人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

50年以上聴いてきたLPレコード約1500枚を売却する ~ 査定結果は来週に持ち越し

2024年12月21日 00時05分30秒 | 日記

21日(土)。わが家に来てから今日で3630日目を迎え、ロシアのプーチン大統領は19日、年末恒例の大型記者会見に臨み、ウクライナ侵攻について「目標達成に向け前進している」と強調する一方、「現在の状況を考えれば、もっと早く決断すべきだった。特別な準備なしで始めた」とも言及し、この約3年間の自らの変化を「私は冗談が少なくなり、あまり笑わなくなった」と語った  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     プーチンの野望のせいで 世界中が冗談が少なくなり ほとんど笑わなくなっただよ

         

昨日の夕食は隔週金曜日のローテにより「鶏の唐揚げ」にしました 唐揚げには生ビールでよろしかったでしょうか

     

         

前日のオーディオ関連機器の売却に続いて、LPレコード約1500枚を売却しました いくつか買取業者を調べて、クラシックに強い鑑定者がいる「セタガヤレコードセンター」を選びました 事前の電話で買い取り判断の基準を訊いたところ、①基本的にクラシックは高値で売れるケースは少ないこと(どこの業者でも同じ)、②レア盤などの例外を除き国内盤は2足3文(1円とか2円!)にしかならないこと、③輸入盤は初版盤ならある程度の値はつくこと、④オペラはDVDに押されて値が付かないことーなどが分かりました それを前提として買い取ってもらうことにしました 極端な話、ほとんどのLPはゴミとして出すつもりで手離さないと引き取り手がいないということです

これらのレコードは、1970年代から80年代中頃にかけて(つまりCDが登場する前)に集中的に買い集めたものがほとんどです 当初は約2000枚ありましたが、途中でプリメイン・アンプとLP500枚とを物々交換で放出したため1500枚が手元に残ったものです

引き取ってもらったLPレコードは下の写真の通りですが、あらかじめメール添付で業者に写真を送付しておきました

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    

     

昨日は11時半ごろ2人の担当者が来て、約40分以上かけてLPレコードを段ボール箱(29箱!)に詰めていきました 作業を見ていたら、山口百恵のLPが混じっていたので、ちょっと待って プレイバック  と思いましたが、いい日旅立ち させてやろうと そのまま引き取ってもらいました

なお、あらかじめ電話で売れそうなレコードを尋ねたら、いわゆる「往年の名ヴァイオリニスト」復刻版のLPが多少高値で売れそうだということが分かりました

例えばヨハンナ・マルツィ(12枚)⇒    

     

     

ジネット・ヌヴー(3枚)

        

ジョコンダ・デ・ヴィート(4枚)

       

     

以上のほか、輸入盤LPに何枚か値の付くレコードがあればいいな と思います 査定の結果は来週中ごろになるとのことですが、あまり期待していません

残されたレコード棚が主を失って寂しげです 美空ひばりの名曲を思い出します・・・・あいだ閑散と~

     

なお、手元に3枚だけ残しておきました 1枚は、「LPを売る時にはこれだけは売らない」と決めていたコルンゴルト「ヴァイオリン協奏曲」(Vn:ウルフ・ヘルシャー)です これは独身時代に1年間通ったフルート教室の友人O君(当時W大学大学院生)の横浜の自宅で聴かせてもらい、モーツアルト、ベートーヴェン、ブラームス以外に「こういう世界もあるのか」と衝撃を受けた作品でした それ以来、私のレコード収集範囲が急激に拡大し、当時500枚程度だったLPがその後2000枚に達しました

     

次はモーツアルト「弦楽五重奏曲 ト短調 K.516 & ニ長調 K.593」(アマデウス弦楽四重奏団+セシル・アロノヴィッツ)です 何でもいいからモーツアルトのLPを1枚残しておきたかったのです ジャケットがビジュアル的に映えるので額に入れて飾ろうと思います

     

3枚目はショパン「ピアノ協奏曲第2番 & ピアノ・ソナタ第2番」(P:マルタ・アルゲリッチ)です アルゲリッチは何枚も持っていましたが、やはり1枚は残しておきたいと思いました これも額に入れて飾ります

     

タンノイアーデン他のオーディオ機器は売買契約済みですが、業者の引き取りは来週金曜日なので、それまでの間にこれら3枚のLPを存分に聴いておこうと思います

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約40年間聴いてきたスピーカー「タンノイアーデン」などオーディオ関連機器を売却する / 膨大な写真を断捨離する

2024年12月20日 01時07分21秒 | 日記

20日(金)。断捨離の一環として部屋の片隅で静かに眠っていた過去の写真を整理することにしました どこの家庭でもそうでしょうが、ほとんどが子供たちが小さい頃の写真です

     

写真を見ただけでは分かりませんが、見た目以上のボリュームです ネガと一緒に入っている袋もあれば、小さなアルバムに収納してあるのもあります 取りあえず、袋やアルバムから写真だけ取り出して、1枚1枚見ていきました 同じような写真が多数あるので、これはといった写真だけ残して、ほとんど捨てる方向で整理していきました 大ざっぱに①長女の分、②長男の分、③家族・親戚の分に分けてそれぞれの袋に入れていき、捨てる写真は別の大きな袋に入れました 捨てる分の袋を娘に見てもらい、どうしても残しておきたい写真があれば選んでもらうようにしたいと思っています まだ、半分しか終わっていません 今日以降、終わるまで続きます

ということで、わが家に来てから今日で3629日目を迎え、読売新聞グループ本社代表取締役主筆で、元プロ野球読売巨人軍取締役最高顧問の渡辺恒雄氏が19日肺炎で死去した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     彼ほど新聞は立法・行政・司法に次ぐ「第4の権力」を体現した新聞人はいないな

         

昨日の夕食は、あまりにも寒かったので「博多豚骨鍋」にしました 〆はラーメンにしましたが鍋もラーメンも美味しかったです

     

         

長年愛用してきたオーディオ関連機器を売却しました 先月下旬には真空管アンプ「マッキントッシュ MC240」を、今月上旬にはCDプレイヤー「マランツ CD5005」と昇圧トランス「DENON  αS1」を売却したので、今回が第3弾(最終)となります    今回処分するのは主にLPレコードを聴くためのオーディオ装置です

