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人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

渡邉一正 ✕ 佐藤晴真 ✕ 東京フィルでドヴォルザーク「チェロ協奏曲」「交響曲第9番」「序曲:謝肉祭」を聴く ~ 都民芸術フェスティバル2021 / 東京シティ・フィル定期会員になる

2021年02月11日 07時22分23秒 | 日記

11日(木・祝)。昨日の朝日朝刊 社会面「ニュース3Q」に「落とし物・ガム・スーツ・・・コロナで減ったもの」という見出しの記事が載っていました 超訳すると、

「東京都内一円から落とし物が集まってくる 警視庁遺失物センター によると、20年の東京都の落し物は、過去最高だった前年の415万2190件を3割ほど下回る見通しで、拾得物の件数が前年を下回るのは2007年以来という     特に減ったのが土産を含む食品類とカメラ類で、ともに前年から半減。コロナ禍で旅行できなかった様子が伝わってくる 警察署別では羽田空港を管轄する東京空港署は65%減で減り幅が最大だった。大型商業施設や歓楽街のある新宿署や渋谷署は4割減。オフィスを抱える丸の内署や中央署なども同様だ。電車での置き忘れも同じように減っているという 一方、全国のスーパーやコンビニ等の販売額を集計している調査会社インテージによると、昨年1年間では、仕事中 口寂しいときに世話になることが多いお菓子類では、チューインガムは前年から19%、キャンディーが10%減った。特に口臭を押さえたり、リフレッシュ効果をうたったりする商品の減り幅が大きい。同じ調査によると、化粧品に分類される商品のほとんどが売り上げを落とした。口紅は58%、ほお紅は37%減だった

落とし物が減ること自体は良いことですが、その原因がコロナ禍による人の移動の減少などの影響を受けているとなると、手放しで喜んでばかりはいかないようです

ということで、わが家に来てから今日で2324日目を迎え、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視とも受け取れる発言を巡り、東京都の小池百合子知事は10日、今月中旬に予定されていた国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長ら4者による協議に参加しない意向を示した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     主催者である東京都の知事が参加しないとはどういうこと? 解るように説明して!

 

         

 

今日 山形県鶴岡市に戻る息子が昨夕、「クリームシチュー」と「玉子・野菜サラダ」を作ってくれました シチューもサラダもとても美味しく、やっぱり料理は息子には敵わない、とあらためて自覚しました

 

     

 

         

 

昨日、東京芸術劇場で 都民芸術フェスティバル2021 参加公演「東京フィルハーモニー交響楽団」のコンサートを聴きました オール・ドヴォルザーク・プログラムで、①序曲「謝肉祭」作品92,②チェロ協奏曲 ロ短調 作品104,③交響曲第9番 ホ短調 作品95 ”新世界より”です 演奏は②のチェロ独奏=佐藤晴真、指揮=渡邉一正です

自席は1階J列24番、センターブロック右通路側です。客入りは1階後方が空いているものの2階は結構埋まっているようなので、4日の読響と同じくらいと思われます

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの東京フィルの並び。コンマスは依田真宣です

 

     

 

1曲目は「序曲『謝肉祭』作品92」です この曲はアントニン・ドヴォルザーク(1841‐1904)が、ニューヨークの私立ナショナル音楽院の創設者ジャネット・サーバー夫人の招請を受けて渡米する直前の1891年夏から秋にかけて作曲した3つの演奏会用序曲《第1部=自然の中で、第2部=人生(謝肉祭)、第3部=愛(オセロ)》の一つです

渡邉一正の指揮で演奏に入りますが、「謝肉祭」のタイトル通り賑やかで楽し気な音楽が色彩感豊かに繰り広げられました フルートとイングリッシュホルン(コーラングレ)と依田コンマスのソロが冴えていました この曲を聴きながら、「謝肉祭」序曲が大好き!という ゆえさん はどうしているだろうか、と思いました

2曲目は「チェロ協奏曲 ロ短調 作品104」です この曲はドヴォルザークがアメリカからチェコに帰国する直前の1894年から翌95年にかけて作曲、1896年にロンドンで初演されました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ・マ・ノン・トロッポ」、第3楽章「フィナーレ:アレグロ・モデラート」の3楽章から成ります

