人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

飯守泰次郎 ✕ 読売日響でモーツアルト「交響曲第35番”ハフナー”」、ブルックナー「交響曲第4番”ロマンティック”」を聴く ~ 第610回定期演奏会

2021年07月22日 07時21分34秒 | 日記

22日(木・祝)。わが家に来てから今日で2385日目を迎え、北朝鮮では韓国ドラマの視聴は禁じられているが、USBメモリーなどの密輸などで流入し広まっていることを背景に、北朝鮮当局は20〜30代の若者の言葉使いなどの「韓国化」に神経をとがらせ、韓国ドラマのセリフでよく登場する言葉を使えば「革命のかたき」とされ、最長で2年の懲役刑(労働教化刑)となる  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     案外 金正恩総書記も 韓国ドラマ「愛の不時着」のDVDを内緒で観てたら受けるね

 

         

 

昨日は娘が夕食に餃子が食べたいというので、夜コンサートがあるし、作るのが面倒なので市販の餃子を買ってきて焼きました 一昔前は餃子の皮と挽肉とニラなどを買ってきて一緒に作ったものですが、今はその気力がありません あとは「絶品キュウリ」「冷奴」「キャベツの味噌汁」を作りました

 

     

 

         

 

昨夕、サントリーホールで読売日響第610回定期演奏会を聴きました プログラムは①モーツアルト「交響曲第35番 ニ長調 ”ハフナー” 作品385」、②ブルックナー「交響曲第4番 変ホ長調 ”ロマンティック”」(ノヴァーク版第2稿)です 指揮は今年80歳、読響の定期演奏会には46年ぶりの登場という飯守泰次郎です 当初コルネリウス・マイスターが出演予定でしたが、コロナ禍の影響で来日できなくなり代演となりました    私は読響定期演奏会(サントリーホール)の定期会員ではありませんが、飯守泰次郎のブルックナーが聴きたくてチケットを買い求めました   自席は1階13列40番、右端です

 

     

 

会場は通常配置で約半数の入りでしょうか。緊急事態宣言下、よく入っているとみるべきなのでしょうか

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの読響の並び。コンマスは読響客員コンサートマスター・日下紗矢子、その隣は新しいコンマス・林悠介というダブル・コンマス態勢を敷きます 46年ぶりの定期演奏会に登場する飯守泰次郎氏へのリスペクトを感じます 楽団員は全員マスクを着用していませんが、その代わり、弦楽奏者も含めて譜面台は1人1台を使用します

1曲目はモーツアルト「交響曲第35番 ニ長調 ”ハフナー” 作品385」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756‐1791)が1782年から翌83年にかけて、ザルツブルク市長の息子で幼馴染みのジークムント・ハフナーが貴族に叙せられる祝典のために作曲、83年3月23日にウィーンのブルク劇場で初演されました 第1楽章「アレグロ・コン・スピーリト」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「メヌエット」、第4楽章「フィナーレ:プレスト」の4楽章から成ります

飯守氏がゆっくりと指揮台に上り、第1楽章が開始されます 曲の性格から祝祭感溢れる音楽が軽快なテンポで展開します 第2楽章、第3楽章ともに中庸なテンポで進められ、第4楽章では推進力に満ちた演奏が展開、固いマレットで打ち込まれるティンパニが心地よいリズムを刻みます 爽快なモーツアルトでした

 

     

 

プログラム後半はブルックナー「交響曲第4番 変ホ長調 ”ロマンティック”」(ノヴァーク版第2稿)です この曲はアントン・ブルックナー(1824‐1896)が1874年に作曲(第1稿)、その後1878~80年に改訂され(第2稿)、1881年2月20日にウィーンで初演されました 第1楽章「運動的に、しかし速過ぎずに」、第2楽章「アンダンテ・クァジ・アレグレット」、第3楽章「スケルツォ ~ トリオ」、第4楽章「フィナーレ:運動的に、しかし速過ぎずに」の4楽章から成ります

飯守氏の指揮で第1楽章に入ります 冒頭、弦のトレモロにのせてホルンが第1主題を奏でますが、首席・日橋辰朗の演奏が素晴らしい 彼は最後まで安定した演奏を展開し聴衆を魅了しました 倉田優のフルート、蠣崎耕三のオーボエ、金子平のクラリネットが素晴らしい そして弦楽アンサンブルが非常に美しい 第2楽章では鈴木康治、柳瀬省太率いるヴィオラ集団がよく歌っていたのが印象的でした 第3楽章では、冒頭のホルンのアンサンブルがとても美しく響きました トリオでは木管のアンサンブルが美しかった 第4楽章のフィナーレでは、最初は小さなエネルギーが徐々に堆積していき、音の大伽藍が構築され、最後に爆発してエネルギーを放出します ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバといった金管楽器がよく鳴り、ティンパニが炸裂します 胸のすくような演奏でした

終演後、例によってカーテンコールが繰り返され、飯守氏がステージに呼び戻されました 私は指揮者が引き揚げ、オケが解散した後 トイレに行ったので、会場内の様子は音だけで把握しましたが、飯守氏は出て来ないか、せいぜい舞台袖に顔を見せたくらいだったと思われます 比較的早く拍手が止んで、「分散退場のお願い」アナウンスが入りました 指揮者のカーテンコールは、先日のブログにも書いたように、相手(指揮者)の気持ちや立場を尊重すべきだと思います 指揮者は立ちっぱなしで指揮をするのですから、とくに80歳の飯守氏のような高齢の指揮者は演奏が終わったら疲れ果てて、歩いて指揮台に行くのさえしんどいと思われます 早く解放してシャワーを浴びてもらった方が良いと思います 「日本の聴衆は高齢の指揮者に優しい」とは昔からよく言われることですが、そうであればなおさら、演奏終了後は出来るだけ早く解放してあげるべきだと思います

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

METライブビューイングでヴェルディ「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」を観る 〜 最強のコンビ、ヴィオレッタのダムラウ & アルフレードのフローレス

2021年07月21日 07時20分52秒 | 日記

21日(水)。わが家に来てから今日で2384日目を迎え、茨城県鹿嶋市内の小学校が、茨城県立鹿島サッカースタジアムで東京五輪の試合を観戦する児童の保護者に向けて、会場にペットボトルを持ち込む場合は出来るだけ大会公式スポンサーのコカ・コーラ社製とするように文書で求めていたことがわかった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     これだから「金権まみれの五輪」って言われるんだよ 不買運動が起こらねば良いが

 

         

 

昨日、夕食に勝浦市在住のS君が送ってくれた秋刀魚を塩焼きにして、「真鯛の刺身」「冷奴」「生野菜とアボカドのサラダ」とともにいただきました。秋刀魚は脂がのっていてとても美味しかったです

 

     

 

         

 

