(五)
百貨店に対抗する為の組合作りに奔走し始めた武蔵だったが、その反応は鈍いものだった。
「その趣旨や良し」
と賛同するのだが、設立の段になると二の足を踏み始めた。
富士商会の独壇場になるのではないか、との危惧が消え去らないでいた。
日の本商会との商い戦に勝利して以来、物言えぬ状態になってしまっていた。
「富士商会の奴、調子に乗りやがって」
「みんな、殿さまの家来になっちまったよ」
「 . . . 本文を読む
G・W初日の今日ですが、大変な目に合いました。
大変といえば、I・Eがとんでもないことになっていますね。
脆弱性とかなんとかで、別のソフトに切り替えなさいと、アメリカの政府機関が発表したとか。
個人レベルでもやばいんでしょうかね?
最近、一太郎の調子が悪いのですが、そのせいが絡んでる?
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岐阜大学の女性(講師か准教授か分かりません)が、大変な実験に成功しました。
今朝のNHKニュースにて流れたのですが、
「養豚場の廃水から電気を作り出し、更にはその副産物としてリンが取れたのです」
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(八)
「こら、れい。まだ良いとは。まったく、親の言うことを聞かん奴だ。
えっと、みたらいさん、ですか?
ほお、会社経営を。雑貨品と言いますと、主にどんなものを?」
しげしげと名刺を見ながら、先ほどまでの警戒心が嘘のような態度で接してきた。
「なんでもです。GHQ関連からスタートしましてね、今は種々雑多ですよ。
この間東北に行きまして、南部鉄の商品を扱うことにしました。
こちらでは、どんな . . . 本文を読む
(九)
「母さん、分かったから。死んだ父さんに言われたんだよね。
ありがとうって、言われたんだよね。
笑い顔一つ見せなかった父さんが、言ってくれたんだよね。
それが嬉しかったんだよね」
「お母さんの時代はそれで良いわよ。でも、あたしは違うの。
ねえ、小夜子さんもそうよね。違うのよね」
小夜子に同意を求める勝子だが、実のところは何が母親の時代と違うのか分からないでいる。
とに角母親のように、 . . . 本文を読む
NHKの、昨夜の7時半に始まった○○を観ました。(タイトル忘れました)
若い人たちとおじさんたちのトークバトルを観ました。
正直なところ無気力人間が多いと思っていましたが、総じてそうでした。
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(五)
「さ、もうこの辺にしましょ。
無理をして、ぶり返したらいやだから。
ね、今度気候が良くなったら、デパート巡りしましょうよ。
ね、お約束よ」
差し出された小夜子の小指に、勝子の小指が絡まる。
「指きりげんまん、ウソ吐いたら針千本飲ーます」
思いっきりの笑顔を見せる小夜子だが、勝子の指からどか熱を感じた小夜子。
“だめだわ、まだ。こんなに熱があるのに外泊許可を出すなんて、どうかし . . . 本文を読む