レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

「コロナ越え」? 「一安心」のアイスランド

2020-05-03 00:00:00 | 日記
こんにちは。ゴールデンウィークの只中ですね。どのようにお過ごしでしょうか?前回書きましたように、日本の報道ワイド番組を毎日見ていますので、GWとは思えないほど閑散とした各地の様子も目にしています。

皆さん、グッと堪えてStay homeを実践されているのでしょう。どうか、皆さんの努力が功を奏し、感染が下降に転じることを願います。

それにしても、やはり自宅に篭りっきりになると、健康であっても病人になったかのような気分になってしまうこともありますね。やはり散歩なり軽いフィットネスなり、何か気分転換になるものは絶対必要でしょう。

それから、自分自身で思っていることですが、あまりニュース報道番組を見続けるのも、かえって「うつ」の種になるような気がします。もうコロナしか話題になっていませんからね。私は「有吉いいeeeee」を見て中和を図っています。

アイスランドでは、この一週間は新たな感染者数はゼロから5人くらいの間にとどまっています。明日の月曜日からは集会規制は50人へ(現行は20人)緩和され、営業禁止も多くの業種では解禁となります。理容、美容関係もです。これは嬉しい。床屋行きたいのです。

「コロナ越え」?で「一安心」感が周囲には漂っています。それに合わせてか、天気も良い日が続くようになりました。まだ風は冷たいようですが、家の中ではTシャツ一枚で十分なくらいになることもあります。

私もStay homeの期間を利用して、先日衣替えをしました。もうシャツ類は半袖。ジャケット類も冬用の厚手の物は引っ込め、スリーシーズン用を引っ張り出しました。日本の本当の夏用の薄いジャケットは使う時だけ出すようにしています。使う機会は一夏で三回あればラッキー?(*^^*)




五月の教会 周囲は雪もなし


さて、「一安心」気分の一方で不安感があることも否めません。とにかく一月以上も経済活動がストップさせられてきたのですから、多くの企業や会社が、規模の大小に関わらずサバイバルに喘いでいます。

カトリーン内閣は、先週も会見を開き「救済のための第三次案」を示しました。今回は前回苦情が多かった観光業などへの、大規模な援助案を示しており、概ね好意を持って受け止められています。

これはこれで大きな問題ですので、もう少し時期を待ってから、また取り上げることができれば、と考えます。

私の仕事である教会関係も、徐々に通常のスケジュールへと復帰する道をたどり始めています。いいことです。あくまでも「徐々に」ですけどね。

私もそのカムバック・モードに切り替える時期なのですが、多少嫌気がさす部分もあります。

アイスランドは、夏冬の二季しかないことは前回も述べました。人々の生活もその二季に依って組み立てられています。具体的に言いますと、九月から四月の冬の時期が「仕事のシーズン」六月七月は「夏休みのシーズン」です。

その合間の五月は「仕事の締めの時期」八月は「シーズン開幕準備期」という感じです。

そして年度末へ向けての、各種の「総会」のようなものが四月あたりから持たれるのが通常なのですが、今年はそれらがすべて「延期」されてきました。

しかし総会は法律で義務付けられているもので、なしですませることはできません。というわけで、五月にこれらを一気に片付けてしまわざるを得ないのです。で、今月はその種の会議のオンパレード。

総会に付き物なのが報告書であることはアイスランドでも同じです。で、私も報告書をいくつか書かなければならないわけです。そして、報告書書きは、私は嫌いなのです。というわけで、「嫌気」がさしているのでした。チョー理屈に合ってます。

加えてこの好天。天気がいい時に机に向かって報告書を作ることほど、ワタシをウンザリさせてくれるものはないのです。いつか、報告書作りを部下にさせるような身分になりたい。絶対に見果てぬ夢ですが。

