体がふわりと宙に浮くような快感を覚えた。
頭の先まで突き抜けるような快感だった。
”あゝ、大人になったんだ”
荒い息遣いの中で、彼は心地よい疲労感に襲われていた。
じっとりとした汗も心地よい。
「どう? 初めてなんでしょ、タケシは」
ユミの上ずった声が、彼を包み込んだ。
至福の時だった。ユミの体が彼から離れると、心地よい風が吹き抜けるように感じた。
「すみません。僕、何がなんだかわからなくなって。すみません…」
我に返った彼は、思わずそんな言葉を発していた。
「いいのよ、お姉さんは嬉しいんだから。タケシの初めての相手になれたことが」
「すみません。ぼくだけいい思いをしたようで…」
「ハハハ。タケシの口ぐせ? その、『すみません』は」
彼の体をハンカチで優しく拭き上げながら、ユミは快活に笑った。
「えっ?! すみま。あっ、また言った。そうなんです、いつもなんです。
だめなんですよ、ほんとに。
たとえば、お届け先のお客さんに声を掛ける時も、まず『すみません』なんです」
頭の先まで突き抜けるような快感だった。
”あゝ、大人になったんだ”
荒い息遣いの中で、彼は心地よい疲労感に襲われていた。
じっとりとした汗も心地よい。
「どう? 初めてなんでしょ、タケシは」
ユミの上ずった声が、彼を包み込んだ。
至福の時だった。ユミの体が彼から離れると、心地よい風が吹き抜けるように感じた。
「すみません。僕、何がなんだかわからなくなって。すみません…」
我に返った彼は、思わずそんな言葉を発していた。
「いいのよ、お姉さんは嬉しいんだから。タケシの初めての相手になれたことが」
「すみません。ぼくだけいい思いをしたようで…」
「ハハハ。タケシの口ぐせ? その、『すみません』は」
彼の体をハンカチで優しく拭き上げながら、ユミは快活に笑った。
「えっ?! すみま。あっ、また言った。そうなんです、いつもなんです。
だめなんですよ、ほんとに。
たとえば、お届け先のお客さんに声を掛ける時も、まず『すみません』なんです」
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