昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(八十六) 組合作りに奔走

2014-05-11 18:13:15 | 時事問題
(五) 百貨店に対抗する為の組合作りに奔走し始めた武蔵だったが、その反応は鈍いものだった。 「その趣旨や良し」 と賛同するのだが、設立の段になると二の足を踏み始めた。 富士商会の独壇場になるのではないか、との危惧が消え去らないでいた。 日の本商会との商い戦に勝利して以来、物言えぬ状態になってしまっていた。 「富士商会の奴、調子に乗りやがって」 「みんな、殿さまの家来になっちまったよ」 「 . . . 本文を読む

大変でした、ほんとに。

2014-04-29 17:30:57 | 時事問題
G・W初日の今日ですが、大変な目に合いました。 大変といえば、I・Eがとんでもないことになっていますね。 脆弱性とかなんとかで、別のソフトに切り替えなさいと、アメリカの政府機関が発表したとか。 個人レベルでもやばいんでしょうかね?  最近、一太郎の調子が悪いのですが、そのせいが絡んでる?  . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(八十三) 主にどんなものを?

2014-04-10 20:30:13 | 時事問題
(八) 「こら、れい。まだ良いとは。まったく、親の言うことを聞かん奴だ。 えっと、みたらいさん、ですか?  ほお、会社経営を。雑貨品と言いますと、主にどんなものを?」 しげしげと名刺を見ながら、先ほどまでの警戒心が嘘のような態度で接してきた。 「なんでもです。GHQ関連からスタートしましてね、今は種々雑多ですよ。 この間東北に行きまして、南部鉄の商品を扱うことにしました。 こちらでは、どんな . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(七十八) 母さん、分かったから

2014-01-26 11:56:30 | 時事問題
(九) 「母さん、分かったから。死んだ父さんに言われたんだよね。 ありがとうって、言われたんだよね。 笑い顔一つ見せなかった父さんが、言ってくれたんだよね。 それが嬉しかったんだよね」 「お母さんの時代はそれで良いわよ。でも、あたしは違うの。 ねえ、小夜子さんもそうよね。違うのよね」 小夜子に同意を求める勝子だが、実のところは何が母親の時代と違うのか分からないでいる。 とに角母親のように、 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(七十六) 指きりげんまん

2013-12-30 13:50:56 | 時事問題
(五) 「さ、もうこの辺にしましょ。 無理をして、ぶり返したらいやだから。 ね、今度気候が良くなったら、デパート巡りしましょうよ。 ね、お約束よ」 差し出された小夜子の小指に、勝子の小指が絡まる。 「指きりげんまん、ウソ吐いたら針千本飲ーます」 思いっきりの笑顔を見せる小夜子だが、勝子の指からどか熱を感じた小夜子。 “だめだわ、まだ。こんなに熱があるのに外泊許可を出すなんて、どうかし . . . 本文を読む

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