今年はパウスカ(イースター 、復活祭)が三月二十七日と早いため、今の時期の教会活動はかなり多忙期に入っています。ちなみにイースターは陰暦によって決められますので、毎年一定の枠の中(3月22日-4月25日)で移動します。
このパウスカそのものが大きなイベントで、パウスカを迎える一週間は「聖週間」と呼ばれ、特別な祭りの週となります。今年は三月二十日の日曜日からの週です。
「聖週間」についてはこちらにもブログがあります
さらにこのパウスカの前後にはフェルミング(献信式)が行われるの普通で、レイキャビクの大きい教区では少年少女数が多いために、このフェルミングが二週間ほどの期間に四五回に分けて執り行われます。
このパウスカとは別に、アイスランド国民教会では毎年三月の第一日曜日は「若者の日」と定められています。この日曜日には多くの教会で、牧師さんではなく、若者の代表が代わってお話を担当したり、いろいろ若者的な趣向をこらして礼拝をプログラムしたりします。
今年の場合は先週の日曜日、六日がこの「若者の日」だったわけですが、私の居候しているヒャットラ教会でも趣向をこらした礼拝が持たれました。「Star Warsミサ」です!
はじめ聞いたときは「何をするんだろうか?」と思いましたが、「それほどのことはないだろう」と大して興味は湧きませんでした。ヒャットラ教会という教会は、閑静な住宅地にあり、主任牧師のシグフスさんの性格もあって、これまであまり「人寄せ興行」的な催しには縁の遠いところだったのです。
ところが人とは意外な点を持っているもので、スターウォーズの大ファンだというのです。以前からこのスターウォーズをキリスト教的な観点から扱おう、と考えを温めていたようです。
ちなみに私は「チョー」は付かないかもしれませんが、スターウォーズファンです。特に「ジェダイ」ファンです。クワイ·ゴン=ジンとオビ·ワン=ケノビはMy Personal Heroです。

Star Wars Mass のポスター「フォースと栄光」
スターウォーズは私が高校を卒業した頃に日本でロードショー公開されたのを覚えています。はじめの三部作もその頃大好きでした。一休みして次の三部作の一つ目「エピソード1」はこちらでは1999年に公開されました。
私はこの話しは相当好きで、その時期に通算十二回映画館へ足を運びました。これは今でも私個人としては記録です。「お客さんひとりだけ」ということも何回かありましたね。(^-^;
さて「Star Wars Mass」ですが、ヒャットラ教会の聖歌隊に加えて、二十五人編成のレイキャビクブラスバンドが参加することとなりました。アマチュア楽団ですが、結果から言うと素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたのです。
プログラムは単純でスターウォーズの音楽を鑑賞しながら、合間にシグフス牧師がスターウォーズのエピソードと聖書の話しの類似点を、軽い調子でお話しするという線で行くことになりました。
それだけではつまらないので、オルガニストのグビューズニーさんは若い女性ですが、髪をプリンセスレイア的に両側に丸くまとめたり、スグフス牧師はガウンにライトセーバーをぶら下げたり(もちろんおもちゃ)と衣装をそれっぽくすることで一致。
ルーテル教会の牧師さんのガウンは、もともとジェダイの騎士のローブのように見えるのです。もうひとりいるアッタさんという女性牧師も後ろ髪を丸く結い上げジェダイっぽくすることに。
さらにミサにやってくる子供達も自由にスターウォーズの格好をしてくるように勧め、さらに「武器持ち込み可」ということになりました。子供は喜びますよ、これは。
当日はミサは夜八時からだったのですが、六時くらいからクワイヤとバンドが練習に入り始め、どんどん雰囲気が盛り上がっていきましたね〜。クワイヤとブラスはもちろん、これまでに練習を重ねてきています。教会の中でスターウォーズのテーマを聞くというのは、やはり不思議な感じがします。
はっきり言って、子供はもちろんですが、さらにその上を行って大人たちが喜んでいたと思います。ワタシもですが。(*^^*)
私は茶色のフード付きのローブ(礼拝助手用のもの)を買って持っていましたので、それを使うことにしました。正確には同じではないのですが、イメージ的にはジェダイのローブのような感じに見えたので。
ミサが始まる三十分前からもう人が入り始めるという、普段の礼拝ではありえない光景が見られました。八時前には補助席も含めて満席。三百席以上はあるはずです。

