12日(火)その2。よい子は「その1」から見てね モコタロはそっちに出てます
昨日、池袋の新文芸坐で「チャイナタウン」と「さらば友よ」の2本立てを観ました 「チャイナタウン」は1974年、ロマン・ポランスキー監督によるハードボイルド・ミステリー映画です
この映画は、早稲田松竹で観て当ブログ(27年4月29日)にも書いたので省略します ジャック・ニコルソンがしぶとい私立探偵を演じています
2本目は1968年、ジャン・エルマン監督による115分のフランス映画「さらば友よ」です
アルジェリア戦争から帰還した軍医バラン(アラン・ドロン)はマルセーユの港で広告会社に勤める女イザベル(オルガ・ジョルジュ・ピコ)から「モーツアルトさん」と声を掛けられ、会社から黙って持ち出した債権を会社の金庫に戻してほしいと頼まれる 不審に思いながらもバランは同じく戦場帰りのプロップ(チャールズ・ブロンソン)と組んで金庫に潜入することにした
プロップは、債券の代わりに現金をいただこうと企んだが、中には現金はなく、二人は金庫に閉じこめられてしまう
ここで、バランは明らかに罠にはめられたことに気が付くが、いったい誰が何の目的でバランに汚名を着せようとしたのか?イザベルの目的は何か?バランとプロップは無事脱出に成功して汚名を晴らすことができるのか
映画の冒頭から「モーツアルトさん」が出てくるので、どういう展開になるのか、と思ってしまいますが、この映画ではモーツアルトの音楽は1度も流れません
エルマン監督がどういう意図で「モーツアルト」を持ち出したのかよく分わかりませんが、フランスでも人気があるのでしょう
この映画は素顔の二枚目のアラン・ドロンとニヒルな髭のチャールズ・ブロンソンの二人の男の魅力満載です
バランとプロップはお互いに”会ったこともない”としながらも、映画の最後の場面で、他の事件の容疑者として刑事に連行されるプロップのタバコに、バランが無言で火を点けてやるシーンは、二人が強い絆で結ばれていることを示していて痛快です 二人の最後のひと言がいいですね
ドロン「イエーイ」、ブロンソン「ウ~ン マンダム
」ってか