昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空~(十六)行って来て。楽しんで来て

2015-09-04 08:56:13 | 小説
指差す先を見ると、数人のグループが一人の女性を介抱していた。 飲みすぎたらしい女性が、苦しそうにうずくまっている。 「どうするよ」 「どうするったって、弱ったなあ」 「チーフ、からまれてたもんなあ。課長、酒癖悪いもんなあ」 「何時だ、今?」 「えぇっと、一時ちょい前だな」 小声で話しているのだが、良く聞こえる。 「ねえ、ねえ、どうするぅ? 」 「帰ろうかあ、チーフがこんなだし」 二人の女性が、 . . . 本文を読む

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