人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

セバスティアン・ヴァイグレ ✕ 読売日響でベートーヴェン「交響曲第8番」、ワーグナー(デ・フリーヘル編)「ニーベルングの指環」~オーケストラル・アドヴェンチャーを聴く

2023年08月02日 00時06分07秒 | 日記

2日(水)。昨日午後、雷雨の後、豊島健康診査センターで肺がん検診(レントゲン)を受けてから、ミューザ川崎に向かいました 全国的には雨が降り過ぎて困っている地域が多いようですが、東京は久しぶりの雨で少し涼しくなりました

ということで、わが家に来てから今日で3123日目を迎え、刑事事件に直面するトランプ前米大統領やその仲間の弁護士費用がかさむ中、費用を負担するトランプ氏の政治活動委員会(PAC)が同氏を支援する特別政治活動委員会(スーパーPAC)に対し、以前寄贈した6000万ドル(約86臆円)の返還を求めていることが分かった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプは過去の悪事で 次々と起訴されてるから お金がいくらあっても足りない  

     

         

 

昨日、夕食に「牛バラカルビ焼き肉(塩だれ&醤油だれ)」「生野菜とアボカドのサラダ」「ブナピーの味噌汁」を作りました スタミナをつけないと毎日の酷暑を乗り切れませんから

 

     

 

         

 

昨夜、ミューザ川崎シンフォニーホールで「フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2023」参加公演「読売日本交響楽団 サマーミューザ初登場!オペラの名匠ヴァイグレ ✕ 指環」を聴きました プログラムは①ベートーヴェン「交響曲第8番 ヘ長調 作品93」、②ワーグナー(デ・フリーヘル編曲):楽劇「ニーベルングの指環」 ~ オーケストラル・アドヴェンチャーです 指揮はセバスティアン・ヴァイグレです

セバスティアン・ヴァイグレはベルリン生まれ。1982年からベルリン国立歌劇場の首席ホルン奏者を務めた後、指揮者に転向。バルセロナのリセウ大劇場の音楽総監督(2004年~2009年)、フランクフルト歌劇場の音楽総監督(2008年~2023年)を歴任し、2019年4月から読響第10代常任指揮者を務めています 他のオケの常任指揮者と違い、コロナ禍では何度も隔離期間を経て来日し、読響と充実した演奏を繰り広げ、オーケストラの楽員と聴衆の大きな信頼を勝ち取りました

     

     

     

オケは12型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの読響の並び コンマスは日下紗矢子、隣は林悠介というダブル・コンマス態勢を敷きます

1曲目はベートーヴェン「交響曲第8番 ヘ長調 作品93」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1811年から翌12年にかけて作曲、1813年にウィーンのルードルフ大公邸で私的に初演され、1814年にウィーンの大レドゥーテンザールで公開初演されました 第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ・エ・コン・ブリオ」、第2楽章「アレグレット・スケルツァンド」、第3楽章「テンポ・ディ・メヌエット」、第4楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります

ヴァイグレの指揮で第1楽章に入りますが、速めの快速テンポで進めます フリスト・ドブリノヴのフルート、荒木奏美のオーボエが素晴らしい 第2楽章はヴァイグレのユーモラスな音の表情づけが巧い 第3楽章では中盤の松坂隼のホルンと中館壮志のクラリネットのコラボが素晴らしい 第4楽章は弦楽セクションの渾身の演奏と、曲にアクセントを付ける固いマレットで叩かれるティンパニのリズム感が冴え渡っていました

 

     

 

プログラム後半はワーグナー(デ・フリーヘル編曲):楽劇「ニーベルングの指環」 ~ オーケストラル・アドヴェンチャーです 楽劇「ニーベルングの指環」はリヒャルト・ワーグナー(1813-1883)が1853年から1874年にかけて作曲、1876年8月、自作の上演のために建設したバイロイト祝祭劇場の落成記念として初演した4部作(ラインの黄金、ワルキューレ、ジークフリート、神々の黄昏)から成る楽劇です 「オーケストラル・アドヴェンチャー」は1991年にオランダ放送フィルの打楽器奏者ヘンク・デ・フリーヘルが編曲し、翌1992年に初演されました 内容は「序夜+3夜」の約15時間にわたる4作品の場面を物語順に登場させ、1時間ほどの管弦楽作品にまとめた音楽となっています

全曲は次のような順で演奏されます ①前奏曲、②ラインの黄金、③ニーベルハイム、④ヴァルハラ、⑤ワルキューレたち、⑥魔の炎、⑦森のささやき、⑧ジークフリートの英雄的行為、⑨ブリュンヒルデの目覚め、⑩ジークフリートとブリュンヒルデ、⑪ジークフリートのラインへの旅、⑫ジークフリートの死、⑬葬送行進曲、⑭ブリュンヒルデの自己犠牲

オケは16型に拡大し、舞台下手にはハープが4台スタンバイします

ヴァイグレの指揮で第1曲「前奏曲」の演奏に入ります 冒頭、コントラバスとホルンを中心とする重心の低い音楽がゆったりと展開し、次第に明るさを増していきます この部分の”魅力”にどっぷり漬かるとワーグナー中毒になります 気をつけた方がよいと思います 「ワルキューレたち」は「ワルキューレの騎行」で名前が通っていますが、ワグナー・チューバを含むホルン・セクションを中心とする金管楽器群のド迫力の演奏が強く印象に残ります さらに「ジークフリートの英雄的行為」では松坂隼の独奏ホルンが朗々と会場を満たし、聴衆に大きな感銘を与えました 私が好きなのは「ジークフリートのラインへの旅」です この曲でもホルン、トロンボーンをはじめ金管楽器が大活躍しますが、「METライブビューイング」のテーマ音楽になっていて、この曲を聴くと「これからオペラが始まる」とワクワクするのです 「葬送行進曲」も素晴らしい曲です。いかにも英雄の死に相応しい雄大な葬送の音楽です ここでも分厚いブラスと渾身の弦楽セクションの演奏が光ります

ヴァイグレのタクトが降ろされると同時に、満場の拍手とブラボーの嵐がヴァイグレと読響を包み込みました

この日の演奏は、オペラ指揮者ヴァイグレのタクトにより、ドイツ音楽を読響のゴージャスなサウンドで存分に楽しめる絶好の機会となりました こういう演奏を聴くと、演奏会形式でもよいから「指環4部作」を上演してほしいと期待してしまいます

 

     

     

 

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