昨日、新宿ピカデリーでMETライブビューイング、ヴェルディ「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」を観ました これは2018年12月15日にニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演された公演のライブ録画映像です キャストはヴィオレッタ・ヴァレリー=ディアナ・ダムラウ、アルフレード・ジェルモン=フアン・ディエゴ・フローレス、ジョルジュ・ジェルモン=クイン・ケルシー。管弦楽・合唱=メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団、指揮=ヤニック・ネゼ=セガン、演出=マイケル・メイヤーです

冒頭、ソプラノのダムラウが画面に登場し、日本向けのメッセージを伝えてくれました 彼女は2011年3月11日の東日本大震災とその後の原発事故の影響で、METオペラ来日公演のスター歌手が相次いでキャンセルするなか6月に来日し、ドニゼッティ「ランメルモールのルチア」のタイトル・ロールを歌いましたが、その時の思い出を語ってくれました 私も東京文化会館で彼女の歌う「狂乱の場」に圧倒された一人です 10年経った彼女はちょっと丸みを帯びたようですが、相変わらず魅力的でした

 

     

     

 

このオペラはジュゼッペ・ヴェルディ(1813‐1901)がアレクサンドル・デュマ・フィスの小説「椿を持つ女」を原作に、フランチェスコ・マリア・ピア―ヴェの台本に基づき1853年に作曲、同年3月6日にヴェネツィアのフェニーチェ大劇場で初演された全3幕から成る歌劇です ところで、ヴェルディはタイトルを「トラヴィアータ」に変えました 意味は「道を踏み外した女」です。パリの高級娼婦という職業自体が道を踏み外した人生だからなのか、純愛を求めたのが娼婦としての道を外れたという意味なのか、ヴェルディのみぞ知る、です いずれにしても、このオペラの根底にあるのは、ヴィオレッタに忍び寄る死を背景とした愛と苦悩です

物語の舞台は華やかなパリの社交界。高級娼婦ヴィオレッタは歓楽に憂き身をやつしているが、純粋なアルフレードに心を打たれ、真の恋を知って同棲する アルフレードの父ジョルジュは彼女に同情しながらも身を引くように頼み、アルフレードはその心変わりを責めるが、後でことに次第を知り、彼女の死の床に駆けつける

 

     

 

本公演は、2007年「春のめざめ」でトニー賞を受賞したマイケル・メイヤーによる演出ですが、最大の特徴は冒頭のシーンに集約されています 舞台中央のベッドにヴィオレッタが横たわり、その周囲をアルフレード、ジョルジュ・ジェルモン、アルフレードの妹、女中のアンニーナ、医師ブランヴィルが取り囲み、バックに悲しい「前奏曲」が流れているというシーンです つまり、これから始まる物語は死の床にあるヴィオレッタの回想であることを表しているのです 悲しい前奏曲が終わると、一転、賑やかなパーティー・シーンになりますが、中央に置かれたベッドはそのまま残されています そして第2幕、第3幕に移っても最後まで外されることがありません。これは、ヴィオレッタには常に死の影が付きまとっていることを暗示していると解釈できます 素晴らしい演出だと思います

ヴィオレッタを歌ったディアナ・ダムラウは1971年ドイツ生まれのソプラノです    演出のマイケル・メイヤーは彼女のことを「オペラ界のメリル・ストリープ」と評したそうですが、まさに「歌う女優」に相応しい歌唱力と演技力を備えています 幕間のインタビューでダムラウは「12歳の時に、フランコ・ゼフィレッリ演出、テレサ・ストラータスのヴィオレッタによる映画版『椿姫』を観てオペラ歌手になる決心をしました」と語っていました 幕間の「特典映像」で、ヤニック・ネゼ=セガンがダムラウに第1幕のアリア「花から花へ」の歌を指導をするシーンが映し出されます ヤニック・ネゼ=セガンはトップ歌手のダムラウに、それぞれのフレーズに意味を持たせ、「そこは強く、そこは弱く」と表情付けをして歌うことを求めます ダムラウはそれを納得した上で振付を加えながらアリアを完成させていきます 私はこのシーンを観て、METを代表するディーヴァ、ダムラウの柔軟性も凄いけれど、確信をもって彼女に歌い方の指導をするヤニック・ネゼ=セガンという指揮者も凄いと思いました この映画を一緒に観た Kirioka さんは、音楽大学で声楽を専攻する傍ら指揮の指導も受けたので(現在はピアノを教えている)、この辺の2人のやり取りに強い関心を示していました 「オペラは歌手はもちろん大事ですが、最終的には全体を統括する指揮者の力ですよね」と語っていました

そのヤニック・ネゼ=セガンは1975年、カナダのモントリオール生まれ フィラデルフィア管弦楽団の音楽監督を務め、40年間MET音楽監督を務めたジェイムズ・レヴァインの後任として2018年からメトロポリタン歌劇場の音楽監督も兼任しています 実は 本公演はMETの音楽監督としての指揮者デビュー公演でした    幕間にピーター・ゲルブ総裁のインタビューを受け、「20年前に噴水広場からメトロポリタン歌劇場の建物を見上げて『いつの日かMETの頂点を制する』と言ったのは本当です 今その願いが叶って最高に幸せです」と語っていました。また、第2幕に入る時に、彼がタクトを振り上げると、その指揮棒がヴァイオリン奏者の方に飛んで行ってしまいました これが本当の”飛んだハプニング”でしたが、本人が一番驚いたと思います 再びタクトを手に 笑顔で客席側に振り返ると聴衆からやんやの喝采が起こりました    ゲルブ総裁が この場面を振り返って「今度は飛ばないタクトをご用意します」とジョークを飛ばすと、ヤニック・ネゼ=セガンは「演奏が始まってからタクトを飛ばすと大変なことになるので、演奏に入る前に飛ばしました」とジョークで返していました。100人規模の強者を束ねる指揮者にはこういうユーモアのセンスも必要なのでしょう

アルフレードを歌ったフアン・ディエゴ・フローレスは1973年ぺルーのリマ生まれのテノールです ロッシーニの「セヴィリアの理髪師」におけるアルマヴィーヴァ伯爵などを得意としており、近年のロッシーニ・オペラ復活の立役者の一人です 同じテノールでも高音域が軽やかな「レッジェーロ」の魅力が健在でした 幕間のインタビューで彼は「高音を競うよりも、いかに美しく歌うかが大事です」と語っていましたが、十分に美しく輝くような高音でした

ジョルジュ・ジェルモンを歌ったクイン・ケルシーはハワイ出身のバリトンです 第2幕でアルフレードを慰め、美しい故郷に戻ろうと朗々と歌うアリア「プロヴァンスの海と土地」は聴きごたえがありました

カーテンコールにはビックリしました 歌手陣、合唱陣、バレエ団(素晴らしかった)が次々とカーテンコールに応えた後、なんとオーケストラ・ピットで演奏していた楽団員が全員ステージに上がったのです これはおそらく、「私(ヤニック・ネゼ=セガン)が これから、ここにいるオーケストラの仲間たちと共にMETの新しい時代を築いていきますので よろしくお願いします」という、音楽監督就任にあたっての決意表明だと思います コロナ禍のもと、現在METは閉鎖されているとのことですが、一日も早くヤニック・ネゼ=セガンのもとオペラ公演が再開され、それに基づくライブビューイングも復活することを祈るばかりです

 

     

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コンサート終演後の分散退場における困った問題 / 中野量太監督・二宮和也主演「浅田家!」を観る 〜 家族のコスプレ写真が傑作揃い!

