4日(火)。読売日響から2019‐2020シーズン「名曲シリーズ」のチケット10枚と、チケットホルダー、特典CD引換券が送られてきました 特典CDは何でしょうか
わが家に来てから今日で1523日目を迎え、1990年代に若者を中心に一世を風靡したポケットベル(ポケベル)のサービスが2019年9月末に終了することになった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
ポケベルはとっくに死語になってると思ってたよ 契約者が1500件じゃあねぇ・・
昨日、夕食に「塩だれ豚丼」と「鮭と白菜のプチ鍋」を作りました 豚丼は cookpad のレシピですが、作るのは久しぶりです。プチ鍋は、おでんの具が残っていたので鶏肉団子とがんもどきをぶち込みましたが、何か?
来年4月24日(水)午後7時から東京オペラシティコンサートホールで開かれる「トヨタ・マスター・プレイヤーズ、ウィーン」のチケットを取りました プログラムはシューベルト「交響曲第5番」、ブルッフ「クラリネットとヴィオラのための協奏曲」とJ.シュトラウス2世のワルツ他です
昨夕、日経ホールで第479回 日経ミューズサロン「ウィーン・ピアノ四重奏団 クリスマス・コンサート」を聴きました プログラムは①モーツアルト「ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調K.493」、②ドビュッシー「ピアノ三重奏曲第1番ト長調」、③ショパン「バラード第1番ト短調」(ピアノ四重奏版)、④アルカンジェロ・コレッリ「合奏協奏曲第8番ト短調作品6-8『クリスマス協奏曲』」より「パストラーレ」(ピアノ四重奏版)、⑤ブラームス「ピアノ四重奏曲第3番ハ短調作品60」です
ウィーン・ピアノ四重奏団のメンバーは、ヴァイオリン=ハラルド・クルンペック、ヴィオラ=ロベルト・バウアーシュタッター、チェロ=ヨァゲン・フォゥグ(いずれもウィーン・フィルのメンバー)と、ピアノ=フォゥグ・浦田陽子です
自席はD列8番、左ブロック右通路側です。日経ホールは椅子だけでなく 折り畳み式ライティング・デスクがセットになっているので、客の入りがよく把握できません
1曲目はモーツアルト「ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調K.493」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756‐1791)が30歳の時、1786年に出版社ホフマイスターとの契約により作曲した作品です
第1楽章「アレグロ」、第2楽章「ラルゲット」、第3楽章「アレグレット」の3楽章から成ります
4人のメンバーが登場しさっそく演奏に入ります 第一印象はヴァイオリンとヴィオラがべらぼうに上手いということです
その半面、ピアノが固いというか、イマイチ音楽の波に乗り切れていないという印象です
ちなみに、ヴァイオリンのハラルド・クルンペックはウィーン生まれで、1987年にクラウディオ・アバドが設立したマーラー・ユーゲント・オーケストラのコンマスに抜擢されています
一方、ヴィオラのロベルト・バウアーシュタッターは1971年リンツ生まれで、2004年からウィーン・フィルのアシスタント・リーダーを務めています
4人の息が合ったのは第4楽章でした。まさに愉悦感に満ちたモーツアルトらしい演奏でした
2曲目はドビュッシー「ピアノ三重奏曲第1番ト長調」です この曲はクロード・ドビュッシー(1862-1918)が18歳の時、1879~80年頃に作曲されました。第1楽章「アンダンティーノ・コン・モルト・アレグロ」、第2楽章「スケルツォーインテルメッツォ・モデラート・アレグロ」、第3楽章「アンダンテ・エスプレッシーヴォ」、第4楽章「フィナーレ:アパッショナート」の4楽章から成ります
第1楽章ではヴァイオリンの音色が美しく響き、第2楽章のスケルツォは楽しく聴きました この辺りからピアノが本調子になってきます
第3楽章は3つの楽器のアンサンブルが見事です
第4楽章は情熱的な演奏が展開しました
3曲目はショパン「バラード第1番ト短調」をモリモト・ユキがピアノ四重奏版に編曲したものです 4人が颯爽と登場したまでは良かったのですが、チェロのヨァゲン・フォゥグ氏が「おれの楽譜がない
」と言っているらしく、「おれの楽譜、そっちに混じってないか?」と他のメンバーの楽譜を点検したりしています
そのうち楽屋に忘れてきたことを思い出したのか、舞台袖に引っ込んで、楽譜を持って再登場しました
この光栄を見て、ン十年前に都市センターホールで開かれたコダーイ弦楽四重奏団のコンサートの時、メンバーの一人が楽譜を忘れて舞台袖に取りに行ったことを思い出しました
この時は、戻ってくるのに時間がかかったので、自分の部屋(都市センターは宿泊施設がある)まで取りに行ったのだという噂が立ちました
目の前に楽譜がない、というのは うっかりとは言え、プロとしてどうなんでしょうか
メンバーも楽譜も揃ったところで演奏に入りましたが、「バラード第1番」をピアノ四重奏版に編曲して演奏することにはちょっと無理があるように思いました 同じショパンでもワルツなどは「レ・シルフィード」のように管弦楽曲に編曲されていても違和感がありませんが、バラードはどうもしっくりしません
この曲はやはりピアノ独奏で聴いてこそ真価が発揮される作品だと思いました
プログラム後半の1曲目は、アルカンジェロ・コレッリ「合奏協奏曲第8番ト短調作品6-8『クリスマス協奏曲』」より「パストラーレ」(モリモト・ユキ編曲によるピアノ四重奏版)です 演奏に先立って、ピアニストのフォゥグ・浦田陽子さんが男性を伴って舞台に出てきて、「実は最近目の手術をして細かい楽譜が読めないので、この曲のピアノは編曲者のモリモトさんに弾いていただきます」と言って、その男性を紹介しました。そういう訳で、モリモト氏を含めた4人により演奏しました
ショパンの「バラード」と違って、この曲は初めて聴くということもあってか、違和感なくピアノ四重奏曲として聴くことが出来ました。とてもいい曲でした
最後の曲はブラームス「ピアノ四重奏曲第3番ハ短調作品60」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が23歳の時に一旦完成しましたが、40歳の頃から2年をかけて改訂を加え、1875年に出版に漕ぎつけました
第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「スケルツォ:アレグロ」、第3楽章「アンダンテ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・コモド」の4楽章から成ります
第1楽章はヴァイオリンとヴィオラの演奏が素晴らしい 第2楽章はピアノと弦楽器との丁々発止のやり取りが楽しめました
ここに至ってピアノは絶好調に達しました
第3楽章では、やっとチェロが前面に出て美しいメロディーを奏でました
それに続くヴァイオリンとヴィオラの演奏がまた素晴らしい
第4楽章はベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調「運命」の冒頭のテーマが何度も繰り返されます
まさにベートーヴェンへのオマージュと言えるでしょう
4人の演奏はここにきて最高潮に達しました
会場いっぱいの拍手とブラボーに、ウィーン・フィルのメンバーらしく、ヨハン・シュトラウスのワルツ「芸術家の生活」をアンコールに演奏し、再度満場の拍手を受けました
同じウィーン・フィルのメンバーによるユニットでも、10月度日経ミューズサロンで聴いた「ウィーン・ニコライ弦楽四重奏団」と比べて(演奏曲目が異なるにしても)今回の「ウィーン・ピアノ四重奏団」の方が各段に素晴らしいと思いました 何より訴えてくるものがありました
日経ミューズサロンはチケット代が3800円と格安ですが、当たり外れがあります
今回の「ウィーン・ピアノ四重奏団」は大当たりでした