築。国内法も未整備。パリ条約などに基づき、今後、日本と同様、原子力事業者への責任集中を行うような制度をつくっていくであろう。
・トルコ・UAEとの原子力協定は、福島原発事故後、はじめて政府が署名した協定(2011年に国会で容認されたベトナムなどとの原子力協定は、3.11以前にすでに署名されていたものです)
残念ながら、多くの民主党議員が反対しているのにもかかわらず、昨日、対応を一任された「次の内閣(NC)」で、民主党として賛成することが決められてしまいました。
民主、原子力協定で賛成へ 採決時に造反者出る可能性も
http://www.asahi.com/articles/ASG415DYYG41UTFK00C.html
<ポイント>
・トルコは地震国。
・地元の反対も強い。
・政情としても、シリアなど周辺国との緊張関係からいっても、とりわけリスクが高い。
・衆議院の審議は、あまりに短く、議論がつくされていない。福島原発事故後、はじめて政府により署名された原子力協定として、審議をつくすべき。
・国民の多くは反対している。
・原発輸出に関して、日本側の安全確認体制が、構築されていない。(以前、原子力安全保安院が担っていたのだが、原子力規制委員会が拒否)
参考)<原発輸出>安全確認、形だけ。 経産省「国内向け」と落差
毎日新聞 12月22日(日)9時43分配信
http://blogs.yahoo.co.jp/neggy_0313/62711567.html
多くの市民が、原子力協定に反対していることをみせることは、たいへん重要だと思います。市民が国会に反対の声を伝えることにより、国会議員も反対しやすくなります。
ご協力をお願いいたします。
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下記は鍵握ると思われる民主党の役員のリストです。
代表 海江田 万里:
衆議院第1議員会館609号室
電話: 03-3508-7316 FAX: 03-3508-3316
Facebook https://www.facebook.com/banrikaieda
http://www.dpj.or.jp/member/155
代表代行 高木義明(長崎市)
衆議院第2議員会館401号室
電話: 03-3508-7420 FAX: 03-3503-5757
副代表 北澤俊美 (長野市)
参議院議員会館424号室
電話: 03-6550-0424 FAX: 03-6551-0424
前田 武志
参議院議員会館715号室
電話: 03-6550-0715 FAX: 03-6551-0715
田中 直紀 (新潟)
部屋番号: 参議院議員会館306号室
電話: 03-6550-0306 FAX: 03-6551-0306
原口 一博(佐賀)
部屋番号: 衆議院第1議員会館307号室
電話: 03-3508-7238 FAX: 03-3508-3238
幹事長代行 中川 正春(三重)
部屋番号: 衆議院第1議員会館519号室
電話: 03-3508-7128 FAX: 03-3508-3428
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