6日(日)。わが家に来てから今日で2339日目を迎え、米フェイスブック(FB)は4日、同社が今年1月にトランプ大統領(当時)のFBのページやインスタグラムのアカウントを「無期限の停止」としていた措置について「2年間の凍結」に変更すると発表したが、停止期間の終了時には再度審査があり、停止期間が延長される可能性や、深刻な規約違反があれば「アカウントの永久削除」を含めた厳正な措置があり得るとした というニュースを見て感想を述べるモコタロです
こういう厳しい規制を受ける人間が4年間 米国の大統領だったことに 改めて驚く
昨日、ギンレイホールでキム・チョヒ監督による2019年製作韓国映画「チャンシルさんには福が多いね」(96分)を観ました
入館に際して、「ギンレイ シネ パスポート(個人カード)」の有効期限が今月12日に切れるので、更新の手続きをしました 本来は4月12日に期限が切れていたのですが、コロナ禍に伴う休業期間2か月間分が延長されたため6月となったのです 事前に送られてきた「更新通知」ハガキと現金11,000円で1年間更新しました 私の場合は数年前からずっと継続しているので有効期間が13か月となります ギンレイホールは「2本立て:2週間上映サイクル」なので、計算上は年間52本の映画がいつでも何回でも観られます 1本当たり212円は安すぎます
さて、物語は・・・
映画プロデューサーのチャンシル(カン・マルグム)は、ずっと支えてきた映画監督が急死したため失業してしまう 人生の全てを映画に捧げてきた40歳の彼女には家も恋人も子供もなく、青春さえも棒に振ってきたことに気づく そんな彼女に思わぬ恋の予感が訪れる。失業したチャンシルは女優ソフィー(ユン・スンァ)の家政婦として働くことになり、そこでフランス語を教えるキム・ヨン(ぺ・ユラム)と出会う。35歳のキムは映画監督だが、生活のためアルバイトで教師をしていた。「この人こそ」と思ったチャンシルは思い切って告白するが、「お姉さんと思っている」と言われてしまい、落ち込む しかし、自称レスリー・チャンの幽霊(キム・ヨンミン)に励まされながら、かつての映画スタッフ達と新しい映画を作ろうと前を向いて歩く
この映画は、長年にわたりホン・サンス監督作品のプロデューサーを務めてきたキム・チョヒが初メガホンを取り、自身の体験を投影させながら描いたラブ・コメディーです
冒頭は映画完成の打ち上げのシーンで、監督とスタッフたちが、ジャンケンで負けた者が焼酎一気飲みの罰を受けるというゲームに興じています 監督が飲み過ぎて急死してしまうのですが、バックに流れているのがショパンの「葬送行進曲」なのです 大げさな選曲・演奏に思わず笑ってしまいました
チャンシルがキム・ヨンを誘って飲みに行きますが、映画談義になり、チャンシルが「私は小津安二郎の映画が一番好きです」と言うと、キム・ヨンが「彼の映画は何も起こらないから面白くない」と返します。すると、チャンシルは「何も起こらないって何ですか あの映画の良さが分からないんですか」と怒ってしまいます。すると、キム・ヨンは「ぼくはノーランが好きです」と言います。「バットマン」シリーズや「インセプション」などで有名なクリストファー・ノーランです。チャンシルは「ふーん」と鼻を鳴らします この辺は、同じ映画人でも趣味嗜好は一人一人違うことが良く表れています
この映画で面白いのは、白のランニングシャツに半ズボン姿の男がチャンシルの前に登場し、「レスリー・チャンです」と自己紹介しますが、「彼はとっくに死んでるし。全く似てないし」と言われてしまうシーンです 実は 彼はチャンシルにしか見えない幽霊で、時々彼女の前に現れてはアドヴァイスをしてくれる貴重な存在なのです 「チャンシルさんには福が多い」のは彼が後押ししているからではないかと思います ちなみに、この役を演じたキム・ヨンミンはNetflixドラマ「愛の不時着」の出演者とのことです
この映画は基本的にコメディーなので面白可笑しいのですが、笑いの中にペーソスもあって、不器用なチャンシルを応援したくなる とてもいい映画だと思いました
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