ローライフレックスTはローライフレックスとローライコードの中間のようなモデルですかね。あまり来ないので得意ではないのですが、他のローライフレックスに比べてコストダウンのためか仕様が異なっているのも慣れない理由です。まず分解しにくいのが↗のシンクロ接点のレバーで抜け止めピンを外すのに苦労します。↖はシャッタースピードと絞りの表示をリボンテープによって行っている点。これが切れると修復が面倒です。まずシャッターのメンテナンスをしておきます。
巻上げ関係のメンテナンスをします。ハンドルを止めるピンが曲がり気味でなかなか抜けてくれない。このカメラは6x6cmのほかに24x36mm 16枚撮りも出来ますが、←のレバーが上下することによってカウンター盤の裏側にある2枚の巻き止めカムを切り替えることによって巻上げ量を制御します。
この爪が交互に飛び出すことでワンウェイクラッチの機能をします。
←の先端が板バネになっていて、上下に動くことで2枚の巻き止めカムを切り替えます。点検のためカウンター盤のネジを外していますが、これをするとカウンター盤が奥まで引っ込まなくなってネジを締めるとカウンター盤が動かなくなるので緩めてはいけません。
ユニットの裏側を点検します。シンプルです。今回は2ユニットを分解しましたが、どちらのユニットも↖の逆転防止爪にグリスが回っていて動きが固着気味でした。リターンスプリングもすごく弱いです。巻上げ軸部のグリスを入れ替えます。
カウンター盤が奥まで収まらない原因はこれです。↑部分が段付き形状となっていて、コイルスプリングにテンションを掛けるとスプリングが段付き部分に挟まってしまうのです。
ローライフレックス2.8(3.5)などは巻き上げクランクの規制にはベークのような材質が使われていますが、Tでは一般的なコイルスプリングが使われています。構成部品も少なく、こちらの方が合理的とも思えますが高級感はないかなぁ?
レリーズボタンが横向きはベビーローライと同じデザインですが、個人的には使いやすいとは思いません。まぁ、慣れでしょうけど・・ベビーローライと同じグレーモデルも存在しますが、やはりブラックモデルの方が人気は高いようです。