うちとしては珍しく、リコー・オートハーフSE2が来ています。SE2はオートハーフシリーズとしては後期の1976年の製造(富岡光学)とのことですから、PEN系に比べれば新しいですから外観の程度は良いと思います。しかし、光量による絞りの変化が無いため分解をしてみると・・セレンの起電力を測定してみると殆ど起電していませんね。表面に細かなクラックが入っているようです。露出メーターはテストの結果正常に作動することが確認出来ましたので、在庫から画像のセレンと交換することにします。
熱カシメを分離してセレンを取り出します。上がセットされていたもの。下のセレンに交換をします。
無事交換が終ってみると露出メーターは正常に作動しています。では、ダミーフィルムを装填してシャッターを切ってみます。単速1/125で、絞りは光量により変化しています。ファインダーブロックはPENに良く似た構造ですが、時代が新しいからか、本体と金属製のカバーとの合いが非常にすばらしい。PENの金型精度に慣れていると関心してしまいます。レンズをクリーニングして戻しておきます。
オートハーフは前面のデザインプレートが沢山の種類がありますが、これは一番オーソドックスなデザインですね。セルフタイマーは標準装備で、SE2はホットシュー付き。(SEはなし)しかし、このBOXYな形状は非常に個性的で好き嫌いはっきりと分かれますが、お好きな方には現在でも根強い人気があるようです。