守田です(20220115 23:30 0124 21:00改訂)
1月29日土曜日に大阪府豊中市で黒い雨裁判についてお話します。
午後2時から豊中市中央公民館・講座室にてです。ぜひご参加下さい。
残念。コロナが流行っているので1月29日の開催は取りやめとなりました。
代替の日を設けるかどうか、主催者のみなさんで検討中です。決まり次第またお知らせします
● 「広島と福島をつなぐ希望の判決」
このタイトルは主催者のみなさんがつけたものです。良いタイトルだと思います。これに沿ってお話します。
僕はこの場合の「福島」は「福島県」のことではないと受けめています。「福島」に込められているのは、福島原発事故被災者=新ヒバクシャのことです。
さらにこの判決は、世界のヒバクシャにも希望をつなぐものとなっています。だから「広島と福島、そして世界をつなぐ希望の判決」だったらもっと良いかな・・・。
当日お話するエッセンスをぎゅっと縮めて表現しておきますい。一つに黒い雨裁判は、これまでの被曝影響の見積もりがとても過小評価されたものだったことを明らかにしたことに大きな意義があります。
またとくに高裁判決では、黒い雨の影響を受けたかどうかだけが、被爆者と認める要件であること、病になっているかいないかは関係ないことを明確にしたことに大きな意義があります。
放射能の被害を受けたら、病を発症しうるのですから、当然にも医療保障が必要なのです。病は未然に防ぐことに越したことはないし、早期に発見されるほど有利です。だから「発症しうる」人は守られて当然なのです。
高裁でも勝訴!喜んで手を振る高東征二原告団事務局長 2021年7月14日 守田撮影
● 問われているのは私たちの努力
もう一つ、お話したいエッセンスは、画期的な意義を持っている黒い雨訴訟判決で開かれた可能性を、どう生かすのか、今、私たちが問われているという点です。
ここまで、つまり判決を引き出すまで、原告の方たちがものすごい頑張りを見せて下さいました。弁護団や支援者の方たちも素晴らしい活躍をして下さいました。それでつかみ取られた判決は、私たちすべてに希望を与えてくれています。
なぜって私たちの誰もがヒバクシャだからです。みなさん。ぜひこの点をおさえて下さい。ヒバクシャとはあなたのことであり、私のことなのです。
なぜか。広島、長崎の被害をものすごく小さく見積もることの中で、アメリカが大規模な核実験を繰り返したからです。これに対抗して旧ソ連もまた大規模な核実験を繰り返しました。黒い雨の影響はこのために過小評価されたのです。
その後にたくさんの原発事故がおきました。その度に私たちは放射線被曝にさらされてきたのです。にもかかわらずこの事実をもみ消す行為が今も続いています。
政府が高裁判決を無視し、「病を発症した」ことを被爆者認定として持ちだしてきていること、さらに明らかに黒い雨被害を受けている長崎の方たちを無視しようとしているからです。こんなこと許してはいけない。問われているのは私たちです。
以上、大きく二つの点を軸にお話します。ぜひご参加下さい!
1954年3月1日 ビキニ環礁で行われた核実験キャッスルブラボー 他人ごとと見てはいけません。被爆・被曝させられたのはあなたであり私なのです!
#黒い雨 #広島と福島をつなぐ希望の判決 #豊中 #放射線防護 #被爆者 #ヒバクシャ #広島 #長崎
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黒い雨訴訟について、最もこの裁判を丁寧に取材した毎日新聞広島支局記者・小山美砂さんにお話を伺いました!守田が司会をしました。ぜひご覧下さい。
12月19日に行った「核と原発」に関する守田の講演を公開中です。ぜひご覧下さい。この連続講演にも触れています。
『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』ダウンロード先
https://nyoki2pj.com/lp/info_yomitokibook/
新BOOK 『AFTER TEN YEARS 命を守り育むために 福島原発事故から10年を振り返る』ダウンロード先
https://nyoki2pj.com/lp/after10/
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