一年は早いもので、今年も12月8日の開戦記念日が来ました。毎年書いていますが、私はアメリカは帝国海軍の真珠湾奇襲を知っていたというのが20年以上前からの持論ですが、最近はアメリカの公文書の機密解除などでアメリカ保守層にも真実が論じられるようになって来たようです。ハワイからの厳重な索敵線を張る中、空母6隻からなる大機動部隊が隠密裏にハワイ沖まで到達することなど不可能です。開戦前夜、日米交渉は好転せずアメリカは通商条約を破棄して資産を凍結(戦争行為)したし、すでに邦人引き上げのための龍田丸は内地を出発していて、もはや開戦は必至の状況。パラオ基地からの我が飛行艇部隊がフィリピン東方方面の索敵を実施するも、アメリカ側からの偵察機も頻度を増していて緊張状態が続いた。開戦第一撃のフィリピン攻撃に参加した搭乗員の手記では、敵は塹壕を構築して待ち受けていて、開戦は既成事実であったと書いている。コミンテルンの策略に日本とアメリカが嵌った悲劇です。
で、本題です。時計をやるつもりでしたが、部品が破損していて調達中のため、ご常連のINOBOOさんからご提供頂いていたPEN-S #2051XXを仕上げます。長期保管っぽいですけど、へこみなど大きな欠点はないようです。
内部のダメージはないですね・スプールがグレーの頃です。
ファインダーは盛大に曇っていますけど、逆に言えば修理の手が入っていない個体と言うこと。価格は作業の終了後に決めますけど、オーバーホール済みのPEN-Sが欲しい方にお譲りをします。ご希望の方はご連絡をお願いいたします
古いエポキシ接着剤は剥離をし易いです。駒数ガラスがポロッと落ちてきました。再接着をするので問題ありません。
シャッターも全く消耗していませんね。地板もきれいです。前期の生産機ですので、←レリーズレバーの留め方がスリ割ネジ(軸)になっていますが、その後の設計変更で軸は地板に植えられていてスリ割付のナットで留める(逆になる)構造となります。理由? たぶん組立現場で組みにくいのと、ここはネジが緩むことがあって、緩み止めのネジロックを塗布出来ないので、ナットで留める設計としてネジロックが出来るようにした? まぁ、そんなところでしょう。↑のレバーの形状も変更になります。
組み立てるとこのようになります。性能には一切関係がありません。
各部の清掃で駒数ガラスの接着とファインダーの清掃組立が完成しています。
特に問題のない個体ですので書くこともありません。レンズを除いて本体の組立完成です。
内部も非常にきれいです。黒のスプロケットは、まだちゃんとアルミ製です。後にプラ製になります。
裏蓋の開閉鍵はあまり分解しない方が多いと思いますけど、グリスの劣化や異物の噛み込みなどでスムーズに回らないものが見受けられます。洗浄の上、新しいグリスで組んでおきます。
こんな感じね。遮光材の貼り替え、圧板の研磨をしてきれい。
一点惜しいのは、シャッターダイヤルはそこそこきれいですが、インナーにメッキの劣化がありますね。
ファインダーのリンクル塗装もきれいで、基本的にはあまり使われなかった個体です。美品ではありませんが、実用機としてはO/H済みで安心してお使い頂ける個体と思います。純正レンズキャップ付き。素材を入手してO/Hをするよりお安くお譲りします。ご希望の方はメールでお問い合わせください。