昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~ (七十三) 暗いお家に一人なのよね

2013-12-01 11:59:07 | 小説
(一) 小夜子が自宅に辿り着いたのは、どっぷりと日が落ちて落ちてからのことだった。 “灯りの点いていない暗いお家に一人なのよね。 こんなことならもう少し実家に居ればよかったわ。 それにしても武蔵ったら、どうして出張に行くのよ。 新妻を放ったらかしにするなんて、ほんとに信じられないわ” 「着きました、小夜子奥さま」 竹田の声に促されるように車から降りた小夜子の目に、信じられない光景があった . . . 本文を読む

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