2021年07月20日 07時16分39秒 | 日記

20日(火)。わが家に来てから今日で2383日目を迎え、米紙ワシントン・ポスト(電子版)は17日、今週開幕の東京五輪について、「招致の理念だった『おもてなし』の精神は後退し外国人への警戒に取って代わられ、完全な失敗に向かっているように見える」と論評するコラムを掲載した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     来日選手にとっては「おもてなし」から「おもいでなし」に代わりそうで可哀そう

 

         

 

昨日、夕食に「トンテキ」と「卵スープ」を作りました トンテキの味付けは塩胡椒、醤油、味醂、オイスターソース、砂糖、生姜、ニンニクです レアで焼いたので柔らかくて美味しかったです

 

     

 

         

 

どこのコンサート会場でも、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、終演後の「分散退場」を求めるアナウンスが入ります 例えば、「最初に1階席のお客様。最寄りの扉からご退席ください」とアナウンスして、ほぼ退席し終わってから、「お待たせいたしました。次に2階席のお客様。ご退席ください」といった具合です これにより、出入口の密集を避ける狙いがあります しかし、最近 各地のコンサートホールで困った問題が起こっています

通常だと、終演後に指揮者とオーケストラの楽団員が退場すると自然に拍手が収まり、「分散退場のお願い」のアナウンスが入ります しかし、最近は なかなかアナウンスが入らず、聴衆がどんどん退席していくケースが目立ってきました    私が 最近経験したコンサートの終演後の様子は次のようなものでした

終演後、指揮者へのカーテンコールが繰り返され、指揮者と楽団員が引き揚げますが、一部の聴衆からの拍手が鳴り止みません ホール側はまだ拍手が続いているので「分散退場のお願い」のアナウンスを入れるタイミングがつかめないまま時間が過ぎていきます その間、帰りの電車の時間を気にする聴衆などが、「いつまでもアナウンスを待ってはいられない」とばかりに どんどん退席していきます 数分後、指揮者がカーテンコールに現れ、拍手に応え舞台袖に引き揚げると、やっと拍手が収まります ここで初めて「分散退場のお願い」のアナウンスが入りますが、入場者の半数以上はすでに退席した後で、残っているのはその指揮者のパフォーマンスに感動したファンと、「感染防止のためにはアナウンスに従うべきだ」という真面目な聴衆だけとなります 結果的には、アナウンスを待たずに退席するグループと、残されたグループとで分散退場が行われたことになりますが、これは結果論です こうした現象は、困ったことに人気指揮者のコンサートに限って起こります 私の場合は たいてい最後まで会場に残り 分散退場に協力していますが、いつもそうとは限りません なかなか指揮者が出て来ない場合などは、「もう、控室でシャワーを浴びている頃だろう ここで呼び戻しては気の毒だ」と思って席を立ちます ちなみにサントリーホールの指揮者控室にはシャワールームが完備しています

正直言って、終演後の「分散退場のお願い」のアナウンスを入れるタイミングは本当に難しいと思います 拍手が続いているのに、それを遮るような形でアナウンスを入れるのは興ざめかもしれないし、そうかと言って、いつまでもアナウンスを入れないと聴衆が痺れを切らしてどんどん退席してしまうし・・・ 個人的には、多くの指揮者は一仕事終わったら早くシャワーを浴びて汗を流してリラックスしたいと思っているのではないかと想像します したがって、指揮者と楽団員が引き揚げたら、彼らを解放してあげた方が良いのではないか そうすれば「分散退場のお願い」アナウンスも比較的スムーズに入れることが出来るのではないか 素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた指揮者を呼び戻して称賛したい気持ちは良く分かりますが、相手の気持ちも考えるべきではないか、と思います この問題について、皆さんはどうお考えでしょうか? また、主催者側やホール側はどう考えているのでしょうか 一度尋ねてみたいものです

 

         

 

昨日、早稲田松竹で中野量太監督による2020年製作映画「浅田家!」(127分)を観ました

浅田家の次男・政志(二宮和也)は、父の影響で幼い頃から写真に興味を持ち、やがて写真専門学校に進む 卒業制作の被写体に家族を選び、浅田家の思い出のシーンを再現した写真で学校長賞を受賞する 卒業後、しばらくはくすぶっていたものの、再び写真と向き合うことを決意した政志が選んだのはやはり家族だった 消防士、ヤクザ、カーレーサー、ロックミュージシャン、ゴレンジャーなど様々なシチュエーションを設定しては家族でコスプレして撮影した写真で個展を開催し、写真集も出版し、権威ある賞も受賞する プロの写真家として歩み始めた政志は、全国の家族写真を引き受けるようになる しかし、2011年3月11日、東日本大震災が発生する かつて撮影した東北に住む家族のことが心配になった政志は被災地に足を運ぶが、そこで家や家族を失った人々の姿を目の当たりにする 政志は現地で、被災して泥水で汚れた写真を洗って掲示するボランティアの青年と出会い、彼の手伝いをするようになり、現地の被災者と交流を深める。その後、自宅に戻った彼は最後の「浅田家」の家族写真を撮る

 

     

 

この映画は、様々なシチュエーションでコスプレして撮影するユニークな家族写真で注目を集めた写真家・浅田政志の実話をもとに、二宮和也と妻夫木聡が共演したヒューマンドラマです

観ていて実に楽しく微笑ましい映画でした それは、主人公の政志をはじめ、看護師として一家を支える母・順子(風吹ジュン)、専業主夫として家事を引き受ける父・章(平田満)、弟思いの兄・幸宏(妻夫木聡)のそれぞれのキャラが際立っているからです

政志が専業主夫をしている父親に「本当は何になりたかったの?」と訊くと、「消防士になりたかったんだ」と答えます すると政志は「じゃあ、なればいいじゃん」と言って、兄の幸宏に「兄さんの友だちに消防士がいたよね。消防車と消防士の制服を借りてくれないかな」と頼みます。幸宏は「そんなの無理に決まってるだろ」と断りますが、押し切られ、友人の消防士に拝み倒します そして本当に消防車を借りて、浅田一家は消防士の恰好をして写真に納まります これをきっかけに兄は弟に振り回されることになり、家族は様々なコスプレをして写真に納まることになります 友人の消防士が兄の幸宏に言った言葉が浅田家のすべてを物語っています。「お前の家族って変わってるよね だけど、すごくいいよね」。

