「よし、
この具体的方法については、
それぞれ今夜一晩考えよう。
じゃ、バイバイ!」
行動派は、
そう言うなり家の玄関に消えた。
相変わらずのマイペースだった。
ヒネクレ派は、
黙々と歩いた。
真面目派も又、
黙々と歩いた。
暫くの沈黙の後、
「公園に行こう!」と、
ヒネクレ派が言い出した。
真面目派も、
別れがたい気分になっていたので、
「そうだネ。」と、
応じた。
「なあ、おい。
人間というのは、
面白いナ。」
突然のヒネクレ派の言葉に、
真面目派は驚きつつも
「どうして?」と、
聞き返した。
「うん、
俺な・・・」と、
遠くを見るような目つきで続けた。
「ある女の子が好きになってな。
その子のことを考えると、
何となく嬉しくなる。
そのくせ、
胸がキューッ!と、
痛くなるんだ。
あぁ、
あいつじゃないんだ。
悪いとは思うんだが、
どうしようもない。」
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