7日(木)。わが家に来てから467日目を迎え、白ウサちゃんに時事問題を語るモコタロです
北朝鮮の気無ジョン運が水爆実験やったってさ
閑話休題
昨夕は、久しぶりに(今年初めて)カレーを作りました。あとはいつもの生野菜サラダです
も一度、閑話休題
昨日、池袋の新文芸坐で「地上より永遠に」と「サンセット大通り」の2本立てを観ました 「地上より永遠に」(ここより とわに)は米国軍隊の内部を描いたジェームズ・ジョーンズの小説をバディ・アドラー監督が映画化(モノクロ)したものです
舞台は第二次世界大戦直前の1941年夏、ハワイのホノルルにあるスコーフィールド兵営です プルウィット(モンゴメリー・クリフト)が一兵卒としてやってくる。中隊長のホルムズ大尉は、プルウィットがかつてボクシングのチャンピオンだったことを知り、ボクシング部に入部するよう説得するが、プルウィットは過去にボクシングで相手を失明させたことがあり、断り続ける。そのため、大尉からしつこくいじめに遭う ウォーデン軍曹(バート・ランカスター)は反抗は止めるように言うが、彼は聴く耳をもたない。一等兵のアンジェロ・マギオ(フランク・シナトラ)は同僚の中で唯一プルウィットの味方になる ホルムズ大尉の妻カレン(デボラ・カー)は冷酷な夫を憎み、ウォーデン軍曹と密通する。一方、プルウィットは慰安所でアルマ(ドナ・リード)と出逢い、愛し合うようになる アンジェロが営倉係のファツォーに虐待されたことを知ったプルウィットは、彼を呼び出して喧嘩のうえ殺す そしてアルマの家にかくまわれる。やがて、日本軍による真珠湾攻撃が開始され兵営も爆撃の対象になる さて、ウォーデン軍曹とカレンとの間に、プルウィットとアルマとの間にどんな運命が待ち受けているのか
解説もろくに見ないまま映画をいきなり観たので、名前だけは知っているものの、どれがバート・ランカスターで、どれがフランク・シナトラで、どれがデボラ・カーなのか分からないまま観ていました いかに、過去に映画を観る習慣がなかったのかが露呈されてしまいます。あとで、あれがフランク・シナトラだったのかとビックリしました
この映画を観て思うのは、アメリカの兵営における兵隊たちの暮らしぶりが、あまりにも日本のそれとかけ離れていることです 日本では「服や靴に身体を合わせろ」と言われていた時期に、ハワイの兵士たちは、タバコは吸うは、上官に対してモノを言うは、ダンスに興じるは、かなり自由に振る舞っていたように見受けられます こんな国に戦争を仕掛けて、精神論だけで勝てるわけがなかったのだとつくずく思いました
さて2本目の「サンセット大通り」は1950年、ビリー・ワイルダー監督によるモノクロ映画です
スターの豪邸が立ち並ぶサンセット大通りに面する邸宅のプールに、売れない脚本家ジョー・ギリス(ウィリアム・ホールデン)の死体が浮かんだ 彼はそのいきさつを語る
ジョーは月賦払い込み不足から自動車会社の男に追いかけられ、サンセット大通りにある荒れ果てた邸宅に迷い込む そこにはサイレント映画の大女優ノーマ・デスモンド(グロリア・スワンソン)が執事のマックスとともに住んでいた ノーマはジョーが脚本家だと知ると、自分が主演したい「サロメ」のシナリオを書くようにとジョーを邸宅に住まわせる。しかし、ノーマの束縛に耐えきれなくなったジョーは、偶然知り合ったベティ・シェイファー(ナンシー・オルソン)に心を移し、ノーマの家を去ろうとする。その時、ノーマに拳銃で撃たれプールに倒れ込む 殺人事件の報道に押し寄せたニュース・カメラマンたちの前で、発狂したノーマは「サロメ」を演じながら階段を下りてくるのだった
この映画は、かつての大女優が、いつまでも過去の栄光にすがりついて、「夢よ再び」とばかりに周りの者を巻き込む哀れを描いた作品ですが、何といっても、ノーマを演じたグロリア・スワンソンの狂気に迫る演技が見ものです 解説によると、スワンソンは実際にサイレント映画の大女優だったそうで、この映画でカムバックして主役を演じたそうです。”そのまんま”だから迫力があるはずです
この映画で唯一使われていたクラシック音楽は、ノーマの邸宅で執事のマックスがオルガンで弾くバッハの「トッカータとフーガ」です この映画の結末を暗示するかのような運命的な響きが邸内に響き渡っていました