浅田政志の写真集「浅田家」は写真界の芥川賞と言われる「木村伊兵衛賞」(第34回・2008年度)を受賞しています 今度、書店に行ったら覗いてみようと思います

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新日本フィル室内楽シリーズ9~11月度公演チケットを取る、9月度クラシックへの扉 ⇒ 出演者・プログラム変更 / 小野寺史宣著「ひと」を読む / 地下鉄神保町駅A7番出口 ~ 日経の記事から

2021年07月19日 07時12分29秒 | 日記

19日(月)。一昨日の日経夕刊第1面のコラム「あすへの話題」に音楽家・小西康陽氏が「神保町駅A7出口」というテーマでエッセイを書いています 内容は、健康診断を受けた時に担当医から「心臓の弁に異常があり血液の逆流がみられる。息切れなどの自覚症状がないか」と訊かれ、「地下鉄の神保町駅からすずらん通りに近いA7番の出口というのがあって、いつもあそこの階段を上るときだけは息が切れる」と答えた。すると驚いたことに担当医が「あの階段は誰だってこたえる」と言ったーというものです

地下鉄神保町駅A7番出口には苦い思い出があります まだ20代の頃のことです。当時、パンタロン風のズボンに踵の高い靴を履くのが流行っていて、私もそういう いで立ちで、書店帰りに地下鉄神保町駅A7番出口に立ったのです。ところが、ちょっとよそ見をしていて、足を踏み外して階段下の踊り場まで前向きに転げ落ちてしまったのです ズボンはカギ裂きになり、手足に傷を負い、息も出来ないほど苦しい目に遇いました その時、女性が「大丈夫ですか?」と声をかけてくれましたが、こちらは苦しくて声が出ないので、何とか起き上がって大丈夫という姿勢を取りました まさに「若気の至り」ならぬ「若気の痛み」でした それ以来、踵の高い靴を履くのは控えるようになりました

ということで、わが家に来てから今日で2382日目を迎え、米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長をはじめとする軍幹部らが昨年11月の大統領選後、トランプ大統領(当時)によるクーデターに巻き込まれることを警戒し、辞任の準備をしていたことが、トランプ政権末期の内幕を暴露した本「 I  Alone  Can  Fix   It  」で明らかになったが、それによると、ミリー氏はトランプ氏を「失うもののない伝統的独裁者」と評し、その姿をナチス・ドイツの独裁者ヒトラーと重ねていた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     次々と権力の座に固執するトランプの異常性が暴露されていく 返り咲きはごめんだ

 

         

 

新日本フィルの「室内楽シリーズ~楽団員プロデューサー編」の9月、10月、11月の公演チケットを会員先行発売で取りました

9月(第143回)はヴィオラの濱本実加プロデュースによる公演で、シューマン「ピアノ五重奏曲」他が演奏されます

10月(第144回)はバストロンボーンの鈴木崇弘プロデュースによる公演で、ベン・ヴァン・ダイク「ワーグナーの『ニーベルングの指輪』の音楽」他が演奏されます

11月(第145回)は第1ヴァイオリンの岸田晶子プロデュースによる公演で、モーツアルト「クラリネット五重奏曲」他が演奏されます

このシリーズは、普段客席とかなり離れた位置で演奏している楽団員が、身近で演奏するので顔と名前を覚えるのに最適です

 

     

 

新日本フィルのホームページによると、「すみだクラシックへの扉」9月度定期演奏会の出演者とプログラムの一部に変更が出ています

当初出演が予定されていた指揮者・オーボエのハインツ・ホリガ-氏はコロナ禍に係る入国制限により来日できなくなり、代わって指揮に大植英次氏、オーボエに吉井瑞穂氏が出演する これに伴いプログラムが一部変更となる。変更前は①シューベルト「アルフォンソとエストレッラ」序曲、②チマローザ「オーボエ協奏曲」、③ケルターボーン「オーボエと弦楽のための変奏曲」、④メンデルスゾーン「交響曲第4番”イタリア”」だったが、変更後は①モーツアルト「フィガロの結婚」序曲、③マルチェッロ「オーボエ協奏曲」に変更となる(②と④は変更なし)

個人的には、ホリガ―が出演できないのは痛恨の極みですが、プログラム変更は大歓迎です

 

         

 

小野寺史宣著「ひと」(祥伝社文庫)を読み終わりました 小野寺史宣(おのでら・ふみのり)は千葉県生まれ。2006年「裏へ走り蹴りこめ」でオール読物新人賞、2008年「ROCKER」でポプラ社小説大賞優秀賞を受賞 本作「ひと」が2019年本屋大賞第2位に輝きベストセラーとなる

 

     

 

柏木聖輔は料理人だった父亡き後、女手ひとつで東京の私大に進ませてくれた母親を20歳の秋に亡くす 天涯孤独の身となった彼は全財産が150万円しかないことから大学を中退し、就職先を探すが あてもない日々が続いていた    そんなある日、砂町銀座商店街を歩いている時、空腹から一軒の総菜屋「おかずの田野倉」に吸い寄せられるように赴いた    最後に残った50円のコロッケを見知らぬお婆さんに譲ったことから、店主・田野倉督次に気に入られ アルバイトで働くことになる   田野倉夫妻や店員たち、顧客との関りの中で聖輔は人間として成長し1年後には店を辞め、父親がやっていた料理人を目指して新しい一歩を踏み出す

聖輔のような「自分のことより、まず相手のことを考える」人ばかりだったら世の中、喧嘩もなく平穏に過ごせるだろうに、と思います 彼が素直な性格だからこそ、周囲の人たちも彼に優しく接するようになり、聖輔も孤独ではないと考えるようになるのだと思います

本書を読んでいて気が付いたのは、登場人物一人一人の名前にこだわっているということです 例えば、主人公の柏木聖輔が自己紹介するときは「柏餅の柏に 聖徳太子の聖に 車へんの輔」と説明するといった具合です     これは著者が登場人物の一人一人に存在感を与え、ないがしろにしない姿勢を表しているということだと思います

江東区の砂町銀座商店街には一度も行ったことはありませんが、いつかどこかの店で聖輔のような物語が進行しているかもしれませんね

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジョナサン・ノット ✕ 青木篤子 ✕ 伊藤文嗣 ✕ 東京交響楽団でR.シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」、シベリウス「交響曲第5番」を聴く ~ 第692回定期演奏会

2021年07月18日 07時19分01秒 | 日記

18日(日)。わが家に来てから今日で2381日目を迎え、中国政府で香港を統括する香港マカオ事務弁公室の夏宝竜主任は16日、香港に関する会議で演説し、香港政府に対し、香港国家安全維持法に基づいて学校やメディアなどへの管理を強めるよう求めたが、その内容は学校教育で愛国意識を強め、「フェイクニュース法」を定めるなどしてメディア統制を強める方針である  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     中国に批判的な報道が「フェイクニュース」と看做されるのは目に見えているよね  

