人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ブラッドリー・クーパー監督「マエストロ その音楽と愛と」を観る ~ バーンスタインと妻フェリシアの激動の人生と愛を描く:Netflix / 東京シティ・フィル「ティアラ定期」新シーズン座席変更

2023年12月23日 00時01分16秒 | 日記

23日(土)。昨日、東京シティ・フィルの「ティアラこうとう定期演奏会」2024年度の座席変更手続きをしました 現在の席が前過ぎる(H列)ので、より後方の通路側か通路に近い席を希望していたのですが、やはり現会員が継続していて、条件の良い席が残っていませんでした 通路から奥の方に入るのは嫌なので、かなり後方のS列ですが通路から2つ目の席を押さえました。取りあえずここで1年間聴いてみようと思います

ということで、わが家に来てから今日で3265日目を迎え、トランプ前米大統領の顧問弁護士だったジュリアーニ元ニューヨーク市長が21日、同市の裁判所に破産法の適用を申請したが、同氏は2020年米大統領選をめぐる名誉棄損訴訟で、根拠のない発言で選挙管理職員2人の名誉を傷つけたとして先週、2人に計1億4800万ドル(約210臆円)を支払うよう命じられていた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     自業自得だ 次はトランプ・グループの破産法適用申請か? 出馬どころじゃないぜ

 

         

 

昨日、夕食に大学時代の友人で勝浦市在住のS君が送ってくれた大振りの「鯵」を塩焼きにして、「生野菜サラダ」「ダイコンの味噌汁」を作り、「マグロの刺身」と一緒にいただきました 鯵は脂が乗っていてとても美味しかったです

 

     

 

         

 

Netflixでブラッドリー・クーパー監督による2023年製作アメリカ映画「マエストロ その音楽と愛と」(129分)を観ました この作品は「ウエスト・サイド物語」などで知られる世界的指揮者・作曲家レナード・バーンスタインと、妻で女優・ピアニストのフェリシア・モンテアレグレ・コーン・バーンスタインが共に歩んだ激動の人生と情熱的な愛の物語を、バーンスタインや他の作曲家の音楽とともに描いた映画です ジョシュ・シンガーが脚本を手掛け、製作にはマーティン・スコセッシとスティーブン・スピルバーグが名を連ねています

この映画はすでに12月8日から一部劇場で公開されていましたが、12月20日からNetflixで配信されると事前に分かっていたので配信を待ちました 最近 Netflix を観る機会が激減してしまったので良い機会となりました

本作では、バーンスタインをブラッドリー・クーパー自身が演じ、フェリシアをキャリー・マリガンが演じています

 

     

 

レナード・バーンスタイン(1918-1990)はウクライナ系ユダヤ人移民2世として米マサチューセッツ州で生まれました ハーバード大学、カーティス音楽院で学び、1943年夏にロジンスキの指名によりニューヨーク・フィルの副指揮者に就任します 同年11月14日、病気のため指揮できなくなったブルーノ・ワルターの代役としてニューヨーク・フィルを指揮しましたが、映画の冒頭はその時の様子を活写します 彼はロベルト・シューマン「マンフレッド序曲」を振って華々しく代役デビューし、一大センセーションを巻き起こします そこから将来の妻となるフェリシアとの出会いが描かれ、全般を通じてバーンスタインの交響曲「カディッシュ」、ミュージカル「ウエスト・サイド物語」、「ミサ曲」などが流れます また、ベートーヴェン「交響曲第8番」なども扱われていますが、特別に扱われているのはマーラーの交響曲です

本作はモノクロで描かれていますが、彼がマーラー「交響曲第5番」の第4楽章「アダージェット」を指揮するシーンで、途中から突然カラーに変わります ここからバーンスタインとフェリシアの明るい未来が開かれるような扱いでとても印象的です

また、映画の終盤ではマーラー「交響曲第2番”復活”」第4楽章のフィナーレを指揮するシーンが映し出されますが、バーンスタインの情熱的な指揮ぶりを再現しようとするブラッドリー・クーパーの意図は分からないでもないですが、デフォルメし過ぎで反って不自然です あの指揮ではオーケストラや合唱団は演奏できないのではないか、と思います 「指揮者が燃えている一方で、楽団員は冷めている」という典型的なパターンのように感じます

この映画は、バーンスタインの音楽家としての側面よりも、愛する妻フェリシアとの間に3児をもうける一方で、同性愛の傾向を示しフェリシアを苦しめるという泥臭い人間バーンスタインを描いていると言っても良いと思います その点で付け加えれば、彼はベビースモーカーとして知られており、映画の中でも、何をやるにも口に煙草をくわえているシーンが映し出されています 彼は1990年10月14日に肺癌のため72歳で亡くなりましたが、過度な喫煙が少なからず影響したのは間違いないのではないかと思います

この映画では、若い指揮者を指導するシーンも映し出されますが、私がバーンスタインの幅広い活動の中で一番素晴らしいと思うのは「ヤング・ピープルズ・コンサート」です これは、子どもがクラシック・コンサートに親しみを抱くようにバーンスタインが企画・指揮・司会を努めた全53回の演奏会シリーズです 彼はニューヨーク・フィルを指揮をして「音楽って何?」「協奏曲って何?」「古典派音楽って何?」などのテーマで、ポピュラーなクラシック作品を演奏し、分かりやすく解説しています このシリーズはテレビで録画中継され、後にレーザーディスクで発売されました 私も10枚組のセットを購入して観ていましたが、残念ながらレーザーディスクの再生機が壊れてしまい、ソフトの命も短かったので泣く泣く中古レコード屋に売却しました

これまで、ヘルベルト・フォン・カラヤン ✕ ベルリン・フィルも、カール・ベーム ✕ ウィーン・フィルも、カルロス・クライバー ✕ バイエルン国立歌劇場管も、ユージン・オーマンディ ✕ フィラデルフィア管もライブで聴きましたが、バーンスタイン ✕ ニューヨーク・フィルを聴く機会はありませんでした 今となってはそれが心残りです

 

     


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