今回の処分のきっかけは、中山美穂さんが自宅の浴槽で急死したという12月6日のニュースでした テレビのニュースを見ていた娘がこぼした「わが家でも他人事ではないよね いつ何があるかわからない 大きなスピーカーや多数のレコードやCDがあるけど、後に残された者はどう処分したらいいか困ってしまう」という言葉です。現在、居間には幅68センチ ✕ 奥行き39センチ ✕ 高さ100センチの大型スピーカー「タンノイアーデン」(ペア)のほか、レコードプレーヤー、プリメイン・アンプ、FMチューナー、小型CDプレーヤー等がかなりのスペースを占めています 娘の主張は「たいていベッドに寝ながら小型オーディオ・セットで聴いていて、居間でレコードやCDを聴く機会がほとんどないじゃないの。大きなオーディオ機器を置いておく意味がないと思う」というものです 私が居間で聴かないのは、腰痛のためソファーに座らないようにしているからです したがって、娘の言う「聴かないのなら オーディオ機器を置いておく意味がない」というのはその通りなのです とくに大型スピーカーはベランダに出るガラス戸を塞いでいる関係にあるので、居間からベランダに出られないので邪魔になっているのです その一方で、「タンノイアーデン」は約40年前の独身時代にレコード・コンサートを通じて知り合った知人から「JBLのスピーカーを買うので、今まで使っていたタンノイをペアで15万円で譲る」と言われ、願ってもない提案だったことから喜んで買い取り、長年聴いてきて気に入っていたので愛着があります

(スピーカーの上にのっているのは音出し確認のために聴いたモーツアルト「弦楽五重奏曲ト短調K.516&ニ長調K.593」(アマデウス弦楽四重奏団+セシル・アロノヴィッツ)によるLPです)

     

さてどうすべきか 20数年前にLP・CD中心主義からライブ・コンサート中心主義に移行したこともあり、残された人生の中でレコードプレーヤーでLPを聴く機会はどれほどあるだろうか?と自問しました その結果、①当面、ライブ・コンサート主義からLP・CD中心主義に戻るつもりはない、②腰痛は当分完治しそうもないので、今後も寝ながら聴くのが中心となる、③娘の不安を少しでも解消したい・・・ということから、居間にあるオーディオ機器とLPレコードをすべて売却処分することにしました その旨、”趣味は断捨離”という娘に伝えると「誕生日プレゼントはいらないくらい嬉しい」と喜びました それを聞いた私は、「それほど大きい精神的な負担を与えていたのか」と今さらながら反省しました

人生には大きな決断をしなければならない時が何度か訪れます 今回はまさにその時です

ということで、とりあえずオーディオ機器を先に売却することとし、MC240を買い取ってくれた「オーディオランド」に連絡して、売却希望機器一覧をメールで送り、査定価格を出してもらったうえで、現物を見てもらいました

最初は約40年前に入手し、長年聴いてきたスピーカー「TANNOY ARDEN」です

     

     

次はターンテーブル「MICRO  BL-91」(ベルト・ドライブ) & トーンアーム「FIDEILITY-RESERCH  FR64」です

     

次は上からCDプレーヤー「TEAC  PD301」、FMチューナー「QUAD FM4」、そしてLPレコード500枚と物々交換して入手したプリメイン・アンプ「ROTEL  RX1050」です

     

最後はカートリッジ7本です

     

現物を見てもらい契約書にサインをして現金を受け取りましたが、当初の査定価格の通りでした 当方としてはこの日に機器一式を引き取ってもらいたかったのですが、年末で混んでいるとのことで来週27日(金)に改めて引き取りに来ると言われました。仕方ないですね

11月から12月にかけて売却したオーディオ機器は以下の通りですが、売却額は秘密です。悪しからず

     

ということで、今日はレコード引き取り業者が来るので約1500枚のLPレコードを引き取ってもらいます

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フランチェスコ・アンジェリコ ✕ 中村恵理 + 清水華澄 + ダヴィデ・ジュスティ + エギルス・シリンス ✕ 新国立劇場合唱団 ✕ 読売日響でベートーヴェン「交響曲第9番」を聴く

2024年12月19日 00時04分22秒 | 日記

19日(木)。1月19日(日)14時からの1月度N響Aプロが新国立オペラ「さまよえるオランダ人」と開演時間がダブるので、N響を前日の18日に振り替えました。2025年は何回振り替えするんだろうか

ということで、わが家に来てから今日で3628日目を迎え、米紙ワシントン・ポストによると、起業家イーロン・マスク氏の7月以降のXへの投稿に対する閲覧数は1330億回で、トランプ氏の15倍、米議員全体の16倍だったが、米大統領選でトランプ氏を支援したマスク氏がXでの発信力の高さを背景に政治的な影響力を強めている構図が浮かび上がる  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     フォロワーでもないのにXにマスクの投稿が次々と届く 恣意的運用の極致と言える

         

昨日、夕食に「タンドリーチキン」「生野菜とモッツアレラチーズのサラダ」「シメジの味噌汁」を作りました タンドリーチキンは柔らかく焼けて美味しかったです

     

         

昨夜、サントリーホールで読売日響「第677回名曲シリーズ」を聴きました プログラムはベートーヴェン「交響曲第9番 ニ短調 ”合唱付き”作品125」です 出演はソプラノ独唱=中村恵理、メゾ・ソプラノ独唱=清水華澄、テノール独唱=ヴィデ・ジュスティ、バス独唱=エギルス・シリンス。合唱=新国立劇場合唱団、管弦楽=読売日響、指揮=フランチェスコ・アンジェリコです

指揮をとるフランチェスコ・アンジェリコは1977年、シチリア島のカルタジローネ生まれ モデナ音楽院でチェロを学び、2003年よりルガーノのスヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院で指揮を学ぶ 2013~17年にインスブルック・チロル響の首席指揮者、15~17年にインスブルック・チロル歌劇場の首席指揮者を務める

ソプラノ独唱の中村恵理は大阪音楽大学・同大学院修了。新国立劇場オペラ研修所を経て、2008年にアンナ・ネトレプコの代役として英国ロイヤル・オペラにデビューし一躍脚光を浴びる 2010~16年にはバイエルン国立歌劇場のソリストとして専属契約し、「魔笛」「ホフマン物語」などで主要キャストを務める 16年にウィーン国立歌劇場にデビュー、22年には英国ロイヤル・オペラに「蝶々夫人」のタイトルロールで出演し好評を博した

メゾ・ソプラノ独唱の清水華澄は静岡県出身。国立音楽大学・同大学院を首席で修了 新国立劇場オペラ研修所を経て渡伊。2007年に「仮面舞踏会」ウルリカで二期会デビュー。24年には佐渡裕プロデュースオペラ「蝶々夫人」スズキ役で出演し好評を博す

テノール独唱のダィデ・ジュスティはイタリア生まれ。フェルモ音楽院を優秀な成績で卒業し、レナータ・スコットらに師事 レナータ・テバルディ国際声楽コンクール第2位入賞など受賞歴多数

バス独唱のエギルス・シリンスは1961年、旧ソ連・ラトビア生まれ。ラトビア音楽アカデミーを卒業、ラトヴィア国立歌劇場にデビュー ワーグナーの作品を中心に世界中の歌劇場で活躍している

     

ベートーヴェン「交響曲第9番 ニ短調 ”合唱付き”作品125」はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1818年頃から24年にかけて作曲、1824年5月7日にウィーンのケルントナートーア劇場で初演されました   第1楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ、ウン・ポコ・マエストーソ」、第2楽章「モルト・ヴィヴァーチェ」、第3楽章「アダージョ・モルト・エ・カンタービレ」、第4楽章「プレスト ~ アレグロ・アッサイ」の4楽章から成ります

     

新国立劇場合唱団の混声コーラスメンバー56人がオケの後方にスタンバイします 次いでオケのメンバーが配置に着きますが、弦楽器は14型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの読響の並び。コンマスは林悠介です

ソリストの4人と指揮者が登場し、ソリストは合唱団の手前にスタンバイします 14日の佐渡裕 ✕ 新日本フィルの「第九」の時は第2楽章が終了したタイミングでソリストが入場しました   指揮者によってまちまちですね

アンジェリコの指揮で第1楽章に入ります     印象的なのは弦楽器、特にヴァイオリン・セクションの切れ味鋭いシャープな演奏です 速いテンポで演奏された第2楽章では、ファゴット、オーボエ、フルート、クラリネットといった木管楽器の好演に加え、ティンパニの鋭い打ち込みが演奏に推進力を与えていました 第3楽章は一番好きな楽章ですが、メロディーを奏でる第1ヴァイオリンと、ピッツィカートで盛り立てる他の弦楽セクションとのアンサンブルが美しく、心が休まります この曲のメインは何と言っても第4楽章です これまでのメロディーを全否定し、新しい音楽を求めます バス独唱のエギルス・シリンスが「おお、友よ この調ではない・・・」と歌い出します 良く通る声ですが、ほとんどワーグナーの楽劇を聴いているような気分でした その後、他の3人が加わりますが、テノール独唱のダィデ・ジュスティはまるでイタリア・オペラを聴いているような気持ちになりました ごく自然に第九を歌っていると感じたのは女性の2人でした

特筆すべきは新国立劇場合唱団の混声コーラスです とても56人で歌っているとは思えない訴求力で、迫力のあるコーラスを聴かせてくれました 私は、世界に通用する日本の合唱団はバッハ・コレギウム・ジャパンと この新国立歌劇場合唱団の2つだと思っています

満場の拍手の中、カーテンコールが繰り返されました

     

     

     

     

ところで、Xの投稿を見ていると、時々「第九」を5回も6回も聴いている人を見かけます もちろん別の指揮者、別のオーケストラを聴き比べて楽しんでいるわけですが、私にはちょっとついていけません 2回が限度です まあ、分からなくもないですが・・・というのは、私は「好きな曲はいろいろな指揮者やオーケストラで聴き比べたい」と思う方だからです 例えば、ベートーヴェンの「交響曲全集」のCDは、フルトヴェングラー、クレンペラー、セル、コンビチュニー、クリュイタンス、シェルヘン、ブロムシュテット、スイトナー、ワルター、ジンマン・・・と10種類以上揃えています したがって、同じような心境で複数の「第九」をライブで楽しんでいるのだと思います もう一つ12月に「第九」を何回も聴く理由は、日本では12月と言えば「第九」の季節で、極端な話 どこのコンサートホールでも「第九」しか演奏されていないからです 「第九」はオーケストラにとって最も集客力の期待できる=儲かる公演で、在京オーケストラのほとんどは1回だけでなく何回も演奏する傾向にあります その昔は「年越しの餅代稼ぎ」のために演奏していたと何かで読んだ記憶があります 今で言えば「冬のボーナス原資稼ぎ」のために演奏しているということになるかもしれません しかし、これはオーケストラ側の事情であって、聴衆側としては「第九のほかに選択肢がない」というのは困った状況です

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エド・マクベイン著「キングの身代金」(堂場瞬一 新訳版)を読む ~ 黒澤明監督「天国と地獄」の原作となった警察小説の金字塔

2024年12月18日 00時01分06秒 | 日記

18日(水)。わが家に来てから今日で3627日目を迎え、米ホワイトハウスのカービー大統領補佐官は16日、ロシアによるウクライナ侵略に参加する北朝鮮兵について「かなりの犠牲者が出ている」と述べ、後方任務を担ってきた北朝鮮兵に関し「最前線への移動が今まさに始まった」との見方を示した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     「ウクライナ戦で戦死するか 北朝鮮で餓死するか 選ぶ権利があります」金正恩より

         

昨日、夕食に大学時代の友人S君が贈ってくれた「鯖を塩焼き」にして、「生野菜とモッツァレラチーズのサラダ」とともに食べました 鯖は新鮮で美味しかったです

     

         

エド・マクベイン著「キングの身代金」(堂場瞬一 新訳版:ハヤカワ・ミステリ文庫)を読み終わりました エド・マクベインは1926年ニューヨーク生まれ。架空の街アイソラ市を舞台に87分署のキャレラ刑事らが活躍する「87分署シリーズ」のほか、本名エヴェン・ハンター名義の「暴力教室」など傑作を数多く発表した。1986年にアメリカ探偵作家クラブ賞巨匠賞を、1998年にイギリス推理作家協会賞ダイヤモンド・ダガ―賞を受賞。2005年没

製靴会社のたたき上げの重役ダグラス・キングは、社長の座をめぐって他の重役たちと対立している 重役たちは自分らの持ち株とキングの持ち株を合わせれば老社長を追い出せるとみて、キングを抱き込もうとするが、キング自身も密かに株を買い集めるために資金をかき集め、買い付け金を準備し、会社乗っ取りの一歩手前のところまできた そのとき、彼のお抱え運転手レイノルズの息子ジェフが誘拐される 誘拐犯は運転手の息子をキングの息子ボビーと間違えて誘拐したのだが、犯人はキングに身代金を払えと要求してくる 身代金を払う金はある。しかし、払ってしまえば株の買い占めは出来なくなり、権力闘争で敗北する キングは妻ダイアンや運転手らからジェフの命を助けるため身代金を払うよう懇願され、逡巡する スティーブ・キャレラら87分署の刑事たちは、電話の逆探知などにより犯人を追求する

     

本作は「警察小説の金字塔」と呼ばれる傑作ですが、本書を原作として黒澤明監督が「天国と地獄」(1963年)を製作したのはあまりにも有名な話です 原作と映画の共通点は①主人公が製靴会社の重役である(しかも名前が「キング」に対し「権藤金吾(キンゴ」)、身代金の引き渡しが移動中の交通機関でなされること(原作「走っている自家用車から投げ捨てる」と映画「走っている特急列車のトイレの窓から投げ捨てる」)といった点です

ミステリ評論家直井明氏が巻末の「『キングの身代金』余談」で次のように書いています

「マクベインの作品はいくつも映画化されているが、彼が気に入った唯一の作品が黒澤明監督の『天国と地獄』だった 彼は『クロサワが作ったのは彼自身の作品であり、”キングの身代金”から人違いの誘拐というアイデアだけを使って、彼自身のプロットを展開して素晴らしい映画を作った』と語っている

本書の物語の背景には「格差社会」が横たわっています 製靴会社の重役(上流階級)と最下層の犯人の社会・経済的落差です 犯人は貧困から手軽に脱出するための手段として”金持ちの家の子供の誘拐”を思いつくわけです。黒沢映画の素晴らしいのは、金持ちの権藤家を高い丘の上に設定し、犯人がみすぼらしいアパートの一室から見上げるシーンを映し出したところです

