人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

読売日響が公式サイトで「2025-2026シーズン」のラインナップを発表 / 藝大合唱定期演奏会でドヴォルザーク「スターバト・マーテル」を聴く

2024年11月09日 00時01分04秒 | 日記

9日(土)。読売日響が公式サイトで「2025-2026シーズン」のラインナップを発表しました ①定期演奏会(サントリーホール:全10回)、②名曲シリーズ(同・同)、③土曜/日曜マチネーシリーズ(東京オペラシティ/東京芸術劇場:同)、④横浜マチネーシリーズ(横浜みなとみらいホール:全8回)の各プログラムは以下の通りです

     

     

①定期演奏会では、5月の尾高忠明指揮によるブルックナー「交響曲第9番」、6月のヴァイグレ指揮・反田恭平によるプロコフィエフ「ピアノ協奏曲第1番」他、9月のケント・ナガノ指揮によるマーラー「交響曲第7番」、10月のヴァイグレ指揮によるショスタコーヴィチ「交響曲第15番」他、2月のヴァンツアーゴ指揮によるブルックナー「交響曲第7番」他、3月の鈴木優人指揮によるバッハ「マタイ受難曲」といったプログラムに興味を引かれます

②名曲シリーズでは、6月のヴァイグレ指揮・ハーデリヒによるチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」他、7月のカンブルラン指揮  リーズ・ドゥ・ラ・サールによるガーシュイン「ピアノ協奏曲」他、8月のヴァルチュハ指揮によるマーラー「大地の歌」他、1月のヴィグレ指揮によるブラームス「交響曲第3番」他、2月のハサン指揮によるマーラー「交響曲第1番」他といったプログラムが魅力的です

③土曜/日曜マチネーシリーズでは、5月の川瀬賢太郎指揮・阪田知樹によるラヴェル「左手のためのピアノ協奏曲」他、1月のヴァイグレ指揮ファウストによるシューマン「ヴァイオリン協奏曲」他、2月の上岡敏之によるラヴェル「ボレロ」他といったプログラムに興味があります なお、このシリーズは東京芸術劇場の改修工事(2024年9月30日から2025年7月末まで)に伴い、4月から8月までの5公演は東京オペラシティコンサートホールで、10月から翌年3月までの5公演は東京芸術劇場コンサートホールで開催されます このため当シリーズの年間会員券はWEBでの受付をせず、電話での受付とするとしています

なお、全シリーズとも チケット料金を約10パーセント値上げするとしています   どこのオーケストラも値上げラッシュですね 根を上げてしまいます

ということで、わが家に来てから今日で3588日目を迎え、ウクライナのゼレンスキー大統領は7日、ウクライナ軍が越境作戦を展開するロシア南西部クルスク州で、北朝鮮兵の一部がロシア軍側で戦闘に参加し、すでに犠牲者が出ていると述べた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     北朝鮮兵にとって 祖国で餓死するのも 異国で戦死するのも 無駄死には変わらない

         

昨日、夕食に「サーロインステーキ」を焼きました あとはエノキダケと人参のスープです。たまにはステーキもいいですね 野菜類はお皿に乗せて洗い物を少なくしました

     

         

昨夜、東京藝大奏楽堂で藝大定期「第425回 合唱定期演奏会」を聴きました プログラムはドヴォルザーク「スターバト・マーテル 作品58」です 出演はソプラノ=河野ちはる、アルト=折口りの、テノール=野中裕太、バス=及川泰生、合唱=東京藝大音楽学部声楽科学生、管弦楽=藝大フィルハーモニア管弦楽団、指揮=山下一史です

この曲のCDを持っていないので予習ができず、ぶっつけ本番で初めて聴くことになりました 自席は1階23列11番、左ブロック左通路側です。1階席にかなりの聴衆が入っています

     

ドヴォルザーク「スターバト・マーテル 作品58」はアントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)が30代半ばの1876年から翌77年にかけて作曲、1880年にプラハで初演されました

より正確に書くと、ドヴォルザークは1875年9月21日に長女ヨゼファを亡くします その翌年の1876年2月19日から本作のスケッチに取りかかっています ところが翌1877年8月には次女ルジェナが死去、さらに9月には三男のオタカルが天然痘に罹り死去するという最大不幸に見舞われます ドヴォルザークがこうした試練を乗り越えて本作を完成したのは1877年11月13日でした 1880年12月23日にプラハで初演された本作は大成功を収め、その後も欧米各地で演奏され、まさしくドヴォルザークの出世作となったのでした

ところで、タイトルの「スターバト・マーテル」は「御母はたたずんでいた」という意味のラテン語で、その詩は13世紀初めに創設された修道会「フランシスコ会」に起源を持つと考えられています 磔刑に処されたイエスの十字架のもとで、悲しみに暮れてたたずむ聖母マリアを描いています

作品は第1曲:四重唱と合唱、第2曲:四重唱、第3曲:合唱、第4曲:バス独唱と合唱、第5曲:合唱、第6曲:テノール独唱と合唱、第7曲:合唱、第8曲:二重唱(ソプラノとテノール)、第9曲:アルト独唱、第10曲:四重唱と合唱から成ります

ステージ後方に男女混声コーラスが入場します ソプラノ80名、アルト31名、テノール25名、バス28名の総勢164名のコーラス陣は圧巻です

次いでオケのメンバーが入場します 弦楽器は12型で左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並び。コンマスは植村太郎、隣は澤亜樹というダブルトップ態勢を敷きます。パイプオルガン席にオルガン奏者がスタンバイします

独唱の4人が山下一史とともに入場し、さっそく演奏に入りました

     

全体の演奏を聴いた印象は、ドヴォルザークが30代半ばに作曲した作品ということで、まだ豊かな民俗色が前面に出た音楽ではなく、純粋な宗教曲といった印象を受けました それにしてもドラマティックな曲です 特に最後の第10曲の後半における力強いアーメン・フーガは圧巻で、一方 その後の清らかな音楽は亡き子供たちの魂の浄化を表しているようで、静かな感動を呼びました

ソプラノ独唱の河野ちはるは大分県出身。国立音楽大学でクラリネットを専攻し卒業した後、東京藝大で声楽に転向したという経歴の持ち主で、現在同大学院修士課程に在籍中 透明感のある美しい歌唱で、声が良く伸びます

アルト独唱の折口りのは愛知県出身。東京藝大卒。現在 同大学院音楽研究科声楽専攻修士課程2年に在籍中 2024年度宗次エンジェル基金奨学生 声に力があり魅力的な声質と素直な歌唱の持ち主です

テノール独唱の野中裕太は東京藝大声楽科卒。現在 同大学院音楽研究科声楽専攻修士3年に在籍中 頭のてっぺんから抜ける高音が魅力です

バス独唱の及川泰生は岩手大学を卒業後、東京藝大声楽科を経て、現在 同大学院声楽専攻2年に在籍中 どちらかというと、明るめのバスで声が良く通ります

総勢164名による東京藝大音楽学部声楽科学生の混声合唱は迫力がありました

山下一史指揮 藝大フィルハーモニアは渾身の演奏で歌手陣、コーラス陣を支えました

19時開演のこの日の公演は、満場の拍手の中20時26分に終演しました 初めて聴いた「スターバト・マーテル」でしたが、この日の真摯な演奏を聴いて、この曲が好きになりました

         

今日は東京交響楽団の「第726回 定期演奏会」を聴くため、サントリーホールに出向きます

     


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