このブログを始めてから二年半ほどが経ちますが、時折アイスランド旅行を考えている日本人の方から旅行の計画や「見どころ」などについての質問を受けることがあります。
わかる範囲でお答えするようにしていますが、私自身は観光業界にいるわけではありませんので、実際にどれだけお役に立てているかは疑問です。ですが、ひとつだけ必ずアドヴァイスすることがあります。それは「レンタカーを使う場合はくれぐれも気をつけて」ということです。
実際冬場の場合は「止めた方がいい」とはっきりとアドヴァイスしています。旅行者がレンタカーで雪にはまったり、視界不良で立ち往生してしまったりということはかなりの件数があるように思われます。
また、事故を起こすということもあります。邦人の方だけに限って言いますと、私が知っている範囲では事故に巻き込まれる、ではなくて「事故を起こしてしまった」というものばかりです。
今回は少し邦人の方がこちらで事故を起こしてしまったり、病気になってしまったりという事例についてご紹介してみたいと思います。
私は職業的に牧師であることと、決して数が多いわけではない在住日本人ということが重なって、こちらで邦人の方が事故で怪我をしたり病気で入院したりする際に、通訳やお見舞いで関わらせていただくことがよくあります。
実はつい最近もそのようなことがあったのですが、あまり最近のことを取り上げるのはよくないと思いますので、すでに何年か経っているものだけに限らさせていただきます。
事故ですぐ思い出すのはもう六年くらい前ですが、青年の方の運転するレンタカーが、田舎道で道を外れて横転してしまったものでした。首の骨にヒビが入り、ヘリコプターで病院に搬送されました。
その時はすぐに通訳として呼ばれましたが、その後数日は見舞い兼実際的なことのお手伝いとなりました。幸いなことに大事にはいたらず(首の骨にヒビが入るのを「大事」と見なさないならばですが)、一週間後くらいにひとりで帰国できました。
その他、数年前には冬場にレンタカーでスリップをして、これも横転事故を起こし肋骨を八ヶ所も折ってしまった男性がありました。この方もやはり一週間くらいで滞在先の米国へ帰られました。
アイスランドは冬はもちろんですが、夏でものんびりしすぎて運転に緊張感がなくなり事故ってしまうことがあります。こちらで運転される方、冗談ではなくて十分に気をつけてください。
事故にはいろいろあります。落馬して骨折した方もありましたし、ちょっと変わった例としては、マグロ漁船の漁師の方が凍ったマグロを足の上に落としてしまい骨折、というのもありました。マグロの大きさを考えるとこれも冗談ではないですね。
事故に比べて病気で入院、というケースは三四倍多いと言っていいでしょう。これもいろいろあります。
一番よく覚えているのはまだ二十代前半の若者がこちらに滞在中に精神的な病いを発病してしまったことです。町中の本屋さんで「重力に引っ張られて」倒れ込んでしまったのです。
私はその若者が滞在していたホテルから「様子を見てあげてくれないか」と頼まれ出かけていったのですが、別に何の権限もありませんので無理に会うことはできません。実際、その際は一度「必要ありません」と会うのを拒否されたのですが、二時間後くらいに電話で「やはり話したい」と呼び返されました。
その後病院に移され、保険会社との連絡や日本のご家族との連絡も手伝うことになりました。二週間くらいしてからフランス人のお医者さんと看護士さん(どちらもあでやかな女性でした)がやってきて同伴で日本へ帰国しました。
もう十五年以上前のことでしたが、今では元気にされていることを願います。
その他にブルーラグーンで心臓発作を起こされたおじいさんや、「痔」からくる出血で「伝染性の下痢」を疑われて隔離されてしまった方もありました。
タフだった例は遠洋漁船の漁師さんが重度のうつ病になってしまった時です。漁船はその方を置いて出航してしまいましたし、アイスランド語はもちろん、英語もまったくできない方でしたので、毎日見舞いに行くことになりました。
本当に重度の鬱でしたので、コミュニケーションが難しくこちらも相当疲れました。そして帰国されるまでなんと三ヶ月近く入院していたのです。帰国されてからこちらの方が鬱になりました。
事故や病気で関わった際にひとつルールにしていることがあります。きちんと帰国されたことを確認できたら、それ以後は一切連絡をしないことです。一応日本での連絡先は控えているのですが、「あの時お世話してあげたんだよ」的な関わりを持ちたくないからです。
こちらにいる時にはできることはきちんとしてあげ(るように努め)、帰国されたらそちらの治療なりサポートシステムを信頼するようにしています。もちろんしばらくの間はその方たちのためにお祈りしますけどね。
できるなら元気で楽しい環境で知り合いになりたいものです。こちらへ来られる予定の方、事故を起こしたり、病気になったりしないようくれぐれも気をつけてください。そして保険も忘れずに!