333ページの大作ですが、面白さに読む手が止まりませんでした ラストを読んで、首謀者にも五分の魂があったか、とほっこりしました ミステリーファンに限らず 広くお薦めします

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ハン・ガン著「すべての、白いものたちの」を読む ~ 2024年ノーベル文学賞受賞作家による65の物語 / 東京フィルから「2025シーズン 定期演奏会」の年間チケット届く

2024年12月17日 00時12分49秒 | 日記

17日(火)。東京フィルから「2025シーズン定期演奏会」の年間チケット(8枚)が送られてきました🎫 このうち3月14日(金)の第2回サントリー定期(19時開演)については、同じ日の14時から新日本フィルの「扉シリーズ」があるので、できるだけハシゴを避けたいことから3月9日(日)15時からのオーチャード定期に振り替えようと思います

     

ということで、わが家に来てから今日で3626日目を迎え、ロシアが大幅なインフレに直面し、露中央銀行はインフレ抑止のため急きょ政策金利を引き上げており、複数のロシアの独立系メディアは、食料品店などでバターの盗難が相次いでいると報じた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     プーチンはロシア国民が忍耐強いことを知ってるから 物価対策より戦争遂行を選ぶ

         

昨日、夕食に「ビーフシチュー」と「生野菜とモッツアレラチーズのサラダ」を作りました 寒い夜はカレーかシチューか鍋ですね

     

         

数年前、知人から中古デジタルカメラ「Nikon  COOLPIX  P90」をタダであげると言われたのですが、気がひけるので5000円で買い取りました まったく使用しないまま箪笥の奥に放置しておいたのですが、使う予定がないので昨日、駒込の中古品買取店Tに持っていきました しかし、本来付いているはずの附属バッテリーがありません もともと無い状態で買い取ったのか、買い取ってから紛失したのか、一度も使用しなかったので思い出せません これでは 売れてもせいぜい1000円くらいだろうと思いながらダメ元で持参しました 結果は「バッテリーが付いていれば2000円だが、無いので買い取れない」ということでした どうせ持ち帰っても不燃ゴミとして出すしかないので、「半導体材料不足の解消に少しでも役立ててほしい」として無料で引き取ってもらいました ヴィンテージでもない ごく普通の機材の買取はこんなものです

     

         

ハン・ガン著「すべての、白いものたちの」(河出文庫)を読み終わりました ハン・ガン(韓江)は1970年、韓国・光州生まれ。2005年、「菜食主義者」で李箱文学賞を、同作で2016年にアジア語圏初のブッカー国際賞を受賞 他の著書に小説「少年が来る」、「回復する人間」などがある 2024年、ノーベル文学賞受賞

     

本書は2018年に河出書房新社から刊行された単行本に若干の修正を行い、「『すべての、しろいものたちの』への補足」(斎藤真理子)と「解説 恢復と自己貸与」(平野啓一郎)を加え、文庫化したものです

1「私」、2「彼女」、3「すべての、白いものたちの」の3章から構成されています

これについて「『すべての、しろいものたちの』への補足」(斎藤真理子)を読むと、次のことが分かります

『すべての、しろいものたちの』の原タイトルは「白い」という形容詞の連帯活用形であり、「白い鳥」「白い犬」から「鳥」「犬」を除いた部分であること

そして、1「私」では「私=ハン・ガン」が、生まれて間もなく死んだ姉について語り、「今、あなたに、私が、白いものをあげるから」と呼びかけて姉に自分の人生を渡す 次の2「彼女」では「私」から命を譲り受けた「彼女=姉」がワルシャワの街を歩き、そこで見た白いものについて語る 3「すべての、白いものたちの」では、再び主体が「私」に戻り、姉に惜別の挨拶を贈る儀式を行い、再びこの生を生きていくことを誓う・・・という内容であること

この作品を読んでいて感じるのは、「小説」というよりも「詩」あるいは「エッセイ」のようだ、ということです ストーリーが連綿と続いていくのではなく、172ページの中に65もの物語が展開していることからも分かるように、一つ一つの物語が断片的で完結しているように感じます そして、共通して底に流れているのは「悲しみ」であるように思います これについては、著者が「作家の言葉」の中で次のように書いています

「私の母国語で白い色を表す言葉に『ハヤン(まっしろな)』と『ヒン(しろい)』がある 綿あめのようにひたすら清潔な白『ハヤン』とは違い、『ヒン』は、生と死の寂しさをこもごもたたえた色である 私が書きたかったのは『ヒン』についての本だった。その本は、私の母が産んだ最初の赤ん坊の記憶から書き起こされるのでなくてはならないと、あのようにして歩いていたある日、思った

作家・平野啓一郎は「解説 恢復と自己貸与」の中で、「本作の短い各章は、どれほど痛切であろうとも美しく、読者はそれらを存分に享受し得るであろうが、読後には、謎めいた深い余韻が残る」と書いていますが、何となく分かるような気がします

         

昨日のtoraブログの訪問者数が2,972 IP、閲覧数が7,436PV、gooブログ全体におけるランキングが37位(3,195,579ブログ中)と、いずれも自己新記録を達成しました どうやら12月13日に取り上げた反田恭平著「終止符のない人生」の反響が大きかったようです インフルエンサーのどなたかがリツイートしてくれたのではないかと思います どなたか存じませんが、ありがとうございました

     

     

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クラシック公演は大型化するか? ~ 稼ぐ文化を求められる社会では演奏家もたくましくならざるを得ない」 ~ 日経・瀬崎久見子編集委員の記事から

2024年12月16日 00時14分35秒 | 日記

16日(月)。娘がすごい勢いで断捨離していることはすでにブログに書きました 秋には玄関に娘の靴だけで9足も出ていて、さすがにキュウクツ(窮屈と9靴の掛詞です。ご理解いただけますか)だと文句を言っていたのが、今では1足だけです 断捨離の波は私にも及んできていて、近々大英断を下すことになります

靴で思い出しましたが、2日前の夕方、混雑する池袋駅の地下構内を歩いていたら通路に靴底が一つ落ちていました 「えっ、靴じゃなくて底だけ?」と2度見してしまいました 誰が落としていったのか分かりませんが、底だけ残して立ち去っていくとは相当器用な人だなと感心しました あまりにも shoeル だったので、記念に持ち帰ろうかと思いましたが、「すぐにアシがつく。ソコが問題だ」と思い直して立ち去りました 師走の池袋は何に遭遇するか予測不能です

     🍇 🍇 🍇 🍇 🍇

宮城県白石市に単身赴任している息子からお歳暮としてシャインマスカットが送られてきました🍇 地元には名産品がないのか、元の赴任先・山形県鶴岡市のお店から送ってくれたようです さっそくお礼のメールを送信しておきました

      

      

ということで、わが家に来てから今日で3625日目を迎え、CNNは13日、「トランプ氏、安倍昭恵氏と15日に非公式の夕食会 直接会話して計画」として昭恵夫人とトランプ氏の会談予定について報じた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     トランプは余程 安倍夫妻と気が合ってたんだね 石破首相は蚊帳の外か 寂しい限り