ソリストの佐藤晴真は2019年のミュンヘン国際音楽コンクール・チェロ部門で日本人として初めて優勝した22歳の俊英です

渡邉一正の指揮で演奏に入ります 佐藤は何の苦もなくあっけらかんと弾くので、簡単そうに見えてしまいますが、とんでもなく難しい曲なのだと思います。極めてクールな演奏でした

大きな拍手の中、カーテンコールが繰り返され、ソリストがステージに戻ってこなくなると、隣の男性が「なんだ、アンコールはないのか」と のたまわっていましたが、コロナ禍で緊急事態宣言が出ている中、休憩時間を従来の20分から15分に短縮するなど 主催者側としては1分でも早くコンサートを終了させなけれなならないという意識が働いていることが理解できていないようです

休憩時間に、当ブログに時々コメントをくださるママハハさんに声をかけられ、しばし情報交換をしました  「表紙が変わっていて知らずのうちに同じ本を買ってしまった」とのことで、百田尚樹著「フォルトゥナの瞳」(新潮文庫)をいただきました     楽しみが一つ増えました。ママハハさん、ありがとうございました

 

     

 

休憩時間が終わり、楽団員が入場するのを待っている時、レセプショニストの女性が最前列の真ん中の席に行って、何やら一人の高齢男性客を説得しているのを目にしました それまで気が付かなかったのですが、感染症拡散対策のため最前列は客を入れないようになっているので、その客がその席に座っているはずはないのです 係の女性は懸命に本来の席に座るように説得していたのでしょうが、その頑固じいさんは聞く耳を持たなかったようで、頑として動きませんでした どこにもいますね、こういう「世の中はオレ様を中心に回っているんだ」と思っているトランプみたいな輩が そのうち楽団員が入場してきたので女性は説得を諦めて引き揚げていきました。こういうトラブルの元になるのは十中八九が高齢男性客です この公演では指揮者も楽団員もマスクを着用しないで演奏していました。万が一、その男性がコロナに感染しても自業自得ですが、コンサートの聴衆が発症したとなれば、他のオケのコンサートにも影響を及ぼし、公演中止や入場制限が今以上に厳しくなる可能性もあります その意味では、こういう爺さんは迷惑千万です。二度とコンサート会場に来ないでほしいと思います ちなみに、この爺さんは後半の演奏が終わるとすぐに、ただ一人退席して会場を去っていきました。自分がしでかした身勝手行為を自覚している証拠です

さて、プログラム後半は「交響曲第9番 ホ短調 作品95 ”新世界より” 」です この曲はドヴォルザークがアメリカ滞在中の1893年に作曲、同年ニューヨークで初演されました 第1楽章「アダージョ~アレグロ・モルト」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「アレグロ・コン・フォーコ」の4楽章から成ります

渡邉一正の指揮で演奏に入りますが、冒頭から極めてゆったりしたテンポで進みます 次第にテンポアップしていきましたが、全体を通じて遅めのテンポで通していました この曲のハイライトは第2楽章「ラルゴ」のイングリッシュホルン(コーラングレ)による「家路」のテーマです この曲は小学生の時、ボーイスカウトのキャンプでよく歌いました 東京フィルのメンバーをまだよく把握できていないので名前は分かりませんが、女性奏者の演奏は素晴らしかったです また、第4楽章のホルンの演奏はしみじみ良いなと思いました 今回は都民芸術フェスティバル参加公演ということで単発的なコンサートでしたが、今年は東京フィルの年間会員になったので、少しずつ楽団員の顔と名前を覚えていくよう努力したいと思います

 

         

 

昨日、東京シティ・フィルの年間会員に申し込みました 約10年程前に同楽団のY事務局長と知り合いだったことから3年くらい定期会員になっていましたが、Y氏の退団とともに定期会員を退会したので、会員になるのは久しぶりです その後、高関健氏が常任指揮者に就任してから(だと思いますが)、厳しいオーディションによって若くて優秀な楽団員が加わり、現在 最も勢いのあるオーケストラとなっている、とよく耳にします

2021-2022シーズンの定期演奏会(東京オペラシティコンサートホール)はブルックナー「交響曲第5番」とマーラー「交響曲第9番」を高関氏が振るのと、飯守泰次郎氏がシューマン「交響曲第1番、第2番」を振るのが最大の魅力です 全9回公演のうち来年2月19日(土)の定期公演は読響マチネ公演と重複しているので、振替制度のある読響の公演を他のシリーズに振り替えようと考えています

コメント (2)
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