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
わかる範囲でお答えするようにしていますが、私自身は観光業界にいるわけではありませんので、実際にどれだけお役に立てているかは疑問です。ですが、ひとつだけ必ずアドヴァイスすることがあります。それは「レンタカーを使う場合はくれぐれも気をつけて」ということです。
実際冬場の場合は「止めた方がいい」とはっきりとアドヴァイスしています。旅行者がレンタカーで雪にはまったり、視界不良で立ち往生してしまったりということはかなりの件数があるように思われます。
また、事故を起こすということもあります。邦人の方だけに限って言いますと、私が知っている範囲では事故に巻き込まれる、ではなくて「事故を起こしてしまった」というものばかりです。
今回は少し邦人の方がこちらで事故を起こしてしまったり、病気になってしまったりという事例についてご紹介してみたいと思います。
私は職業的に牧師であることと、決して数が多いわけではない在住日本人ということが重なって、こちらで邦人の方が事故で怪我をしたり病気で入院したりする際に、通訳やお見舞いで関わらせていただくことがよくあります。
実はつい最近もそのようなことがあったのですが、あまり最近のことを取り上げるのはよくないと思いますので、すでに何年か経っているものだけに限らさせていただきます。
事故ですぐ思い出すのはもう六年くらい前ですが、青年の方の運転するレンタカーが、田舎道で道を外れて横転してしまったものでした。首の骨にヒビが入り、ヘリコプターで病院に搬送されました。
その時はすぐに通訳として呼ばれましたが、その後数日は見舞い兼実際的なことのお手伝いとなりました。幸いなことに大事にはいたらず(首の骨にヒビが入るのを「大事」と見なさないならばですが)、一週間後くらいにひとりで帰国できました。
その他、数年前には冬場にレンタカーでスリップをして、これも横転事故を起こし肋骨を八ヶ所も折ってしまった男性がありました。この方もやはり一週間くらいで滞在先の米国へ帰られました。
アイスランドは冬はもちろんですが、夏でものんびりしすぎて運転に緊張感がなくなり事故ってしまうことがあります。こちらで運転される方、冗談ではなくて十分に気をつけてください。
事故にはいろいろあります。落馬して骨折した方もありましたし、ちょっと変わった例としては、マグロ漁船の漁師の方が凍ったマグロを足の上に落としてしまい骨折、というのもありました。マグロの大きさを考えるとこれも冗談ではないですね。
事故に比べて病気で入院、というケースは三四倍多いと言っていいでしょう。これもいろいろあります。
一番よく覚えているのはまだ二十代前半の若者がこちらに滞在中に精神的な病いを発病してしまったことです。町中の本屋さんで「重力に引っ張られて」倒れ込んでしまったのです。
私はその若者が滞在していたホテルから「様子を見てあげてくれないか」と頼まれ出かけていったのですが、別に何の権限もありませんので無理に会うことはできません。実際、その際は一度「必要ありません」と会うのを拒否されたのですが、二時間後くらいに電話で「やはり話したい」と呼び返されました。
その後病院に移され、保険会社との連絡や日本のご家族との連絡も手伝うことになりました。二週間くらいしてからフランス人のお医者さんと看護士さん(どちらもあでやかな女性でした)がやってきて同伴で日本へ帰国しました。
もう十五年以上前のことでしたが、今では元気にされていることを願います。
その他にブルーラグーンで心臓発作を起こされたおじいさんや、「痔」からくる出血で「伝染性の下痢」を疑われて隔離されてしまった方もありました。
タフだった例は遠洋漁船の漁師さんが重度のうつ病になってしまった時です。漁船はその方を置いて出航してしまいましたし、アイスランド語はもちろん、英語もまったくできない方でしたので、毎日見舞いに行くことになりました。
本当に重度の鬱でしたので、コミュニケーションが難しくこちらも相当疲れました。そして帰国されるまでなんと三ヶ月近く入院していたのです。帰国されてからこちらの方が鬱になりました。
事故や病気で関わった際にひとつルールにしていることがあります。きちんと帰国されたことを確認できたら、それ以後は一切連絡をしないことです。一応日本での連絡先は控えているのですが、「あの時お世話してあげたんだよ」的な関わりを持ちたくないからです。
こちらにいる時にはできることはきちんとしてあげ(るように努め)、帰国されたらそちらの治療なりサポートシステムを信頼するようにしています。もちろんしばらくの間はその方たちのためにお祈りしますけどね。
できるなら元気で楽しい環境で知り合いになりたいものです。こちらへ来られる予定の方、事故を起こしたり、病気になったりしないようくれぐれも気をつけてください。そして保険も忘れずに!
応援します、若い力。Meet Iceland
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