 

         

 

昨日、サントリーホールで東京交響楽団の第692回定期演奏会を聴きました プログラムは①リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ 作品35」、②シベリウス「交響曲第5番 変ホ長調  作品82」です 演奏は①のヴィオラ独奏=青木篤子(首席)、チェロ独奏=伊藤文嗣(同)、指揮=ジョナサン・ノットです

 

     

 

1階席を見渡すと、通常配置で約半分の入りでしょうか。4回目の緊急事態宣言期間中とはいえ、音楽監督ジョナサン・ノットの登場にしても8割以上を埋めるのは難しいということでしょうか

拍手の中、楽団員が入場し配置に着きます 弦は左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対向配置をとりますが、弦楽奏者はマスクを着用しています オケに続いて、1曲目のソリスト伊藤文嗣と青木篤子がコンマスの水谷晃と共に登場し配置に着きます 弦は見間違いでなければ17・15・12・10・8の大規模編成です。チェロ首席の伊藤がソリストに回る関係で、新日本フィル首席の桑田歩が客員で首席奏者を務めます

1曲目はR.シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ 作品35」です この曲はリヒャルト・シュトラウス(1864‐1949)がスペインの作家セルバンテスの「ドン・キホーテ」に基づいて1897年に作曲、翌1898年3月にケルンで初演されました

お恥ずかしい話ですが、実は「ドン・ファン=ドン・キホーテ」と思い込んでいて、一生懸命「ドン・ファン」のCDを聴いて予習していました 途中で「確かチェロとヴィオラの独奏が出てくるはずだけど、なかなか出て来ないなぁ」と思って、あらためて三省堂「クラシック音楽作品名辞典」で調べてみたら、リヒャルト・シュトラウスは交響詩「ドン・ファン」(1887ー1888)と交響詩「ドン・キホーテ」(1896‐1897)を作曲していることが判明しました なるほど、CD棚を探してみたら「ドン・キホーテ」のCDもありました 「ドン・ファン=ドン・ジョバンニ」は成立しても「ドン・ファン=ドン・キホーテ」は成立しないことを肝に銘じました

さて、交響詩「ドン・キホーテ」は「騎士的な性格の一つの主題による幻想的変奏曲」で、「スペインの村ラマンチャに住む郷士アロンゾ・キハーナは古の騎士道物語を読み漁るうち、精神の平衡を失い、自身に『ドン・キホーテ』という騎士名を与え、従者サンチョ・パンサを従えて冒険の旅に出る」という物語を音楽化したものです

ジョナサン・ノットがマスク姿で登場し、そのまま指揮をとります この曲ではチェロがドン・キホーテを、ヴィオラがサンチョ・パンサを表しますが、チェロ独奏の伊藤文嗣とヴィオラ独奏の青木篤子の名人芸がいかんなく発揮されました 2人とも物語を雄弁に語るような演奏で、それぞれが主人公に成りきっていました とくに感心したのは青木篤子のサンチョ・パンサです。ドン・キホーテの行動にツッコミを入れるような、ちょっとユーモラスな演奏が印象に残りました 荒絵理子のオーボエ、吉野亜希菜のクラリネット、福士マリコのファゴットが華を添えました

 

     

 

プログラム後半はシベリウス「交響曲第5番 変ホ長調  作品82」です この曲は、ジャン・シベリウス(1865‐1957)が1914年から翌15年にかけて作曲、同年12月8日にヘルシンキで、シベリウス生誕50年記念演奏会で初演されましたが、その後 4楽章形式を3楽章形式にするなど改訂を加え、1919年に完成しました 第1楽章「テンポ・モルト・モデラート~ラーガメンテ〜アレグロ・モデラート」、第2楽章「アンダンテ・モッソ、クァジ・アレグレット」、第3楽章「アレグロ・モルト」の3楽章から成ります

ノットの指揮で第1楽章に入りますが、冒頭のホルンの合奏に乗せてオーボエ、フルート、クラリネットが歌う旋律がとても美しい 一瞬にしてシベリウス・ワールドが展開します この楽章のフィナーレに向けてのアクセルはノットならではの畳みかけです 猛スピードで駆け抜けたうえ、急ブレーキがかかるので、聴き手は「慣性の法則」によって心が前のめりにすっ飛んでいきます 第2楽章では弦楽器のピッツィカートが印象に残ります 第3楽章では、金管楽器の息の長い旋律と弦楽器の渾身の演奏により、シベリウスが1915年4月に見たという白鳥の舞をもとにした「白鳥賛歌」が広大なスケール感をもって歌い上げられます さて、私がこの曲で一番注目しているのは、フィナーレにおける6つの和音のテンポ設定です この曲のCDは何枚か持っていますが、演奏の基準としているのはコリン・ディヴィス指揮ボストン交響楽団によるCD(1975年録音)です。ノットの指揮は、ディヴィスよりは若干速めのテンポですが、一音一音に説得力があります

演奏を聴き終わって、あらためて思ったのは、マーラーやブルックナーはもちろんのこと、シベリウスの交響曲もライブで聴かないと本当の良さは分からないな、ということです

 

     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「新国立劇場 コロナで打撃 公演中止による収入減6億円」 ~ 朝日の記事から / 岨手由貴子監督「あのこは貴族」を観る 〜 門脇麦 & 水原希子 のダブル主演による現代日本の階級社会の物語

2021年07月17日 07時20分28秒 | 日記

17日(土)。昨日の朝日朝刊 文化面に「新国立劇場  コロナで打撃  公演中止による収入減6億円」という見出しの記事が載っていました 超訳すると、

「新国立劇場は、新型コロナウイルス感染拡大防止のための公演中止などによる収入減が昨年度は約6億円だったと発表した 自由に使える資産に当たる一般正味財産を取り崩しており、今後の予算編成に影響の出る可能性も示された 運営財団によると、主催公演のうちオペラは5演目17公演、バレエは5演目31公演、演劇は5演目51公演が中止された このため、入場料収入4億4500万円を払い戻ししたほか、貸し劇場収入も1億4300万円減った 昨年度の経常収支は前年度比10億4400万円減の62億3千万円。一般正味財産は今年度末で約1億4400万円と、この2年で8割以上も減る見通し。林田直樹常務理事は『2,3年前から公演の準備を進めているので大きな部分抑制は難しい。施設維持管理費を節約し、各部署には不要不急の支出は控えるよう呼びかけている。芸術監督には”集客力のある作品”の検討をお願いしている』と話した

これは極めて深刻な状況です とくに林田常務の「芸術監督には『集客力のある作品』の検討をお願いしている」という発言は、収益の改善の面からは一定の理解は出来るものの、観客の一人としては「新演出によるオペラ公演」が期待できなくなるので、上演作品の固定化と演出のマンネリ化が加速するのではないかと心配します

