「ふうぅぅ」
大きな嘆息が出ました。
前作の「わたしを離さないでは」では、言いしれぬ絶望感に襲われました。
「人を生かすために、人を創る」
「クローンではなく、人を創る」
「人が生きるために、育てる」
「人が生きるために、刈取る」
それにしても、おぼろげに感じていたテーマだったと言えるでしょうか。
それにしても、そのテーマは、わたしの範疇を大きく超えるものでした。
壮大なスケールなストーリーであることも、単なるこけおどしではありませんでした。
そして時折○○となることも、ラストで、なるほど! でした。
イギリスにおける、神話(アーサー王:円卓の騎士)がバックボーンとなる作品でした。
老夫婦の、「息子に会いたい」という旅から始まっていったはずなのに、竜退治という、突拍子もないストーリー展開には驚かされます。
人々の記憶を奪う、“竜の息”という霧が全土に立ちこめている。
ガウエィンという老騎士がアーサー王の命を受けて、数十年の間、国中を旅している。
今一人、他国の戦士が竜退治という命を受けて登場する。
最終章と思われた後に、忘れていた老夫婦の旅の目的が思い出される。
「家出をした息子に会いたい」
眼前に浮かぶ島があり、海を渡らねばならぬという折りに、老夫婦の前に思いもかけぬ真実(?)が、襲いかかる(思い出される?)。
海=さんずの○○であり、島=よみの○○なのだろうか。
氏自身が再三にわたり述べられていること=本質的にはラブストーリーです。
カズオ・イシグロ氏の作品に、なぜこれほど心惹かれるのか…。
この作品にたどり着いて、やっと分かった。
氏の中に、芥川龍之介を感じ取ったようです。
やはりわたしは、「芥川龍之介が好きなのだ」と気付かされました。
例会の折に、「棺桶の中に入れて欲しい作品は?」ということが、話題になりました。
それぞれに作品名が挙げられましたが、わたしの出した答えは?
「自分の作品ですね。未完の作品も入れてほしいですね。そしてそれを、あの世で書き上げたいです」
大きな嘆息が出ました。
前作の「わたしを離さないでは」では、言いしれぬ絶望感に襲われました。
「人を生かすために、人を創る」
「クローンではなく、人を創る」
「人が生きるために、育てる」
「人が生きるために、刈取る」
それにしても、おぼろげに感じていたテーマだったと言えるでしょうか。
それにしても、そのテーマは、わたしの範疇を大きく超えるものでした。
壮大なスケールなストーリーであることも、単なるこけおどしではありませんでした。
そして時折○○となることも、ラストで、なるほど! でした。
イギリスにおける、神話(アーサー王:円卓の騎士)がバックボーンとなる作品でした。
老夫婦の、「息子に会いたい」という旅から始まっていったはずなのに、竜退治という、突拍子もないストーリー展開には驚かされます。
人々の記憶を奪う、“竜の息”という霧が全土に立ちこめている。
ガウエィンという老騎士がアーサー王の命を受けて、数十年の間、国中を旅している。
今一人、他国の戦士が竜退治という命を受けて登場する。
最終章と思われた後に、忘れていた老夫婦の旅の目的が思い出される。
「家出をした息子に会いたい」
眼前に浮かぶ島があり、海を渡らねばならぬという折りに、老夫婦の前に思いもかけぬ真実(?)が、襲いかかる(思い出される?)。
海=さんずの○○であり、島=よみの○○なのだろうか。
氏自身が再三にわたり述べられていること=本質的にはラブストーリーです。
カズオ・イシグロ氏の作品に、なぜこれほど心惹かれるのか…。
この作品にたどり着いて、やっと分かった。
氏の中に、芥川龍之介を感じ取ったようです。
やはりわたしは、「芥川龍之介が好きなのだ」と気付かされました。
例会の折に、「棺桶の中に入れて欲しい作品は?」ということが、話題になりました。
それぞれに作品名が挙げられましたが、わたしの出した答えは?
「自分の作品ですね。未完の作品も入れてほしいですね。そしてそれを、あの世で書き上げたいです」
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