レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

日は東から昇り西に沈む...?

2014-12-14 05:00:00 | 日記
始めにお断りしておきますが、今回のブログは何の足しにもならないしょうもないばか話しです。そのつもりで読んでくださいね。m(_ _)m

私は知らない住所を訪ねたり探しあてたりするのが割りと得意なタイプです。得意というよりはクイズを解くようなもので、そういうことは結構好きなのです。

ですがその半面で、「こっちが東、あちらが南」のような単純な方角判断では決定的に間違えることがよくあります。間違えるだけではなくて、一度例えば「こちらが東」とかいうイメージを持ってしまうと、間違いが判明した後でもそれをなかなか修正できないのです。

例えば成田です。私はどうしても北ウイングと南ウイングが入れ違っているように思えてなりません。その理由は簡単で、私には成田第一ターミナルの正面入り口は西に向いているとずーっと信じてきているからです。

なぜそうかというと、「東京から千葉へ向かっていって、高速を降りて右側が成田空港」という超〜単純なイメージを持ち続けてしまっているからだと思います。

さらに輪をかけて頑固な思い違いがJR札幌駅の北と南です。これも私の頭の中では百八十度入れ違ってしまっています。これも初めのイメージが原因だと思います。

というのは、札幌駅は南口の方が大通り公園やすすきのに続いていて栄えています。北口は北大につながり、どちらかというと静かなのです。

ところが私が生まれ育った町、八王子は北口が栄え南口は貧弱でした。ここ数年で変わってきていますが、私が育った期間はそうだったのです。で、私の頭には「栄えているのは北口、寂れて?いるのは南口」という「一般的」図式が固まってしまったようです。

私が札幌に滞在中の定宿である「サンルート札幌」は北口の東側にあります。にもかかわらず駅で南口の西口へ足を運んでしまったのは二度や三度ではありません。

これは実際に地図を見て何度も頭の中の図式を変更しようとしたのですが、難しいですねえ。千歳へ向かう電車が予想とは反対側から入ってきてどぎまぎすることが未だにあります。トホッ...

さて、このような愚にもつかない話しをなぜしたかというと、それがさらに愚にもつかない発見へと続くからです。

私は今の西街の古アパートにこれまで十五年間住んでいます。寝室兼仕事部屋に大き目の窓があり北を向いています。その窓に向かってデスクがあります。つまり私は窓に向かって座るわけです。目をあげると北へ続く空が見えます。過去十五年間そうでした。

ところが最近、iPhoneについているコンパスを試してみると北がまったく違う方向を示して居るではありませんか! 「住居の中では磁石は正常に作用しないことが多い」と聞いていましたが、念のためGoogle Earthで確かめる事にしました。

寝室の窓は、家の前の通りと平行になっていますので、Googleの地図で自宅付近を拡大し、その通りが左右に水平になるように「地球」を回してみました。何度か微調整をしてその結果は...

窓は北ではなく、ほぼ東を向いていました... 私は十五年間ほぼ九十度ねじ曲がった世界に住んでいたのです。正直言って相当自分のノーテンキに呆れてしまいました。




自宅からの氷河と夕陽 これが西! と思いますよね?


「現象には必ず原因がある」と福山雅治の湯川准教授はいつも言っていました。で、なぜこういう間違った先入観を持っていたのか考えてみました。私の調査?ではふたつの原因が重なり合った結果、ということになりました。

その一はスナイフェトゥルネス氷河です。これはアイスランドの西の端にある氷河で、私の頭の中ではこれが「西」のランドマークのようになっています。この氷河は私の古アパートのベランダから見えます。そしてその故に私はその方角が「西」と思ったわけです。

そしてさらにふたつ目の原因。夏には太陽がその氷河の辺りに沈みます。きれいな夕焼けを見ることができます。「太陽は西に沈む」普遍の事象の代表選手でしょう。で、決定的に私の頭の中にベランダから見える氷河の方向が「西」になってしまいました。そうすると窓の外は北になる位置関係なのです。

ところがアバウトではなくて正確に地図で確認すると、アイスランドの西の端にあるスナイフェトゥルネス氷河は私のアパートからは北寄りの西北(北北西)にあることが分かりました。そしてアイスランドの太陽は、夏期にはほぼ北から昇り、そしてまた北に沈んでいくのでした...

この十五年間に渡る 九十度の誤差を、現在修正中ですが果たして可能なものかどうか。

あまりに呆れたのでFacebookに書いたのですが、フリェッタブラーズィズ紙が電話してきて、なんとネットの記事になりました。かくしてワタシは世間の笑い物となったのでありました。

Frettabladid/Visirでの扱いはこちら


まあ、こんな話しがニュースになるというのもアイスランド的ですが。トホッ...


オーロラのトレイラーはこちら 

オーロラ無料視聴ビデオはこちら 

有料ビデオはこちら 


まだまだ凄い。国営放送の火山の英語情報はこちら。


応援します、若い力。Meet Iceland


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is


コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする