明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(835)映画『遺言~原発さえなければ』を広めよう!支えよう!痛みを分け合い、怒りを共に!!

2014年04月25日 08時30分00秒 | 明日に向けて(801)~(900)

守田です。(20140425 08:30)

友人のフォトジャーナリスト、豊田直巳さんが野田雅也さんとともに素晴らしい映画を作って、上映してくれています。
まずはこのダイジェスト版をぜひご覧下さい!

映画『遺言 原発さえなければ』ダイジェスト編4分
福島の3年間―消せない記憶の物語
震災翌日から、二人のフォトジャーナリストが撮影した800日間の記録
https://www.youtube.com/watch?v=0n7R-zhA_sw


みなさん。どうですか。
僕は涙が流れてどうしようもありませんでした。
この痛み、苦しみ、そして怒りを放置しておくことはとてもできない。
同時代を生きるものとして、なんとしてもこの痛みをみんなで分け合い、心の底に沈殿させ、そうしてそこから沸き起こる怒りを共有したいです。

映画『遺言』は飯舘村の痛み、福島の嘆き、原発事故の本当のひどさを、人の心の奥から映し出してくれた素晴らしいものだと思います。
震災翌日から、高線量地帯に~さまざまな防護を施しながら~飛び込み、真実を伝えようとしてきた真のジャーナリストだからできたことです。
同時に、飯舘村の長谷川健一さんをはじめ、愛する郷土に放射能が降り注ぐ中、本当に真摯に、人としていかにこの事態に向かい合うかを考え抜き、手探りで行動してきた素晴らしい人々がそこにいてくださったからこそこの映画がええきました。
豊田さんたちは、そうした人々の姿を克明に映し出してくれている。淡々とした記録そのものが、この歪み切った日本社会に対する奥深くからの告発なのだと思います。

僕自身、まだ全編を観ておらず、ダイジェストだけでこの感想を書いているのですが、だからといって何も分からずに書いているというわけではありません。
長谷川健一さんを京都に2回もお招きし、対談させていただいたこと。自分自身が飯舘村を訪れて線量調査を行ったこと。また豊田さんも京都に来ていただき、お話を聞くなどしてきた蓄積が僕にはあります。
だからこそ、ダイジェストの4分だけでも、十分にこの映画が成功していることを感じられる。
そこにあるのは悲しい現実です。タイトルが「遺言」です。でもこの痛みをわがものとする中でこそ、僕は本当に豊かな未来への意志、人間的な愛に裏打ちされた力を生み出すことが可能なのだと感じています。
だからこそ、なんとしてもこの映画の上映を各地で成功させたい!

豊田さんによると、幸い、あちこちの上映会が満員御礼になっていて、さらに多数の地域・映画館から上映の声がかかっているそうです。
しかしだからお金がどんどん入るのかというと、配給会社がついていない映画の場合にはそうはいかない。
むしろ宣伝や広報などでの交通費、宿泊費等々に多大なお金がかかり、上映が伸びる分だけ、経費が必要となってもいるようです。
みなさま。どうか飯舘の、福島の怒りを表したこの映画、この義挙に、力をお貸しください!

僕自身、5月25日に大阪で長谷川健一さんと対談させていただき、6月29日に京都で豊田直巳さんと対談させていただく予定が入っています。
そのため5月中旬に大阪の上映会に出かけていき、じっくりと映画を観て、もう一度、詳しい感想など書かせていただくつもりです。

私たちは今、怒りを歌わなければならない!

みんなで『遺言』を観て広げましょう!上映を支えましょう!痛みを分け合って、前に進みましょう!!