その部分を別にすれば、徐々にではあっても教会でまた「物理的に」会うことができるようになるのはありがたいことです。





シャットダウン期を利用して教会内も大掃除


今回実際に強く感じたことですが、ネット会議というのは情報の伝達や、顔を見るのには都合の良い方法ですが、お祈りのような心を合わせる作業の場合にはかなり難しいものがあります。

私のところの集会では、英語のよくわからない人もいますので、通訳が必要になります。実際に一緒にいて通訳してもらうような状況ですと、言葉だけでなく、表情や話し方の調子というものが意思の伝達を助けてくれます。

ネットの会合では、そのような細かい「お助け」の部分が把握しにくくなり、その分通訳してもらった言葉さえ伝わりにくくなる感があります。

私自身の仕事に限っての話しですが、ネット会議はとにかく「コンタクトが切れしまうのを防ぐため」という消極的なというか、守りのための活動でした。

この期間にビデオも作り始めました。考え始めたのが去年の春でしたから、まるまる一年かかりましたね。実際に自分のビデオを流す、というのは私のような老域に入った者には気恥ずかしく、ハードルが高いものがあります。

それが、この外出自粛の騒ぎのおかげで猫も杓子もビデオやライブをし始めましたので、どさくさに紛れることでハードルを下げることができました。

余談ですが。「猫も杓子も」は本当は「女子(めこ)も若子も」であって、つまり「老若男女」のことだ、と聞いたことがあります。落語でしたが。(*^^*) 三代目金馬師匠の「やかん」という題目。




コロナ期サバイバル 姪も働き先の居酒屋で弁当を売り出し中 美味しい


作ったビデオはFacebookをメインにして流しています。私の場合、対象があくまでアイスランドにいる人たちですので、世界に繋がってYoutubeよりは、むしろFacebookの方が効率的な面があることがわかりました。

こちらの方は、未知の人たちに対しての働きかけですので、ネット会議に比して言うと、積極的、あるいは攻めの活動と言えますね。これは集会禁止令が完全に解除されても続けていこうと考えています。

ビデオとまったく同じではありませんが、ライブの仕方についても多少学びました。これはまだ学びの初歩の段階。これは自分の職務のためではなく、私が居候している教会のためのもの。自宅にとどまっている高齢者の方々のために、アイスランド語での礼拝等を流すようにしているのです。

何回か前に書きましたように、この教会にはテックマン(技術的なオタク)がいないので、私が次善(の次善の次善くらい)の人材としてお助けしているのでした。これも、まだしばらくは続けていかないといけないでしょう。

高齢者の方々には、まだまだ人混みを避けて気をつけていただかなくてはなりませんから。

ライブ時にどうしても「ズー」というノイズが入ってしまい、除去できないでいました。金曜日はメーデーで祝日だったのですが、ひとり教会で出向き、この解決を探しました。ネット読みながら、サウンドフィルターを調節したり、マイクとコードの接続をチェックしたり。効果なし。

ところが、偶然カメラを接続してあるマックを動かそうとして、電源コードをオフにするとノイズが消えました。 !!?? コードを接続ーノイズ。オフー静か。接続ーノイズ。オフー静か。接続ーノウズ。オフー静か。

昔「トリック」での仲間由紀恵さんの「男、女。男、女。女、男」のギャグを思い出しながら、二十回くらい試しました。ノイズ原因発見。なんとマックの電源接続。ひとつ利口になりましたよ。

アイスランドではこんな感じで、ゆっくりとではありますが、復帰の途に就きつつあります。日本も早くそのようになることを願います。

もちろん第二波の危機はここにもあります。いつになったら国外との行き来が自由になるのか?という問題もあります。アイスランドが落ち着いただけでは解決しません。これは文字通り「世界が一致して」戦わないといけない課題ですね。

GW、Stay homeでストレスが溜まるかもしれません。上手に息抜きをしながら、それでも楽しく、かつ感染防止に取り組みつつお過ごしください。


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Home Page: www.toma.is
コメント (2)
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