         

昨日の日経朝刊「文化時評」に同社編集委員・瀬崎久見子さんによる「クラシック公演は大型化するか?  ~  稼ぐ文化を求められる社会では演奏家もたくましくならざるを得ない」という見出しの記事が掲載されていました 超略すると以下の通りです

「11月10日、東京・九段下の日本武道館での『石田組』結成10周年記念コンサートには、石田泰尚さんを中心にヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスなど約80人で構成する”組員”から、この日は20人が舞台に立った    クラシックの名曲だけでなくロックのディープ・パープルやクイーンらの名曲を、ヴァイオリンなどでカッコよく弾いてみせる 2019年にはサントリーホール(約2000席)に進出、昨年は同ホールでの3公演が完売した クラシックの演奏会の基本は『生音』だ。しかし武道館のような巨大空間では、マイクやスピーカーなどのPA機材で音量を大きくせざるを得ない こうした”メガ公演”は、これまでは1986年のピアニスト、ブーニンさんの国技館公演、96年の三大テノールの旧国立競技場公演、『1万人の第九』コンサートのような特殊なイベントだった しかし、今年は7月にも角野隼斗さんが武道館でピアノリサイタルを開いた 来年にはベルリン・フィルが野外コンサート『ヴァルトビューネ』を山梨県の河口湖ステラシアターで開催するという このように、少しずつ、クラシック公演が大型化している。増加の条件はそろっている PAなどの音響技術が向上した。音楽を配信で聴くことが一般化し、生音でない演奏に抵抗のない層が増えている。国内のクラシックの会場が近年、一気に改修に入り、代わりにアリーナのような大規模会場の建設が続いている 一方、角野さんら男性ピアニストを中心に、今は大量動員できるクラシック奏者が数多くいる 今の日本では文化庁ですら『稼ぐ文化』を目標に掲げている。稼ぐ文化を求められる社会では、演奏家もたくましくならざるを得ない とはいえPA活用には危険もある。これが常態化すると、クラシック音楽の根幹を揺るがしかねないからだ 『生音』を前提に発展してきた音楽が、その基本を捨ててしまうと、弾き方や、演奏する曲目が少しずつ変わるはずだ。例えば繊細な弱音をじっくり聴かせる曲は、大規模公演で演奏しにくくて避けられてしまうのではないか? 救いは石田組のような優秀で柔軟な奏者たちの存在だ。生音でもマイク付きでもハイレベルで演奏できる人たちだ 彼らの武道館公演では終盤、ヴィオラの生野さんが、『これからもクラシックに興味をもっていただけるとうれしいです』と客席に呼び掛けた。大規模公演を楽しんだ聴衆が、昔ながらのクラシック公演にも出かけるようになれば、PA利用が増えても、伝統うんぬんを心配する必要はない 採算を取るのは難しいが、クラシックの会場としては、昔の貴族のサロンや教会のような小空間の方がむしろぜいたくだ

個人的なことですが、私はそもそもLPレコードやCDでクラシックを観賞してきましたが、LPが約2000枚、CDが約4000枚に達した時点(20数年前)で、居住スペースの関係から「これ以上は増やせない」と判断し、生演奏中心主義に方針転換しました 在京オーケストラやオペラの定期会員になり、生で聴く回数を増やしていきました その経験を通じて分かったことは「音楽は、とくにマーラーやブルックナーの交響曲に代表される大規模編成による音楽は、生演奏で聴かなければ本当の良さは分からない」ということです したがって、私がコンサートに行く目的はあくまでも「生音」を聴くためです 武道館や国技館でクラシックコンサートをPA使用で開催するから聴きに行かないか、と誘われても行く気になれません

瀬崎さんの「『生音』を前提に発展してきた音楽が、その基本を捨ててしまうと、弾き方や、演奏する曲目が少しずつ変わるはずだ。例えば繊細な弱音をじっくり聴かせる曲は、大規模公演で演奏しにくくて避けられてしまうのではないか?」という指摘は、全くその通りだと思います 角野氏と石田組の武道館公演に行く人たちの目的は、もちろん彼らの演奏を聴くことでしょうが、それと同じくらい大切にしているのは、”推し”のアーティストが演奏している姿を同じ会場で直接見ながら演奏を聴くという『体験』ではないか その意味では、マイクやPAの使用による音の拡大はあまり気にならないのではないか、と思うのですが いかがでしょうか

日本だけでなく世界のクラシック音楽界は、聴衆の高齢化に伴う「クラシック離れ、コンサート離れ」という大問題を抱え、「若い世代の聴衆の開拓」という課題を抱えています そうした中、「大規模公演を楽しんだ聴衆が、昔ながらのクラシック公演にも出かけるようになれば、PA利用が増えても、伝統うんぬんを心配する必要はない」という瀬崎さんの指摘も共感できます

一番望ましいのは、そうすることによって若者の聴衆層が拡大し、オーケストラの定期演奏会が常に満席となり、チケット代が少しでも安くなることです クラシックのチケット代はあまりにも高すぎます チケット代が安くなればさらに聴衆が増えるでしょう 主催者が低料金でも”ペイ”するようになるには、聴衆の数を増やすのが最も効果的だと思います

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佐渡裕 ✕ 高野百合絵 + 谷口睦美 + 笛田博昭 + 平野和 ✕ 栗友会合唱団 ✕ 新日本フィルでベートーヴェン「交響曲第9番 ニ短調 ”合唱付き” 作品125」他を聴く

2024年12月15日 00時39分37秒 | 日記

15日(日)。わが家に来てから今日で3624日目を迎え、米東部ニュージャージー州などで、数週間にわたり大型ドローンとみられる正体不明の飛行体の目撃が相次いでいる  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     中国の”気象ドローン”か 北朝鮮の”汚物ドローン”か ロシアの”偵察ドローン”かな?

