人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

薔薇の騎士、おまえもか?!~オペラハウス公演中止・代替公演決行へ

2011年04月03日 08時16分21秒 | 日記
3日(日)。新国立劇場から手紙が届いた。まさか?と思って封を切ると「公演日変更とチケット振替・払い戻しのお知らせ」とある。R・シュトラウスのオペラ「薔薇の騎士」の公演のうち初日の4月7日のみが、大震災の影響で中止となり、出演者を代え日程を変更して公演するという。3月のプッチーニ「マノン・レスコー」に続いての中止だ。代替公演は指揮者、元帥婦人、オクタビアン、ファーニナル、ゾフィーが出演者変更だから、ほとんど総入れ替えといってもいい。「薔薇の騎士、おまえもか?!」といったところか。代替公演日に土・日が入っていないのでやり繰りが大変だが、生のオペラに飢えているので聴きにいく。

「お知らせ」にはオペラ部門の芸術監督・尾高忠明氏のメッセージが載っている。
「・・・毎日、暗いニュースが続いている。オペラも、演奏会も中止が相次いでいる。どんどんマイナス思考になってきている。これでは駄目だ。プラス思考で行かなくては。どんなことがあっても「薔薇の騎士」を上演したい。強い気持ちとは裏腹に現実は大変だった。外国人はほとんどがキャンセルしたいという。僕自身落ち込みかけたが、やはり自分で瓦礫を拾いに行くのではなく、僕たち音楽家は素晴らしい公演を行うことによって、日本を元気付けよう。そして募金活動で少しでもお役に立ちたい。本当に日本の復興のために、すべての日本人が気持ちを一つにベストを尽くす。僕たちは頑張ります」

今回の東日本大震災で被災された方々の気持ちを思うと、こんな時期にオペラを聴いている場合か!とお叱りを受けるかもしれないが、こういう時期だからこそ文化の力が求められているのではないか。音楽家は音楽を通して彼らを支援すべきだし、聴衆はそれに賛同してコンサートやオペラを聴きに行くのではないか。尾高芸術監督のもとオペラ・パレス一丸となって頑張ってほしい。(写真は2007年の新国立劇場オペラ公演プログラム)


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