24日(日)。22日に早稲田松竹でドイツ映画「コーヒーをめぐる冒険」とアメリカ映画「ネブラスカ~ふたつの心をつなぐ旅」の2本立てを観ました 昨日「コーヒーをめぐる冒険」について書いたので、今日は2013年アメリカ映画「ネブラスカ」について書きます
監督はアレクサンダー・ペイン
モンタナ州に住むウディ・グラントあてに「100万ドルの賞金が当たった」という、いかにもインチキな手紙が舞い込む ウディはそれをすっかり信じ、賞金を受け取るためにネブラスカまで1500キロ(札幌から大阪まで位の距離)の旅に出る。息子のデイビッドはウソだからやめるよう説得するが、ウディは全く耳を貸さない。デイビッドはウソと知りながらも父親が直接現地に行って真実を知ればよいとして、車に乗せて4州にわたる旅に付き合う
途中に立ち寄ったウディの故郷で賞金をめぐる騒動に巻き込まれる中で、デイビッドは意外な両親の過去と向き合うことになる。「100万ドルが当たった」と聞いて、ありもしない過去の貸金の返済を迫るかつての共同会社経営者、何とかたかろうとする親戚の失業中の子どもたち・・・・
日本でも、もし1億円の宝くじが当たったら、今まで疎遠だった親戚筋や友人たちがたかりに来るのではないか・・・そんなことを思いました
それにしてもデイビッドは優しい息子です 仕事を休んでまで、インチキと分かっていながら、父親が納得するまで1500キロの旅に付き合うのですから
デイビッドが父親に「なぜ100万ドルが欲しいのか」と聞くと、ウディは「トラックだ」と答えます。なぜトラックが欲しいのかと問うと、「おまえたちに何も残してあげられないから、せめてトラックを残してあげたい」と答えます
そこで、デイビッドはあることを思い付き、実行します。ウディはネブラスカで100万ドルに当選していないことを直接知ることになりますが、100万ドルよりも価値のあるものを得ることになります
人生で大切なものは何か・・・・この映画はその答えを示しているように思います