昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

僕の女王様は妹 (六十)

2010-08-29 15:05:50 | 小説
帰ってきたのは、
六時を少し過ぎた頃らしいわ。

「ごめんね、
K子ちゃん。
お腹空いたろう?
お寿司を買ってきたから、
一緒に食べようよ。」だって。

K子はさ、
大のお寿司好きなのよ。
そういうところは、
やっぱり大人なのね。

でもさ、
お店に連れて行かないというのは、
どうなんだろう。

ひょっとして、
下心があったりして。
まっ、
冗談だけどさ。

いくらなんでも、
友達の娘だからね。

その日はね、
それで終わったの。
というより、
日曜日毎にさ、
通ったんだけど、
一ヶ月間は何もなかったんだって。

夏休みに入ってからよ、
問題は。
合鍵をね、
貰ったんだって。

「好きな時に来ていいよ。」って、
言われたらしいの。
K子のご両親?
それは、
知らないと思うわよ。

あなただって、
そこまでは許さないでしょ!
K子にしてみればね、
隠れ家みたいなものよ。

だってさ、
おじさんは仕事をしてるのよ。
平日は、
居ないじゃない。

だから、
好き勝手してたらしいわ。
何をしてたか、
ですって?

そんなこと、
千佳も知らないわよ。
K子も話してくれないし。

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