昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~(九十一) 

2014-07-05 12:15:55 | 小説
(七) 「新しいお絞りです、どうぞお使いください」 実千代の差し出すお絞りを引っ手繰るように受け取った竹田、すぐさま小夜子に手渡した。 「小夜子、今夜はどうしたんだい? 体調が悪いようだね」 「煙草やらお酒の匂いがね、今夜はどうも。どうしたのかしら、疲れてるのかしら…」 弱々しい声の小夜子に、竹田はただオロオロとするだけだ。 “社長の留守中に、小夜子奥さまがご病気になんてことになったらど . . . 本文を読む

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