昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

=待望の、抱き枕だあぁぁ!=

2012-09-29 21:17:03 | よもやま話
一日一日、秋めいてきた今日この頃です。
朝夕の冷え込みは、日ごとに強くなって来ますね。
皆さま、如何お過ごしですか?

この度の抱き枕について、
[愛・地獄変]の、梅村正夫風にご報告させていただきましょうか。

わたくしバツイチの身と致しましては、秋の夜長の悲哀をとみに感じるものでございます。
何よりのことは、灯りを消して床に就く折のことでございます。
冷たいシーツの上に身を横たえますと、ますますに……。
とうぞ、お察し下さいましな。

そこで、そこで!
抱き枕なる代物を、購入したのでございますよ。
ぐふっ゛、ぐふっ、ぐふふ……

翌々日に届きました折には、胸の高鳴りに、心臓がバクバクと。
もうその夜の就寝が楽しみで、とうとう普段よりも一時間も早くに、床に就いたのでございますよ。

が、ガガーン!でございます。

はてさて、面妖な。
ひと形だとばかりに思っておりましたに、ただの丸太ん棒ではありませぬか!

しかしまあ、何とか思い直しまして、しっかりと抱きしめましたです、はい。
へっ?! 何とも…… 枯れ木を抱くがごときもので……
細すぎますです、まことにやせ細すぎますです、はい。

いくら細身の女性が好きなわたくしとは申せ、これはあまりに……
シクシク…… まあ、泣いたところで詮なきことではございますが。

しかし、しかーし! 思い違いをしておりました。

枕なのです、あくまで枕なのでございますよ。

生身の女人ではないのですよ、はい。
それに気付かなんだ、わたくし……
何という、愚か者でございましょう。

さてさて、気を取り直しまして。

あなたさまなら、どなたを思い浮かべて、お眠りになられますかな?
うん? 正直におっしゃいな。
誰にも言いませんて、はい。

そ、そんなあなたさま。
目を剥いてお怒りにならなくてもよろしゅうございましょうに。
ね、お心の中でだけなら、誰も咎め立ては致しませんから。

わたくしでございますか… わたくしなら、無論のこと
当世の美女、「夜の診察室」での十八歳の松坂慶子さまでございますよ。
と行きたいところですが、やはりのことに、小夜子お嬢さまでございます。

しかしまあ、やはり細いのでございます。
更には何とも頼りなく、くねくねと曲がりましてな、
するりするりと逃げられそうで……

がしかし、足を回して押さえつけ
両手でもってしっかりと抱きしめるのでございます。
ございます、のですが…

これでは、これでは、何とも。
傍から見れば、しがみつく男のように見えはせぬかと。
あぁやはりのことに、独り寝は辛うございますな。

とほほほ……



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