一昨日、新国立劇場から2021/2022シーズンの第1回「チェネレントラ」と第2回「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のチケットが送られてきました 例年だと、1年分(全10回)のチケットがまとめて送られてくるはずですが、今シーズンは7回に分けて発送されることになっています これは、2020/2021シーズンでは、年間チケット全10枚を販売のうえチケットをまとめて発送した後、コロナ禍の影響ですべて払い戻しのうえ、その都度チケットを販売する方式に移行したため、二度とこのようなリスクを負わないで済むようにしたためです チケット代の前期5演目分は6月に引き落としされ、後期5演目分は9月以降に引き落とされる予定になっています コロナが収まらない限り、こうした変則的な対応が続き、主催者側も観衆側も不便を強いられることになります 一刻も早くコロナが収まることを祈るばかりです

ということで、わが家に来てから今日で2380日目を迎え、バイデン米大統領は15日、食糧不足や強権的な政府に対する抗議デモが起きた社会主義国キューバについて「残念ながら失敗した国家で、市民を抑圧している」と批判した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     バイデン大統領は 食糧やワクチンについて キューバしのぎの支援はしないらしい

 

         

 

昨日、夕食に「チキンステーキ」を作りました もう慣れたもので、今回も美味しく出来ました お酒はやっぱりワインですね

 

     

 

         

 

新文芸坐で岨手貴子監督による2021年製作映画「あのこは貴族」(124分)を観ました

樺原華子(門脇麦)は都会に生まれ、箱入り娘として育てられた20代後半の女性。「結婚=幸せ」と信じて疑わない彼女は、結婚を考えていた恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされる あらゆる手段でお相手探しに奔走し、ハンサムで家柄も良い弁護士の幸一郎(高良健吾)との結婚も決まるが・・・ 一方、富山から上京しアルバイトをしながら大学に通ったものの 経済的な理由で中退した美紀(水原希子)は、恋人もおらず 都会にしがみつく意味を見い出せないでした そんな2人の人生が幸一郎を介して交錯したことで、それぞれの思いもよらない世界が開けていく

 

     

 

この作品は、山内マリコの同名小説を原作に、同じ都会に暮らしながら全く異なる生き方をする2人の女性が、それぞれの人生を切り開こうとする姿を描いています

榛原華子の生まれたところは「ショート―」となっていますが、これは言うまでもなく渋谷区松濤で、セレブが住む高級住宅地として知られている地域です

それにしても・・・と思うのは、門脇麦ほど「いいとこのお嬢さん」にぴったりの女優もいないだろうな、ということです 言葉遣いから、歩き方から、佇まいから、すべてが家柄の良い家庭に生まれたお嬢さんそのものです スクリーンの彼女を見て、思わず「このこは貴族」と呟いてしまいました 役柄を演じているという感じがまったくありません

一方、水原希子が演じる美紀は、〇〇〇塾大学に通っていますが、「親は代議士もいれば、歴史上の名士の子孫もいる」という学生同士の会話からも、慶應義塾大学がモデルになっていることが分かります そして、その大学には幸一郎のように幼稚園から大学までエスカレーター式に持ち上がってきた家柄の良い「内部生」と、試験を受けて入学してきた「外部生」とが混在していて、「内部生」が「外部生」の上にいるという階級社会が成立しているとされています 「外部生」の美紀は地方から出てきて、アルバイトをしながらアパート暮らしをして通学していますが、「内部生」たちは親の潤沢な資金援助により、ティータイムに一人5000円近くも使って平然としています それを見た美紀たちは「あの人たちは貴族?」と言います。ひょっとして、現在でもこういう階級社会は続いているのかもしれません

大学の中に「内部生」と「外部生」のヒエラルキーがあるということでは、天皇家をはじめとする皇室が通う学習院も同じような傾向にあると思います 初等科からエスカレーター式に大学まで上がってくる「内部生」と、大学入試試験で入ってくる「外部生」が混在し、「天皇家 ー その他の内部生 ー 外部生」というヒエラルキーが出来上がっているように見えます

さて、大学の中に「内部生」と「外部生」のヒエラルキーがあるとしても、問題は卒業してからどうするかです 華子は幸一郎と結婚しますが、結局 子供は授からず、「家と家との結婚」に疲れて離婚してしまい、ヴァイオリニストになった学友のマネージャーをすることで社会デビューします 一方、美紀は大学時代の親友に誘われて一緒に起業することになります 大学を卒業した彼らは「同じ階級」に収まり、新しい道を切り開くことになります

どんな階級に生まれても、それは親や先祖の功績であって本人の力ではありません いま音楽大学に通っている若者たちに問いたいのは、「確かに試験を通って入学したかもしれないけれど、いったい誰が授業料を払うのか?  高価な楽器は誰が買うのか?」ということです     中にはアルバイトをしながら学費を払うという高邁な学生もいるかもしれませんが、多くの学生は親がかりで大学に通っているのでしょう    その意味では、音大生は「上の階層」にいると思われます。そこで再び問いたいと思います。大学を卒業してどうしますか?  競争相手は掃いて捨てるほどいます。引き続き 親を頼りに「上の階層」で安住しますか?  自分の力で道を切り開いて新しい「上の階層」に飛躍しますか 頑張ってください。陰ながら応援しています

ところで、現代の日本社会では、東大をはじめとする(授業料の安い)国立大学に入学するのは資産のある家庭の子女が圧倒的に多いといいます そういう子供たちが社会に出て資産を築き、結婚して その子供たちに高度な教育を受けさせる・・・・という格差社会の連鎖が続いています 今こそ われわれは、マイケル・サンデルの「実力も運のうち 能力主義は正義か?」(原題:THE  TYRANNY  OF  MERIT)を読まなければならないのかもしれません

 

     

             新文芸坐でいただいたポストカードです

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岨手由貴子監督「グッド・ストライプス」を観る 〜 菊池亜希子 & 中島歩 のダブル主演による できちゃった婚カップルの物語:新文芸坐

2021年07月16日 07時16分35秒 | 日記

16日(金)。わが家に来てから今日で2379日目を迎え、米国で共和党が知事や議会の多数派を占める州で、選挙の不正防止を理由に投票の手続きを厳格化する動きが広がっていることについて、バイデン大統領は13日、「我々は南北戦争以来、最も重大な民主主義の試練に直面している」と強い危機感を表明したが、手続きの厳格化はトランプ前大統領が「大統領選挙で不正があった」という根拠のない主張を続けていることを受けたものである  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     多くの共和党議員は トランプが抱える多くの訴訟で 勝つと信じているのかなぁ?

