人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

中山七里著「能面検事」を読む~誰にも妥協を許さない検事により大阪府警の76人もの処分者を出す一大スキャンダルが発生

2021年02月10日 07時21分58秒 | 日記

10日(水)。昨日は義母の葬儀で品川のK斎場に行ってきました 1週間前の2日(火)朝、起こしに行ったら穏やかな顔で息を引き取っていたとのことです。コロナ禍のもと葬儀場がいっぱいで、やっと1週間後の昨日になったという事情があります。義母は無神論者なので無宗教による葬儀が執り行われましたが、コロナ禍ということもあり参列者も子・孫ら6人だけという文字通りの家族葬となりました 息子も山形県鶴岡市から忌引き休暇を取って参列しました。無宗教の式なのでお坊さんによる読経はなく、代わりに故人が生前「(正式なクリスチャンではないけれど)もし、自分が死んだらこの曲を流してほしい」と語っていたという讃美歌第312番「いつくしみ深き」、第320番「主よ、みもとに近づかん」、第405番「神ともにいまして」をCDで流し、故人が好きだった綺麗な花々が飾られるなか、生前の写真アルバムなどを見ながら ただただ静かに偲び、荼毘に付しました。天気にも恵まれとてもよいお葬式でした

ということで、わが家に来てから今日で2323日目を迎え、国連安全保障理事会で対北朝鮮制裁の履行状況を調べる専門家パネルが3月にも公表する最終報告書の全容が明らかになったが、それによると2019~20年にかけ暗号資産(仮想通貨)交換業者などへの攻撃で推計3億1640万ドル(約333億円)を奪ったほか、経済苦境のなかで制裁逃れを続けている実態が浮き彫りになった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     拉致もやる 核開発もやる 暗号資産を奪う 北朝鮮は国を挙げての犯罪デパートだね

 

         

 

昨日は、娘が「ハンバーグ」と「オニオンスープ・チーズのせ」を作ってくれました ハンバーグは2人前位のボリュームがあってとても美味しく、ご飯が食べられませんでした

 

     

 

         

 

中山七里著「能面検事」(光文社文庫)を読み終わりました 当ブログの読者の方にはお馴染みの「中山七里は七人いる」と言われる多作ベストセラー作家です 中山氏は1961年岐阜県生まれ。「さよならドビュッシー」で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し 2010年にデビュー    その後「どんでん返しの中山七里」の異名のもと、破竹の勢いでベストセラーを連発しています

大阪地検一級検事の不破俊太郎はいかなる圧力にも屈せず、微塵も表情を変えないことから、陰で『能面』と呼ばれている 新米事務官の惣領美晴と共に西成ストーカー事件の調査を進める中で、容疑者のアリバイを証明し、警察による捜査の不備を指摘するが、その過程で警察の資料室から捜査資料の一部がなくなっていることに気づく 不破と惣領は大阪府警管轄の全警察署の資料室を捜索し、数多くの警察署で捜査資料が紛失していることを確認するが、これが府警本部長をはじめ76人もの処分者を出す一大スキャンダルに発展していく 警察の反感を買う不破はついに何者かに狙撃され緊急手術を受けて入院する しかし、回復もままならないうちに不破は行動を起こし、なぜ捜査資料の紛失が続いたのかを追究し、西成ストーカー事件の真犯人をあぶり出していく

 

     

 

読んでいて思うのは、「それは警察の仕事であって検事の仕事ではないのではないか」という場面が少なからずあるということです とはいうものの、どこからどこまでが警察の仕事で、どこからが検事の仕事になるのか、ということが良く分かっているわけではないのですが

無表情で誰にも妥協を許さない鉄面皮の検事の下で働く新米事務官の惣領美晴の立場になったら、毎日がハラハラドキドキの連続でしょう 次から次へと敵を作って行くのですから ただ、それが出来るのは、職業倫理に徹する強い意志と過去の実績があるからです それがなければ、タダの暴走検事です。例によって、最後にどんでん返しが待っていますが、なるほどそういう風にもっていくのか、といつもながら納得させられます 一気読み必至です

コメント
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