大人も子供も楽しんだ礼拝
そして始まり。ご丁寧に「二十一世紀FOX」の「パンパカパーン」というテーマの前奏から始まり、テーマ曲へ入ります。相当すぐれた演奏で、やはり「生バンド」ですから迫力があります。
その後、シグフス牧師のトークを交えながら、クワイヤとバンド、そしてオルガニストのグビュズニーさんがスターウォーズから五曲を演奏披露してくれました。
特に「Duel of the Fates」は非常に見事でした。クワイ·ゴン=ジンとオビ·ワン=ケノビがダットマウルと戦うあの場面で流れる曲です。素晴らしいので興奮しましたよ、ファンとしては。
結局、ミサ終了後アンコール演奏二回。聴衆は総スタンディングオベイションでした。大成功の巻でした。
二日後のこの火曜日、スタッフミーティングでハウスキーパーのおばさんが、「トシキ、孫たちの意見ではトシキが一番カッコよかったって。ローブがそれらしいのと、両手を前で交差して袖に隠すのと、お辞儀の仕方がよかったって。
『何か意味があるのか?』って訊いたけど教えてくれなかった」
ムフフ... 意味があるのです。それがジェダイの仕草なのです。通館十二回は伊達ではないのでした。v(^^)
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
このパウスカそのものが大きなイベントで、パウスカを迎える一週間は「聖週間」と呼ばれ、特別な祭りの週となります。今年は三月二十日の日曜日からの週です。
「聖週間」についてはこちらにもブログがあります
さらにこのパウスカの前後にはフェルミング(献信式)が行われるの普通で、レイキャビクの大きい教区では少年少女数が多いために、このフェルミングが二週間ほどの期間に四五回に分けて執り行われます。
このパウスカとは別に、アイスランド国民教会では毎年三月の第一日曜日は「若者の日」と定められています。この日曜日には多くの教会で、牧師さんではなく、若者の代表が代わってお話を担当したり、いろいろ若者的な趣向をこらして礼拝をプログラムしたりします。
今年の場合は先週の日曜日、六日がこの「若者の日」だったわけですが、私の居候しているヒャットラ教会でも趣向をこらした礼拝が持たれました。「Star Warsミサ」です!
はじめ聞いたときは「何をするんだろうか?」と思いましたが、「それほどのことはないだろう」と大して興味は湧きませんでした。ヒャットラ教会という教会は、閑静な住宅地にあり、主任牧師のシグフスさんの性格もあって、これまであまり「人寄せ興行」的な催しには縁の遠いところだったのです。
ところが人とは意外な点を持っているもので、スターウォーズの大ファンだというのです。以前からこのスターウォーズをキリスト教的な観点から扱おう、と考えを温めていたようです。
ちなみに私は「チョー」は付かないかもしれませんが、スターウォーズファンです。特に「ジェダイ」ファンです。クワイ·ゴン=ジンとオビ·ワン=ケノビはMy Personal Heroです。

Star Wars Mass のポスター「フォースと栄光」
スターウォーズは私が高校を卒業した頃に日本でロードショー公開されたのを覚えています。はじめの三部作もその頃大好きでした。一休みして次の三部作の一つ目「エピソード1」はこちらでは1999年に公開されました。
私はこの話しは相当好きで、その時期に通算十二回映画館へ足を運びました。これは今でも私個人としては記録です。「お客さんひとりだけ」ということも何回かありましたね。(^-^;
さて「Star Wars Mass」ですが、ヒャットラ教会の聖歌隊に加えて、二十五人編成のレイキャビクブラスバンドが参加することとなりました。アマチュア楽団ですが、結果から言うと素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたのです。
プログラムは単純でスターウォーズの音楽を鑑賞しながら、合間にシグフス牧師がスターウォーズのエピソードと聖書の話しの類似点を、軽い調子でお話しするという線で行くことになりました。
それだけではつまらないので、オルガニストのグビューズニーさんは若い女性ですが、髪をプリンセスレイア的に両側に丸くまとめたり、スグフス牧師はガウンにライトセーバーをぶら下げたり(もちろんおもちゃ)と衣装をそれっぽくすることで一致。
ルーテル教会の牧師さんのガウンは、もともとジェダイの騎士のローブのように見えるのです。もうひとりいるアッタさんという女性牧師も後ろ髪を丸く結い上げジェダイっぽくすることに。
さらにミサにやってくる子供達も自由にスターウォーズの格好をしてくるように勧め、さらに「武器持ち込み可」ということになりました。子供は喜びますよ、これは。
当日はミサは夜八時からだったのですが、六時くらいからクワイヤとバンドが練習に入り始め、どんどん雰囲気が盛り上がっていきましたね〜。クワイヤとブラスはもちろん、これまでに練習を重ねてきています。教会の中でスターウォーズのテーマを聞くというのは、やはり不思議な感じがします。
はっきり言って、子供はもちろんですが、さらにその上を行って大人たちが喜んでいたと思います。ワタシもですが。(*^^*)
私は茶色のフード付きのローブ(礼拝助手用のもの)を買って持っていましたので、それを使うことにしました。正確には同じではないのですが、イメージ的にはジェダイのローブのような感じに見えたので。
ミサが始まる三十分前からもう人が入り始めるという、普段の礼拝ではありえない光景が見られました。八時前には補助席も含めて満席。三百席以上はあるはずです。

大人も子供も楽しんだ礼拝
そして始まり。ご丁寧に「二十一世紀FOX」の「パンパカパーン」というテーマの前奏から始まり、テーマ曲へ入ります。相当すぐれた演奏で、やはり「生バンド」ですから迫力があります。
その後、シグフス牧師のトークを交えながら、クワイヤとバンド、そしてオルガニストのグビュズニーさんがスターウォーズから五曲を演奏披露してくれました。
特に「Duel of the Fates」は非常に見事でした。クワイ·ゴン=ジンとオビ·ワン=ケノビがダットマウルと戦うあの場面で流れる曲です。素晴らしいので興奮しましたよ、ファンとしては。
結局、ミサ終了後アンコール演奏二回。聴衆は総スタンディングオベイションでした。大成功の巻でした。
二日後のこの火曜日、スタッフミーティングでハウスキーパーのおばさんが、「トシキ、孫たちの意見ではトシキが一番カッコよかったって。ローブがそれらしいのと、両手を前で交差して袖に隠すのと、お辞儀の仕方がよかったって。
『何か意味があるのか?』って訊いたけど教えてくれなかった」
ムフフ... 意味があるのです。それがジェダイの仕草なのです。通館十二回は伊達ではないのでした。v(^^)
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
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