昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

今、この時の愛 (白い闇の十)

2011-01-14 21:57:27 | 小説
しかし一瞬にしてユートピアは消え失せ、
又しても炎熱地獄が訪れた。

そして何よりも、
孤独地獄の訪れがあった。

そこに現れたのは暗い世界で、
全てが闇の中に溶け込みかけていた。

かろうじて残る道や周りの木々も、
今にも消え失せそうだ。

「はいどうも、失礼しました。」

彼女の口から、
事務的に言い放たれた言葉。

二人のシンフォニーが崩れた。
彼女は去った。


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