         

昨日、サントリーホールで新日本フィル「第九」公演を聴きました   出演はソプラノ独唱=高野百合絵、メゾ・ソプラノ独唱=谷口睦美、テノール独唱=笛田博昭、バリトン独唱=平野和、合唱=栗友会(りつゆうかい)合唱団、管弦楽=新日本フィル、指揮=佐渡裕です

     

自席は1階22列15番、左ブロック通路側です。第九公演だけあって結構な客入りです

開演前に、佐渡氏による第九に関するプレトークがありました 

「第九の第1楽章は、音楽が断ち切られるという特徴があります 分断ですね。一方第3楽章では隣同士の音が連ねられて美しい音楽が奏でられていきます 分断と融和による世界はまるで今の世界を表しているかのようです ゼレンスキー大統領とプーチン大統領が握手をするのは簡単なことではないと思いますが、希望を失ってはならないということを200年前のベートーヴェンの第九が訴えているように思います

これを聞いて、なるほどと思いました 定期演奏会に限らず、佐渡氏は本番前に必ずプレトークで演奏する曲について解説しますが、これは素晴らしいことだと思います

さて、新日本フィルの「第九」公演は東京と神奈川で5回開催されますが、サントリーホールでの公演のみプログラムの前半にパイプオルガンの演奏があります

東京藝大出身の梅千野安未(ほやの あみ)さんのオルガン独奏により、①J.S.バッハ:カンタータ「心と口と行いと生活で」より「主よ、人の望みの喜びよ」BWV147、②同「フーガ ト短調 BWV578」、③ボエルマン「ゴシック組曲」作品25より「聖母マリアへの祈り」、④ヴィドール「オルガン交響曲第5番ヘ短調作品42-1」より第5楽章「トッカータ」が続けて演奏されました ①と②はお馴染みの曲です。また、④は何度か聴いたことがありますが、パイプオルガンの壮大な響きが会場を支配しました

     

プログラム後半はベートーヴェン「第九」です

ベートーヴェン「交響曲第9番 ニ短調 ”合唱付き” 作品125」はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1818年頃から24年にかけて作曲、1824年5月7日にウィーンのケルントナートーア劇場で初演されました   第1楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ、ウン・ポコ・マエストーソ」、第2楽章「モルト・ヴィヴァーチェ」、第3楽章「アダージョ・モルト・エ・カンタービレ」、第4楽章「プレスト ~ アレグロ・アッサイ」の4楽章から成ります

ソプラノ独唱の高野百合絵は東京音大・同大学院を首席で修了 佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ「メリー・ウィドウ」「ドン・ジョバンニ」「蝶々夫人」などで主役級の役柄を歌い好評を博しました

メゾ・ソプラノ独唱の谷口睦美は東京藝大・同大学院を経て、二期会マスタークラス、同プロフェッショナルコース修了 二期会オペラや新国立オペラを中心に活躍しています

テノール独唱の笛田博昭は名古屋芸術大学を首席で卒業、同大学院修了 第50回日伊声楽コンコルソ第1位。国内外で活躍しています

バス独唱の平野和(やすし)は日本大学芸術学部を首席で卒業 ウィーン国立音楽大学声楽科修了。グラーツ歌劇場、ウィーン・フォルクスオーパー専属歌手を経て、ウィーンを拠点に活躍中です

100名を超す栗友会合唱団の混声合唱メンバーがオケの後方にスタンバイし、オケのメンバーが配置に着きます 弦楽器は14型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの新日本フィルの並び コンマスは崔文洙、隣は伝田正秀というダブルトップ態勢を敷きます

佐渡の指揮で演奏が開始されますが、第1楽章と第2楽章で印象的だったのは、硬いマレットで打ち込まれるティンパニの強烈な連打です

第2楽章が終了したところで、オケのチューニングが始まり、その間にソリスト4人が拍手に迎えられて入場し、合唱の手前にスタンバイします

第3楽章では弦楽器、とくにコントラバスの通奏低音をバックにヴィオラが美しいメロディーを奏でるところは、新日本フィルの弦楽セクションの素晴らしさを再認識しました

聴きどころはやはり第4楽章でしょう チェロとコントラバスが「歓喜の主題」を静かに奏で始め、やがて全管弦楽により壮大に歌い上げられます この高揚感が堪りません そして平野が「おお友よ、このようなメロディーではない!」と力強い低音で歌い出します 続いて四重唱が「歓喜の主題」の変奏を歌いますが、全員好調の中で とくにテノールの笛田の歌唱が輝いていました 栗友会合唱団の力強いコーラスが素晴らしかった

佐渡のタクトが下ろされるや否や満場の拍手とブラボーが飛び交い、カーテンコールが繰り返されました

     

     

     

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ジョナサン・ノット ✕ ミア・パーション + カトリオーナ・モリソン + エルザ・ブノワ + アルベルト・ぺーゼンドルファー他 ✕ 東京交響楽団でR.シュトラウス「ばらの騎士」を聴く

2024年12月14日 00時30分26秒 | 日記

14日(土)。わが家に来てから今日で3623日目を迎え、シリアのアサド前大統領をめぐり、米ブルームバーグ通信は11日、ロシアが「反体制派に負ける」との見通しを伝え、アサド氏が国外脱出するよう後押ししたことがロシアへの亡命につながったと報じた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     ロシアが戦争で負けたら プーチンを救うのは 北朝鮮の金正恩か 中国の習近平か?

 

  昨日はオペラが17時開演だったため、夕食作りは免除してもらいました  

         

昨夜、サントリーホールでリヒャルト・シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」(演奏会形式)を聴きました 出演は元帥夫人=ミア・パーション、オクタヴィアン=カトリオーナ・モリソン、ゾフィー=エルザ・ブノワ、オックス男爵=アルベルト・ぺーゼンドルファー、ファー二ナル=マルクス・アイヒェ、マリアンネ=渡邊仁美、ヴァルツァッキ=澤武紀行、アンニーナ=中島郁子、警部/公証人=河野鉄平、テノール歌手=村上公太。管弦楽=東京交響楽団、指揮=ジョナサン・ノット、演出監修=サー・トーマス・アレンです

     

「ばらの騎士」はリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)がフーゴー・ホフマンスタールの台本に基づき1909年から翌10年にかけて作曲、1911年にドレスデンで初演された全3幕から成るオペラです

元帥夫人の居室。ヴェルデンベルク陸軍元帥の妻(元帥夫人)マリー・テレーズは、夫の不在中、若いロフラーノ伯爵オクタヴィアンと情事に耽っている    そこへやってきたオックス男爵が元帥夫人に面会を求め、オクタヴィアンは慌てて隠れる    男爵の来訪は、間もなく結婚する新興貴族ファーニナルの娘ゾフィーに対し、しきたりとして贈る薔薇を届ける使者(ばらの騎士)を推薦してほしいというものだった オックス男爵が退席した後、朝の接見の場がしつらえられ、物売り業者など多くの人々がやってくるが、彼らが去った後、元帥夫人は時の移ろいと、老いゆく自分に無常観を味わう 本来の姿で戻ってきたオクタヴィアンにも「やがては別れる定め」と説き伏せ、別れを承知させてしまう(以上第1幕)

ファーニナル家の広間。ゾフィーは、間もなくやって来る「ばらの騎士」の到着、そして新たな花婿に期待を寄せている やがてオクタヴィアンが銀の薔薇を持って到着する。ゾフィーとオクタヴィアンは一瞬で恋に落ちる 続いて父親ファーニナルが花婿オックス男爵を連れて帰るが、その粗野な立ぶるまいに、ゾフィーは本気で腹を立ててしまう オックス男爵の下品な物言いにオクタヴィアンは激怒し、決闘を挑み剣を抜くが、腕にかすり傷を負っただけで男爵は大騒ぎする 男爵のもとに、元帥夫人のもとで働く小間使いマリアンデル(変奏したオクタヴィアン)からの逢引きの手紙が届く すっかり上機嫌になった男爵は、お得意のワルツを歌い踊る(以上第2幕)