 

         

 

昨日、久しぶりに「野菜と挽肉のドライカレー」を作りました 材料は、茄子、ピーマン、トマト、玉ねぎ、挽肉で、胡椒、塩、カレー粉、トマトケチャップ、ウスターソース、顆粒洋風だしで味付けをしています 何回食べても飽きません

 

     

 

         

 

昨日、新文芸坐で岨手由貴子監督による2015年製作映画「グッド・ストライプス」(119分)を観ました

ともに28歳の緑(菊池亜希子)と真生(中島歩)は交際を始めて4年が経つが、すでにマンネリ状態にある お互いに心の中では別れることも考えていたが、その矢先、緑の妊娠が発覚する 自然に結婚を意識して一緒に住み始めるが、緑は自由奔放、真央は優柔不断でおぼっちゃま気質なことから、何かと意見が対立し揉めてばかりいる そんな中でも、お互いの両親への挨拶をするなど結婚に向けて準備を進めていく 2人はその過程で 思いもよらなかった相手の過去や出自を知ることになり、お互いの存在を再認識していく

 

     

 

真央は幼い時に両親が離婚し、看護師の母親に育てられていますが、父親は和歌山県の実家で写真家として暮らしています そこへ真央と緑が結婚の挨拶に行きますが、何と父親は女性と同棲していて、しかも妊娠しているのです これには真央も唖然としますが、真央に言わせれば「(緑の妊娠にしても、父親の事実上の再婚にしても)子どもの頃から、こうなると思っていたことと全く違うことが起こる 予定を立てていてもその通りにいったためしがない。だから、計画をたてるとか将来どうしようとか考えないようになったんだ」ということになります

しかし、よく考えてみると、自分が思った通りにいくケースはそれほど多くはないのではないか、と思います 皆さん、人生を振り返ってみて、高校や大学は第一志望校に合格できましたか?  学校を卒業して、自分の思った通りの仕事に就けましたか? そう考えた時、これまでの人生で一度も挫折したことのない人は何人いるでしょうか? その都度、悩みながら”次善の策”を選んで生きてきたのではないでしょうか

それは一番身近な家族との関係においても同じことが言えると思います 家族(夫婦・親子)とはいえ、他人には違いありません いつも自分が思っているように相手が行動してくれるとは限りません お互いの立場を尊重して生活するのが最善の策ですが、毎日一緒に生活していれば、時に「どうしてそんなことを言うのか」とか、「なぜそんなことをして平気なのか」とか思うこともあるでしょう そんな時「家族なんだから いちいち口で言わなくても分かるだろう」と思ったら、それは大きな間違いかもしれません。相手が家族だろうと、鈍感力の強い人は いちいち口で言わないと分かりません 言葉で言われて初めて 自分の言動や行動(の酷さ)に気がつく人もいます 「どうせ、言っても分かりっこない」とか「自分さえ我慢すれば家庭内は全て上手くいく」と自分の心を殺して黙っていると 同じことが繰り返され、ストレスがたまるばかりです ためるのは預金だけでいい。時には言葉で自分の思いを伝えることが大切だと思います

ところで、この作品の監督の岨手由貴子の「岨手」が読めなくて困りました 作品の公式ホームページを見ても漢字ばかりで「ふりがな」が振られていません 漢和辞典も持っていないので、映画館のスタッフに聞いてみようと思いました するとすぐ前に並んでいる人が、「この作品の監督の名前は何と読むんですか?」と聞いたので耳をそば立てて聞きました スタッフは「 ソ デ ユ キ コ です。サシスセソの ソ と デ 。ソ デ です」と答えていました 私のような無教養な者のために、こういう読みにくい名前には「ふりがな」を振ってくれるとありがたいのですが

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フェデリコ・ポンティ監督「わたしはダフネ」を観る 〜 何事にも前向きに取り組むダウン症の若き女性の物語:岩波ホール / マイナンバー交付通知書届く

2021年07月15日 07時17分04秒 | 日記

15日(木)。豊島区からマイナンバーカード交付通知書が やっと届きました それによると、書類にサインをして、事前に予約をして交付場所に受け取りにいく必要があります 豊島区の場合は区役所本庁、東部区民事務所、西部区民事務所の3か所がありますが、私は東部区民事務所が指定されていました。さっそく「豊島区マイナンバーカード交付予約システム」にアクセスして、8月3日午前10時の受け取りを予約しました 受け取りには①回答書(本人の意思により申請したことに相違ない旨にサイン)、②本人確認書類(写真付き)、③マイナンバー通知カードが必要ですが、すべて揃えてあります

ということで、わが家に来てから今日で2378日目を迎え、大リーグのオールスター戦は13日、米コロラド州デンバーのクアーズ・フィールドで行われ、エンゼルスの大谷翔平選手(27)がアメリカン・リーグの「1番指名打者」と「先発投手」として史上初の二刀流で出場し、打者としては2打数無安打だったが、投手としては1回を三者凡退に抑え 勝ち投手になった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     大リーグ史上 二刀流として記録と記憶に残るだろうが ショータイムはこれからだ!

 

         

 

昨日、夕食に「ナスと鶏肉の炒めもの」「冷奴」「ワカメの味噌汁」「生野菜とアボカドのサラダ」を作りました 「炒めもの」は新聞に載っていたレシピで作りましたが、油を途中で引き上げなければならないのに そのままにして調味料を入れて鶏肉を炒めたりしたので、ずいぶん油を無駄にしてしまいました 次に作る時の反省材料とします。でも、味は上出来でした

 

     

 

         

 

昨日、岩波ホールでフェデリコ・ポンティ監督による2019年製作イタリア映画「わたしはダフネ」(94分)を観ました

明朗快活なダウン症の女性ダフネは、スーパーで働きながら両親と平穏に暮らしていた しかし、母マリアが亡くなったことで生活が一変する 年老いた父ルイジは自分が死んだら娘が一人残されてしまうという不安に駆られ、ふさぎ込んでしまう そんな父にダフネは、一緒に母の故郷の村トスカーナを訪ねてみようと提案する その旅は母であり妻であった愛する人の死を乗り越え、父と娘が互いを理解し合うためのかけがえのない時間になっていく

 

     

 

ダフネ役のカロリーナ・ラスパンティは自身もダウン症で、ポンティ監督に見いだされて本作で演技に初挑戦したとのことです どんなことにもめげずに前に進もうとする若いダウン症の女性を見事に演じています

ダウン症の若い女性を主人公とした映画で思い出すのは、HIKARI監督による2019年製作日米合作映画「37セカンズ」です 電動車いすで移動しながら漫画家を夢見て体当たりでいろいろなことに挑戦するユマ(佳山明)の姿を描いています 佳山明自身もダウン症です。興味のある方は5月3日付toraブログをご覧ください

「37セカンズ」のユマが他人の手助けがないと自由に動き回れないのに対し、ダフネは歩くことが出来るばかりでなく、スーパーの仕事に誇りを持って取り組み、思ったことを率直に口に出して実行に移します 母亡き後、父親ががっくりきている時にダフネは言います。「私たちは共働きで、2人はワンチームなの」。いったいどっちが親なのかと思うほどダフネはしっかりしています