以下、豊田さんからの『遺言』募金サイトへの協力の依頼を転載します。
なおすでに終わっておりスケジュールもありますが、上映の広がりを知っていただくために、そのままに転載します。

*****

映画『遺言』の募金サイトへのご協力を

いつも映画『遺言~原発さえなければ』をボランティアや資金面、前売チケットの販売、あるいは広報などでご支援を頂いている友人の皆様。

映画の上映が順調な滑り出しをできたのは、ほんとに皆さんのお陰と感謝しております。
ありがとうございます。
おかげさまで、東京で始まった劇場上映も福岡でも満席となり、現在、名古屋でも順調にお客様にお越しいただいております。
こうした中で、5月に入って神戸、大阪、そして福島での上映予定につながっており、また6月には北海道の帯広での上映も決定しました。
さらに5月には韓国のソウルで環境映画祭、人権映画祭と二回もの上映が決定しました。

こうした嬉しい話が続くのですが、その分、舞台挨拶や、劇場のある地元でのマスコミの取材対応に出かけていますので、交通費、宿泊費、またチラシの追加印刷など、広報・宣伝費もかさんできております。
こうした全国上映に向けて、既にネット上で募金を募る1クラウドファンディングで広報・宣伝費等を集めようとしてきました。
しかし、締切期限の4月末を一週間後に控えて、約77万円と半額しか寄付が集められておりません。

そこで、皆さんには是非、映画の紹介とともに、
「映画『遺言』福島を描いたドキュメンタリー映画の決定版を全国に広げよう!」
https://motion-gallery.net/projects/yuigon_fukushima
と題して募っています寄付金ことも、友人や知人の方々にお知らせいたただき、ご支援の輪を拡げていただけたら幸いに存じます。
その際には、是非、皆さんの率直な映画のご感想もお願い出来ればと存じます。
以上、お願いになりましたが、よろしくご協力くださるようお願い申し上げます。

■映画『遺言~原発さえなければ』の今後の上映日程や自主上映など、映画の公式HP
http://yuigon-fukushima.com/
2014年4月23日
豊田直巳拝

今後の上映スケジュール

愛知県名古屋市 シネマスコーレ
日時:
2014年4月19日(土)?4月25日(金)14:20?18:10
2014年4月26日(土)?5月2日(金)12:20?16:10
4月19日(土)・20日(日)は上映後、豊田直巳監督によるトークショー開催予定(10分前後)
HP:http://www.cinemaskhole.co.jp/cinema/html/

兵庫県神戸市 神戸映画資料館
日時:2014年5月2日(金)?5月4日(日)13:00?
5月2日(金)上映終了後、初日舞台挨拶:豊田直巳監督
舞台挨拶後、ロビーカフェにてミニトーク
※ロビーカフェのミニトークは1ドリンクをご注文ください
住所:神戸市長田区腕塚町5丁目5番1 アスタくにづか1番館北棟2F 201
HP:http://kobe-eiga.net/program/2014/05/#a002152
20140307 神戸001

大阪府大阪市 シアターセブン
日時:2014年5月3日(土・祝)10:00? 14:20?(1日2回上映)
2014年5月4日(日・祝)?5月9日(金)10:00?
2014年5月10日(土)?5月16日(金)15:10?
2014年5月17日(土)~5月23日(金)10:00? 14:20?(1日2回上映)
5月3日(土)初日舞台挨拶&トーク開催!豊田直巳監督
5月3日(土)10:00?の回上映後、舞台挨拶
5月3日(土)14:20?の回上映後、トークショー
★5月24日(土)以降、未定
〒532-0024
大阪府大阪市淀川区十三本町1丁目7-27 サンポードシティ 5F
HP:http://www.theater-seven.com/
お問合せ: 06-4862-7733

福島県福島市 フォーラム福島
日時:2014年5月18日(日)?5月20日(火)10:00?14:10
HP:http://www.forum-movie.net/fukushima/

京都府京都市 京都シネマ
日時:現在調整中
HP:http://www.kyotocinema.jp/

ソウル環境映画祭
日時:2014年5月8日(木)?5月15日(木)
HP:http://www.gffis.org/node/174

ソウル人権映画祭
日時:2014年5月22日(木)?5月25日(日)
HP:http://www.hrffseoul.org

豊田の共同監督 映画『遺言~原発さえなければ』 http://yuigon-fukushima.com/
同映画の応援サイト https://motion-gallery.net/projects/yuigon_fukushima

豊田直巳公式HP『境界線の記憶』http://www.ne.jp/asahi/n/toyoda/
豊田直巳戦火の子どもたち写真展を広げる会
http://senka-kodomotachi.cocolog-nifty.com/blog/1/index.html

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