5日(土)。わが家に来てから今日で2338日目を迎え、北朝鮮の朝鮮労働党が1月の党大会で党規約を改正し、故金日成主席と故金正日総書記の名や、2人にまつわる用語を大幅に削除したことが判明したが、金正恩総書記が独自色を打ち出して統治を強化しようとする動きとみられる というニュースを見て感想を述べるモコタロです
祖父と父から独り立ちするのはいいけど 飢えに苦しむ国民の生活をどう守るのか
昨日、夕食に「鶏の唐揚げ」を作りました あとは「エシャレットとキュウリのおつまみ」です。味噌をつけて食べます。唐揚げは2週間に1度がほぼ定着しましたが、栗原はるみ先生のレシピによる「うまみ醤油」が沁み込んで美味しかったです 2週間後のためにニンニク、ショウガ、削り節を醤油に漬けて新しく作って冷蔵庫で冷やしました
昨日、TOHOシネマズシャンテで清水ハン栄治監督による2020年製作日本・インドネシア合作映画「トゥルーノース」(3Dアニメーション・94分)を観ました
1950年代から始まった在日朝鮮人の帰還事業により北朝鮮に渡ったヨハンの家族は、1995年、両親と幼い妹とともに金正日体制下の北朝鮮の平壌で暮らしていた しかし、父親が政治犯の疑いで逮捕されたことにより、母子は強制収容所に入れられる 極寒の収容所での苛烈な生活に耐え忍びながら、家族は何とか生き延びていたが、収容所内の食糧確保によるトラブルによって母が殺害され、自暴自棄になったヨハンは次第に追い詰められていく そんなヨハンは、死に際に母が遺したある言葉により、本来の自分を取り戻していく
この映画は、1970年生まれの在日コリアン4世・清水ハン栄治監督が、収容体験を持つ脱北者や元看守にインタビューを行い、10年の歳月をかけて作り上げた長編3Dアニメーション作品です
母親と娘は人に優しくすることを忘れませんが、苛酷な労働と厳しい相互監視社会の中で、ヨハンは次第に優しい心を失っていきます そんなヨハンに母は「誰が正しいとか、間違っている、じゃないの。誰になりたいかを自分に問いなさい」と言い残して息を引き取ります その時、ヨハンは幼い頃、政治犯として逮捕され連れ去られた父親を思い出したかもしれません。何の罪もない人々を苦しめて平然としている体制側の人間には絶対になるまいと決心したかもしれません。そして、何より「人間の尊厳」とは何かを深く考えたに違いありません
映画の最後に「現在でも、北朝鮮の政治犯の強制収容所には12万人もの人々が収容されていると推測される」というテロップが流れます 金日成 ⇒ 金正日 ⇒ 金正恩 と最高支配者が変わっても、「金一族の世襲」による政治支配を否定・批判する人間は許さないという方針は一貫して変わらないようです 考えてみれば恐ろしいことです。北朝鮮では国家の名のもとに、支配者にたてつく人間は強制収容所に送り、強制的に苛酷な労働をさせるのですから そして、脱北すれば残された家族が収容所に送られ、脱北に失敗すれば公開処刑されるのですから
清水ハン栄治監督は5月18日の外国特派員協会でのインタビューで、この映画を撮った一番の目的は、「人々に『(12万人の収容者を)なんとかしなくてはならない』という気持ちを起こしたかったから」と語っています その意味では、北朝鮮でこれまで何が為されてきたか、現在 何が起こっているかを、この映画を通して周囲の人々に伝えていくことが大切だと思います
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