フレデリック・ポーター・ヴィントン作 「洗濯女」
*ボストンで肖像画家として活躍していたフレデリック・ポーター・ヴィントンは、1889年に新しい風景の描き方を求めフランスへ行き、ブーダン、ピサロ、シスレーに出会い、印象派の描き方を作品に取り入れるようになっていきます。
緑々とした木々の下で、川縁で選択に勤しむ女性一人。
なんとも面白い格好を見せている。
台なのか箱なのか判然としないけれども、身を乗り出しての作業だ。
お召し物が濡れないための算段なのだろうか。
それにしてもこういうことは失礼な言い方になるかもしれないけれども、ずんぐりむっくりの体型に見えてしまう。
お腹を乗せているのか、それとも膝を乗せているのか、洗濯物を引っかけてある木が邪魔で足が見えないでしょ?
斜めになっている台の上でゴシゴシなのか、それともバタンバタンと叩きつけてなのか、作業が終わってのすすぎでしょうな。
右奥に見えるのはこの女性の農家だろうか。魔女のかぶる帽子に似たとんがり煙突らしき物が見えますね。
左側にある柵らしき物は、いったいなんなのか?
ひょっとして家畜たちの水飲み場?
いや、それはあり得ないでしような。気になります。
それにしても、実にのどかな風景です。
ルノワールに魅入られてから、次第に他の画家の作品も好きになり始めています。
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