人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ジョナサン・ノット ✕ 荒絵理子 ✕ 東響でR.シュトラウス 「オーボエ協奏曲」、モーツアルト「交響曲 第41番 ”ジュピター”」を聴く ~ 第38回 モーツアルト・マチネ

2019年11月25日 07時18分25秒 | 日記

25日(月)。わが家に来てから今日で1883日目を迎え、三重県を訪問中の天皇・皇后両陛下は23日、即位礼と大嘗祭が無事終了したことを報告する儀式に臨むため、伊勢神宮の内宮を参拝されたが、天皇陛下は雨よけの幌を外した儀装馬車で、皇后陛下はオープンカーで、それぞれ正殿までの参道を進まれた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       皇后陛下は馬アレルギーだそうだ  野球ならホースアウト? 馬くいったからいいか  

     

         

 

昨日、午前11時からミューザ川崎で東京交響楽団の「第38回モーツアルト・マチネ」を、午後3時から東京オペラシティ・コンサートホールで「バッハ・コレギウム・ジャパン」の第135回定期演奏会(バッハ「ブランデンブルク協奏曲」全曲)を聴きました ここでは「第38回モーツアルト・マチネ」について書きます

プログラムは①リヒャルト・シュトラウス「オーボエ協奏曲 ニ長調 AV.144 」、モーツアルト「交響曲 第41番 ハ長調 K.551  ”ジュピター”」です ①のオーボエ独奏=荒絵理子(東響首席)、指揮=東響第3代音楽監督ジョナサン・ノットです

 

     

 

オケは左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対向配置。コンマスはグレブ・二キティンです 隣は廣岡克隆、チェロのトップは伊藤文嗣、川井真由美、ヴィオラは青木篤子、武生直子、第2ヴァイオリンは服部亜矢子、加藤まな、コントラバスは久松ちず、その隣は何と都響の池松宏が客演しています 東響は小編成のマチネでも手を抜きません

1曲目はリヒャルト・シュトラウス「オーボエ協奏曲 ニ長調 AV.144 」です この曲はリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)が第2次世界大戦終了直後の1945年から翌46年にかけて作曲(1948年に改訂)した晩年の作品です 第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「ヴィヴァーチェ~アレグロ」の3楽章から成りますが、楽章は切れ目なく続けて演奏されます

ソリストの荒絵理子が白のレース模様の鮮やかな衣装で登場、ノットの指揮で第1楽章に入ります チェロの短い前奏に続いてオーボエが第1主題を流麗に演奏します この音を聴いて、背筋が寒くなりました われわれはプログラム・ノートなどを通して、この曲が作曲者が81歳の晩年に作曲した作品であることを知っていますが、もしそういう予備知識を持たずにこの曲を聴いたら、おそらくシュトラウスが20代の時に作曲した作品ではないかと思うほど若々しく溌剌とした曲です 佐野旭司氏のプログラム・ノートによると この曲は「青春時代の回顧とも言われている」とのことですが、そうなのでしょう

荒絵理子は、ノット✕東響のしっかりしたサポートのもと、次々と変化するメロディーを色彩感豊かに流麗に奏でました。とくにカデンツァは見事でした 東響のオーボエは荒絵理子と荒木奏美の二人の頼もしい首席(アラ アラ コンビ)が揃っているので盤石です


     


2曲目はモーツアルト「交響曲 第41番 ハ長調 K.551  ”ジュピター”」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が1788年6月から8月にかけて作曲した第39番、第40番、第41番の「三大交響曲」のうち最後の交響曲です この3大交響曲が3か月という短期間で作曲されたことから、最近では、ニコラウス・アーノンクールのように「3曲セットで器楽によるオラトリオではないか」という説が唱えられ、それに沿った演奏も録音されています(下の写真)。さらにこの3曲はモーツアルトも会員だったフリーメイソン(数字の3がキーワード)に関係があるのではないか、という説もあるようです なお、この曲は「ジュピター」という愛称で親しまれていますが、これはドイツ生まれの音楽家で興行師のヨハン・ペーター・ザロモンが名付けたと言われています


     


この曲は第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」、第3楽章「メヌエット:アレグレット~トリオ」、第4楽章「アレグロ・モルト」の4楽章から成ります

オケは管楽器を中心に拡大し50人規模になります よく見ると、トランペットはナチュラル・トランペット(バルブなし)を使用しています ノットは、古典派の交響曲を指揮する時はナチュラル・トランペットを使用するようです 全楽章を通じて、ノットの指揮は気迫に満ちたもので、精力的な指揮で弦楽器を煽り立てます 東響のメンバーは必死にタクトについていきます 客席から見ていると まるで指揮者とオーケストラの真剣勝負(バトル)のようです 全楽章を通して、オーボエの荒木奏美、フルートの八木瑛子、ファゴットの福士マリ子、トランペットの澤田真人、そして堅いマレットによりリズミカルなティンパニを打ち込んだ清水太らの演奏が印象に残りました

満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されました 拍手がいつまでも続き、どうやらノットだけがステージに呼び戻されたようです 人気・実力ともに備えた指揮者であることは間違いありません

この演奏を聴いてあらためて思ったのは、やっぱりノットはベートーヴェン、モーツアルトといった古典がいい、ということです

外へ出ると、地下の広場にクリスマスツリーが飾られていました


     

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