そうかと思うと、徒歩で母親の生まれ故郷に行くという約束なのに、旅の途中で出会った2人組の若者に「乗っていくかい」と誘われると、さっさと車に乗り込んで父親を呆れさせたりします そして、「2人ともイケメンね。恋人はいるの?」と訊いたり、「私も付き合ってたけど、別れちゃったの」と告白する茶目っ気もあります 何よりも明るいところが良いと思います こういう女性と話していたら、ダウン症なんて関係なく楽しいだろうな と思います

この作品は2019年の第69回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門で「国際批評家連盟賞」を受賞しています そういえば、「37セカンズ」も同じ第69回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門で「観衆賞」と「CICAEアートシネマ賞」を受賞しています 奇しくも同じ年の同じ映画祭の同じ部門でダウン症の女性を主人公にした作品が名誉ある賞を受賞したことになります

岩波ホールはいつも印象に残る いい映画を上映しますね

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミカ・カウリスマキ監督「世界で一番しあわせな食堂」を観る 〜 フィンランド・ラップランド地方の自然が美しい:ギンレイホール

2021年07月14日 07時08分04秒 | 日記

15日(木)。わが家に来てから今日で2377日目を迎え、NHKの世論調査によると 管義偉内閣の支持率が去年9月の発足以来最低となる33% になり、政権運営が困難な「危険水域」といわれる30%割れが目前に迫っているというニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ワクチン不足といい 飲食店への締め付けといい・・いずれ秋の選挙で審判が下るよ

 

         

 

昨日、夕食に大学時代の友人S君が送ってくれた鯵を塩焼きにして、鮪とイカの刺身、生野菜サラダ、冷奴、舞茸の味噌汁と一緒にいただきました 鯵は脂がのって美味しかったです

 

     

 

         

 

昨日、ギンレイホールで2本立て映画を観る予定でしたが、午前9時過ぎから 大リーグのオールスター戦 前日恒例の本塁打競争がテレビ中継されたので大谷選手目当てで観入ってしまい、1本だけ観ました 昨日観たのはミカ・カウリスマキ監督によるフィンランド・イギリス・中国合作映画「世界で一番しあわせな食堂」(114分)です

フィンランドの北部ラップランド地方の小さな村。シルカ(アンナ=マイヤ・トゥオッコ)が営む食堂に、上海からやって来た料理人チェン(チュー・パック・ホング)とその息子ニョニョ(ルーカス・スアン)が訪れる チェンは恩人を探していると言うが、知る人は誰もいない シルカは恩人探しに協力する代わりに食堂を手伝ってもらうことにする チェンの料理は評判を呼び、食堂は大盛況になる シルカや常連客たちと親しくなっていくチェンだったが、観光ビザの期限が迫り、帰国の日が近づいてくる

 

     

 

この作品は、異国から来た料理人と地元の人たちが織りなす心の交流を描いたヒューマンドラマですが、一番の魅力はフィンランド・ラップランド地方の豊かな自然です チャンの言葉を借りれば「何も聞こえない。ここには静けさがある」。一度でいいからこういう所に行ってみたいと思います 野生のトナカイも出没しますが、フィンランドではトナカイの肉も食べると聞いて、主人公のチャンはトナカイ料理にも挑戦します チャンの作る料理によって、地元の老人たちの様々な病気が快復していく有り様は、中国三千年の薬膳の歴史と言うべきでしょうか

ところで、チャンの料理が評判を呼び、中国人の団体客が店にやってきますが、一人の客が「寿司はないの?」と尋ねます フィンランド人の監督にとって、中国料理も日本料理も同じように捉えているんだろうか と思い、ちょっと残念に思いました

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

村上春樹著「古くて素敵なクラシック・レコードたち」、中山七里「合唱 岬洋介の帰還」、ブレイディみかこ「ぼくはイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー」他を買う

2021年07月13日 07時20分24秒 | 日記

13日(火)。昨日、大学時代の友人で千葉県勝浦市在住のS君が海の幸の詰め合わせを送ってくれました 鯵、鯖、秋刀魚、赤魚が箱から溢れそうです S君ありがとう。ありがたくいただきます

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で2376日目を迎え、朝鮮中央通信によると、中国の習近平国家主席と北朝鮮の金正恩総書記は11日、中朝友好協力相互援助条約締結から60周年を迎え、祝電を交換し、双方は条約の意義を強調し 両国関係を強化していく方針を改めて確認した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     独裁主義国家同士で気が合うんだろうけど  世界の平和にとっては困ったもんだな

 

         

 

昨日、夕食に「豚しゃぶ」「大根の味噌汁」「冷奴」「生野菜とスモークサーモンのサラダ」を作りました 豚しゃぶはシソの葉を乗せたら美味しかったです

 

     

 

         

 

そろそろ手元の本が尽きるので、ジュンク堂書店池袋本店に行きました 書店で目当ての本を探しながら本棚を眺めてクルージングするのは至福の時間です 大抵は新聞広告に出ていた本をチェックしておいて買い求めます(今回は村上春樹)が、意外にも広告されていないお気に入りの作家の本を発見して(今回は中山七里とピエール・ルメートル)喜びに震えることもあります 今回は6冊購入しました

1冊目は村上春樹著「古くて素敵なクラシック・レコードたち」(文藝春秋社)です 広告で「うちの棚から、好きなレコード、面白いレコードを486枚ほど選んでみました」というキャッチを見たらたまらなく欲しくなりました 見ての通り、LPレコードのジャケットのように正方形に近い形(横15センチ ✕ 縦16.5センチ)をしていて、古いレコード・ジャケットの写真が表紙を飾っています レコード・ファンにとってこれ以上の魅力はありません 読むのが待ち遠しいです

 

     

     

 

2冊目は中山七里著「合唱  岬洋介の帰還」(宝島社文庫)です お待たせしました 当ブログの読者の方にはすっかりお馴染みの「中山七里は七人いる」と言われる多作ベストセラー作家の文庫最新本です

 

     

 

3冊目はブレイディみかこ著「ぼくはイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー」(新潮文庫)です toraブログでは「THIS  IS  JAPAN  英国保育士が見た日本」をご紹介しました。待望の文庫化です

 

     

 

4,5冊目はピエール・ルメートル「われらが痛みの鏡」(上・下)です toraブログでは「悲しみのイレーヌ」「その女アレックス」「天国でまた会おう」「炎の色」など文庫化されるたびにご紹介してきました

 

     

     

 

6冊目は筒井康隆著「世界はゴ冗談」(新潮文庫)です この本は天才・筒井康隆の短編小説集です。面白そうです

 

     

 

いずれも読み終わり次第、当ブログでご紹介していきます

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする