昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空~(十六)冗談だよね、冗談だ。

2015-09-01 08:49:32 | 小説
きっぱりと告げる青年に対し、マスターは慌てた。 付き合いをやめるよう迫ったつもりが、本気だと告げられて困惑した。 「ねえ。結婚を、そんなに簡単に決めていいの?  親御さん、反対なんでしょ? 当たり前だよ、そりゃ。 ねっ? お客さんもそう思うでしょ?」 「え、ええ。でもぼくはまだ学生の身ですし、そんな、結婚なんて考えられませんし」 はっきりとした意思を持つ青年に戸惑う彼だった。 牧子に対する思い . . . 本文を読む

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