人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

川瀬賢太郎 ✕ 金川真弓 ✕ 東京都交響楽団でベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」「交響曲第8番」「ウェリントンと勝利」を聴く~都響スペシャル2021

2021年02月12日 07時25分44秒 | 日記

12日(金)。わが家に来てから今日で2325日目を迎え、東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森会長は、女性蔑視発言を受け、12日に辞任する意向を表明したが、後任はサッカーJリーグ初代チェアマンの川渕三郎氏が受諾の方向で検討している  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     森氏はトライで決められなかったけど  川渕氏はシュートで決めることができるか?

 

         

 

昨日は、息子が山形に帰る前に夕食に「豚バラ大根」を作っておいてくれたので、「湯豆腐」と「生野菜とアボカドのサラダ」を作りました 「豚バラ大根」は生姜の細切りが効いていて とても美味しかったです

 

     

     

         

 

昨日、サントリーホールで「都響スペシャル2021」2月度公演を聴きました    オール・ベートーヴェン・プログラムで①ウェリントンの勝利(戦争交響曲)作品91、②ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61、③交響曲第8番 ヘ長調 作品93です 演奏は②のヴァイオリン独奏=金川真弓、指揮=川瀬賢太郎です

自席は1階9列15番、左ブロック右通路側です。会場は市松模様配置ですが、聴衆はそれなりに入っています

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの都響の並び。コンミスは四方恭子です 第2ヴァイオリン首席のエンカナさん こと 遠藤香奈子さんは唯一半袖スタイル。元気ですね

コロナ感染防止のため、指揮者と各弦楽セクションの間にはそれぞれ透明アクリル板が立てられています 今のところ、これは都響だけの感染対策かもしれません

 

     

 

1曲目は「ウェリントンの勝利(戦争交響曲)作品91」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770‐1827)が1813年に作曲、同年ウィーン大学講堂での戦傷兵士救済音楽会で初演されました これは、1813年にスペインのヴィトーリアで闘われたイギリス・ポルトガル・スペイン連合軍 対 ナポレオン率いるフランス軍による戦闘の模様を、ベートーヴェンが まるで戦争映画音楽のように仕上げた珍しい作品です

最初にステージ左上の2階後方に陣取った小太鼓2とトランペット3がイギリス軍の行進を告げ、次いで反対側の同じ位置に陣取った小太鼓とトランぺットがフランス軍の登場を告げ、オケによって両軍の激突場面が音で表現されます 大砲の重低音が身体を震わせますが、この演奏ではSE(サウンド・エフェクト=効果音)が使われました 極めて写実的な音楽ですが、「ベートーヴェンはこういう曲も作ったのか」と勉強になりました まだまだ演奏されていない珍しい作品もあるはず。どんどん紹介してほしいと思います

2曲目は「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61」です この曲は1806年に作曲され、同年12月23日にアン・デア・ウィーン劇場でフランツ・クレメントの独奏により初演されました 第1楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」、第2楽章「ラルゲット」、第3楽章「ロンド:アレグロ」の3楽章から成ります

ヴァイオリン独奏の金川真弓は2018年のロン=ティボー=クレスパン国際コンクール第2位、2019年のチャイコフスキー国際コンクール第4位の実力者です

淡いピンクの衣装に身を包まれた金川が指揮者とともに登場、さっそく演奏に入ります 冒頭のティンパニの4連打のリズムがこの楽章を支配します オーケストラによる長い序奏部に続いて、金川のヴァイオリンが入ってきますが、ひと言で言い表すと「シルキートーン」とでも表現すべき柔らかく美しい音色です 使用ヴァイオリンはドイツ演奏家財団のドイツ国家楽器基金から貸与されたペトラス・グァルネリウス(マントヴァ:17世紀後半製作)とのことですが、この楽器の特徴が最も良く発揮されたのは第2楽章「ラルゲット」でした 金川の伸び伸びした演奏が素晴らしく、とくに高音部の美しさに惹かれました 第3楽章の演奏を聴いていて、「この人はヴァイオリンを弾くことに喜びを感じながら演奏しているな」と思いました。川瀬 ✕ 都響はソリストにピッタリと寄り添っていました とても素晴らしい演奏でした

プログラム後半は「交響曲第8番 ヘ長調 作品93」です この曲は1812年に作曲され、1813年にウィーンのルドルフ大公邸で私的に試演された後、1814年にウィーンで作曲者の指揮により公開初演されました 第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ・エ・コン・ブリオ」、第2楽章「アレグレット・スケルツァンド」、第3楽章「テンポ・ディ・メヌエット」、第4楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります

川瀬の指揮で演奏に入りますが、全体的な印象としては木管楽器群の演奏が素晴らしく、弦楽器の渾身の演奏が強く印象に残りました 川瀬賢太郎のエネルギッシュな指揮により、都響のメンバーはメリハリの効いた演奏を展開し、満場の拍手を浴びました

川瀬賢太郎は現在、神奈川フィルの常任指揮者をはじめ、いくつかのオケの指揮者を務めていますが、1984年生まれなのでまだ37歳です。これからの活躍を期待したいと思います

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