場末の居酒屋。ヴァルツァッキは、オックス男爵を驚かすべく、居酒屋を「お化け屋敷」にしようと仕込み続ける 男爵はマリアンデルを口説こうとするが、そこに亡霊が現れ、男爵は驚く ファーニナルとゾフィーは、男爵の醜態に怒り、婚約は破談だとわめ散らす 元帥夫人に「何も言わずに立ち去るよう」厳命された男爵は、すべてを諦めて帰途につく 元帥夫人とオクタヴィアンの関係に衝撃を受けたゾフィーを元帥夫人が宥め、自分が身を退くことで若い二人を結び付ける ゾフィーの父親にも祝福され、二人はお互いの愛を確かめる(以上第3幕)

     

自席は1階9列14番、左ブロック右から2つ目です 演出の都合上P席は客を入れていません。それを除き会場はほぼ満席です

オケは14型で、左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対抗配置をとります コンマスはグレブ・ニキティン、隣は小林壱成というダブルトップ態勢を敷きます オケの手前の下手にはソファーが、上手には小さなテーブルと椅子2脚が置かれているだけのシンプルな舞台です

結論から先に書くと、今年の「マイベスト1」と言ってもよいくらいの素晴らしい公演でした

ノットの指揮で第1幕の前奏曲の演奏に入りますが、元帥夫人とオクタヴィアンの愛の一夜を艶めかしく描き、冒頭から聴衆の心をしっかり掴みます そして、オクタヴィアンが「あなたは素晴らしかった、とても・・・」と歌いますが、カトリーナ・モリソンの歌を聴いて背筋が寒くなる感動を覚えました まさにオクタヴィアンです 彼女はスコットランド出身のメゾ・ソプラノですが、包容力のある深みのある歌唱で聴衆を魅了しました

元帥夫人役のミア・パーションはスウェーデン出身のソプラノですが、新国立オペラでの「フィガロの結婚」伯爵夫人役が印象に残っています リリカルで美しい歌唱で世界中の歌劇場で活躍しています。演技力も十分で舞台に映えます

ゾフィー役のエルザ・ブノワはフランス出身のソプラノです 良く伸びる美しい高音が魅力でした

このオペラの最大の聴きどころは第3幕後半の元帥夫人、オクタヴィアン、ゾフィーによる三重唱とその後の二重唱です この音楽に感動を覚えない人はいないでしょう 私は三重唱を聴いて背筋が寒くなる感動を覚えました

オックス男爵役のアルベルト・ぺーゼンドルファーはオーストリア出身のバスです この役は当たり役で、世界中の歌劇場で歌っています 作曲者とホフマンスタールの間では、当初「オックス」「レルヒェナウのオックスと銀のばら」というタイトルで呼んでいたように、両者はオックスを主人公として考えていました 全3幕を通して登場するのは「ばらの騎士」であるオクタヴィアンとオックス男爵だけです その意味で、ぺーゼンドルファーは深みのある低音と卓越した演技力で当公演の中心人物としての存在感を示しました

ファーニナル役のマルクス・アイヒェはドイツ出身のバリトンです この役は十八番でMETにはこの役でデビューしました 良く通る歌唱と確かな演技力で聴衆を魅了しました

日本人歌手も大健闘でした。とくにテノール歌手役の村上公太は気持ちがいいほどの爽快な歌唱が素晴らしかったです

特筆すべきは歌手に寄り添いつつ登場人物の心情を歌い上げたノット ✕ 東響の渾身の演奏です

ゾフィーが落としたハンカチを小間使いの少年が拾い上げ舞台袖に去っていき、最後の音で曲が閉じると、満場の拍手とブラボーの嵐が吹き荒れました

17時に開演した本公演は最後には総立ちのスタンディングオベーションとなり、公演が終わったのは21時20分でした

     

     

     

         

今日はサントリーホールで「第九」を聴きます

     

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反田恭平著「終止符のない人生」を読む ~ 常に新しいことに挑戦しながら世界的音楽家を目指すショパン・コンクール第2位のピアニストの生き様 / 東京シティ・フィル ⇒ ティアラこうとう定期継続

2024年12月13日 00時01分04秒 | 日記

13日(金)。昨日、東京シティ・フィルから「ティアラこうとう定期演奏会」の座席変更についてメールが届きました 当方からは、もう少し前の席で通路に近い席を希望していたのですが、なかなか思い通りの席が取れないので、現在の席を継続することにしました したがって、東京オペラシティでの「定期演奏会」「ティアラこうとう定期演奏会」とも現行の席で継続することになります

ということで、わが家に来てから今日で3622日目を迎え、米連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官が辞任する意向を表明したと複数の米メディアが11日に報じたが、FBIに不満を抱くトランプ次期大統領はレイ氏を交代させる方針を示し、すでに後任を指名していた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     トランプの報復人事の犠牲者  泣く子も黙るFBI が 恐怖政治のトランプに屈したか!

         

昨日、夕食に「鶏肉の山賊焼き」「生野菜とモッツアレラチーズと生ハムのサラダ」「舞茸の味噌汁」を作りました 山賊焼きは柔らかく焼けて美味しかったです

     

         

反田恭平著「終止符のない人生」(幻冬舎文庫)を読み終わりました 反田恭平は1994年 札幌市生まれ。ピアニスト、指揮者。2021年10月に開かれた「第18回ショパン国際ピアノコンクール」第2位受賞    オンラインサロンの主宰、若手アーティストを社員として雇用する「ジャパン・ナショナル・オーケストラ株式会社」の運営など、クラシックの未来を見据えた革新的で多彩な活動を展開中

     

本書は2022年7月に出版した単行本「終止符のない人生」を加筆・修正し、”文庫版 新章”をあらたに書き下ろして文庫化したものです

本書は次の各章から構成されています

序章「冠を獲りに行く」

第1章「ピアニスト反田恭平 誕生」

第2章「いざ、世界へ」

第3章「人生を変えるショパンコンクール」

第4章「僕が世界で2位を獲れた理由」

第5章「音楽で食べていく方法」

第6章「音楽の未来」

第7章「僕を支えた天才たち」

文庫版 新章「終止符のない人生」

文庫版「おわりに」

著者は第1章「ピアニスト反田恭平 誕生」の中で次のように半生を振り返っています

「父親が東京生まれの転勤族だったため、札幌市で生まれ、すぐに栃木県に転勤、さらに名古屋に転勤し幼稚園の年中まで過ごした 名古屋にいた3歳の時にヤマハ音楽教室でリトミックの音楽教育を受けた 幼稚園の年中に上がる4歳の時に東京に転勤した。そこで11歳まで子供の絶対音感を鍛える教室「一音会ミュージックスクール」に通った レッスンはリトミックやオペレッタがメインで、ピアノは副科だった。ここで2週間に1回、30分だけピアノを習い始めた その後、練習時間が増え11歳のころにはショパンのエチュードや幻想即興曲が弾けるようになった 一音会を卒業し、桐朋学園大学音楽学部附属「子供のための音楽教室」に入った その頃、サッカーに夢中になっていて、ピアノの練習と両立させていたが、試合の最中に2人からタックルを受け、右手首を骨折してしまった これを機会にサッカー選手になる夢は諦めた

この骨折がなければ、ショパン・コンクール第2位はなかったかもしれません

第2章「いざ、世界へ」では、桐朋学園大学で恩師ヴォスクレセンスキーと出会い、同氏が教鞭をとる国立モスクワ音楽院に留学することになります オンボロ学生寮で不自由な生活(言葉の壁。お湯が出ないシャワー等々)を強いられながらロシア語とピアノのスパルタ教育を受けます 3年半でモスクワ音楽院を中退し、2020年のショパン・コンクールを目指すためポーランドに留学することを決意します ワルシャワ音楽院のピオトル・パレチニ先生に師事し、研鑽を積みます

第3章「人生を変えるショパンコンクール」ではショパン国際コンクールでの第1次予選から本選までの出来事や、その時々の心の変化などが語られます

第4章「僕が世界で2位を獲れた理由」を読むと、彼がいかに周到な準備を重ねてコンクールに挑んだかが分かります スタミナを付けるための肉体改造、審査員に強いインパクトで印象付ける「サムライヘア」、地元ポーランド人も驚く考え抜かれたプログラミング・・・実力に加えてこれらの対策で挑んだら、入賞しないわけがない、と思います

第5章「音楽で食べていく方法」では、「ジャパン・ナショナル・オーケストラ」の創設と株式会社化、その運営等について語っています この章で印象に残っているのは、新型コロナ禍の時にある人と交わした会話です

「その人が、『せっかく超難関の東京藝大を卒業したのに、アーティストとして演奏する場所がない。生活に困っている』と嘆く若い子がいる・・・と言っていた。その話を聞いた時『甘すぎる。なんて甘ちゃんなんだ』と呆れた。名門大学を卒業したからといって、その音楽家が1000人、2000人のコンサートホールを満席に出来るとは限らない 現状を時代の流れのせいにしたり、パンデミックのせいにしたりするのを良しとする生き方はつまらない 甘ったれた言い訳をして逃げを打つのは簡単だ。ネットを使った有料配信だって可能なのだし、Noteのように誰でも今日から参加できる使いやすいプラットフォームだってある そこで作品を発表してみればいい

まったくその通りだと思います

彼の音楽に対峙する姿勢は第4章「僕が世界で2位を獲れた理由」の中で語られています

「僕は『いつ死んでもいい』という覚悟で昔からずっとピアノを弾いている 会場が大きかろうが小さかろうが、聴衆が2000人だろうがたった一人だろうが、コンサートを差別しない 絶対に手抜きをしない。すべてのステージで、毎回全身全霊でピアノを弾き切る

この姿勢は他の章でも何度か繰り返し語られています

現在進行形で革新を続ける音楽家・反田恭平の生き様が描かれています 音楽に興味のない方にも広くお薦めします

         

今日はジョナサン・ノット✕東京交響楽団によるリヒャルト・シュトラウス「ばらの騎士」を聴くため、サントリーホールに行きます

     

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早川書房編集部編「海外ミステリ ハンドブック」を読む ~ 数多くの海外ミステリの中から厳選された100作品:海外ミステリ作家論も7編収録

2024年12月12日 00時01分03秒 | 日記

12日(木)。わが家に来てから今日で3621日目を迎え、イスラエル軍が隣国シリアとの間に設けられた「緩衝地帯」からさらに先に進みシリア領内で軍事活動していることが10日明らかになったが、これは両国の停戦協定に違反する行動である  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     トランプが次期米大統領になるから ネタニヤフはいい気になってやりたい放題だな

         

昨日の夕食は大学時代の友人S君が送ってくれた「イカをバター醤油焼き」に、「鯵を塩焼き」にして、「生野菜とモッツアレラチーズとハムのサラダ」「豚汁」と一緒に食べました イカと鯵は新鮮でとても美味しかったです

     

         

早川書房編集部編「海外ミステリ  ハンドブック」(ハヤカワ文庫)を読み終わりました

     

本書は2015年8月に刊行されたもので、編集部の選りすぐりの100冊を10のカテゴリーに分けて紹介し、7本の「海外ミステリ作家論」を併せて収録しています 10のカテゴリーは以下の通りです 

1.個性豊か ~ キャラ立ちミステリ

2.新発見いっぱい ~ クラシック・ミステリ

3.カッコいい! ~ ヒーロー or アンチ・ヒーロー・ミステリ

4.どこかユーモアがある ~ ”楽しい殺人”のミステリ

5.胸にグッとくる ~ 相棒物語ミステリ

6.もはや一大ジャンル ~ 北欧ミステリ

7.風土色豊か ~ 英米国以外のミステリ

8.読みだしたら止まらない ~ エンタメ・スリラー

9.後味がくせになる ~ イヤミス好きに薦めるミステリ

10.時代を作る・作った ~ 新世代ミステリ

そして、海外ミステリ作家論は以下の通りです

1.ジェフリー・ディーヴァー(横井司)

2.デニス・ルへイン(池上冬樹)

3.トマス・ハリス(柳下毅一郎)

4.マイクル・コナリー(小財満)

5.アガサ・クリスティー(数藤康雄)

6.アガサ・クリスティー(若島正)

7.P.D.ジェイムズ(瀬戸川猛資)

全ページを読み終わって気が付いたのは、「選りすぐりの100冊」の中で私が読んだことのある作品は数えるほどしかない、という情けない事実です 読んだことのあるのは、ジェフリー・ディーヴァー「ボーン・コレクター」、アイザック・アシモフ「黒後家蜘蛛の会」、E.D.ウィングフィールド「クリスマスのフロスト」、ダン・ブラウン「天使と悪魔」、ウィリアム・アイリッシュ「幻の女」、パトリシア・ハイスミス「11の物語」、ピエール・ルメートル「その女 アレックス」といった作品です

ミステリーと言えばこの人といった超有名なアーサー・コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズの冒険」や、ミステリー界の女王とでも言うべきアガサ・クリスティーの一連の作品は全く読んでいないという体たらくです

この本で紹介された作品は、いずれも読んでみたいと思う魅力に溢れています その中でも特に興味を引かれたのは次の10作品です

1.P.D.ジェイムズ「女には向かない職業」

2.ジョン・ディクスン・カー「三つの棺」

3.ディック・フランシス「大穴」

4.コリン・デクスター「ウッドストック行最終バス」

5.アガサ・クリスティー「火曜クラブ」

6.ジャック・ルーボー「麗しのオルタンス」

7.カルロス・ルイス・サフォン「風の影」

8.ローリー・リン・ドラモンド「あなたに不利な証拠として」

9.デニス・ルへイン「ミスティック・リバー」

10.エド・マクベイン「キングの身代金」・・・すでに購入済。

手元には先日購入した本が9冊も残っているので、それが読み終わったら徐々に入手して読みたいと思います

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