こんにちは/こんばんは。
今、これを書いているのは8月2日の午前中です。日本のお昼のニュース配信をネットで見ましたが、今日はものすごく暑くなったようですね、全国的に。復活のコロナに加えて、熱中症にも気をつけてお過ごしください。
ちなみに、今は午前十時過ぎなのですが、ネットでの「みなとみらい」からの、花火のライブ配信を横目で見ています。こんなのもあるんですね。便利なものです。まだ花火は始まっていません。十時半(日本の午後七時半)か十一時からなのでしょう。
清涼感アップ用ピック1
Myndin er eftir Katarzyna_Gonsior@unsplash.com
さて、アイスランドでは、八月の第一の週末がVerslumannahelgiヴェルスルマンナへルギ「商人の週末」という祝日に定められています。「商人」というのは広義の意味で「商業に従事する人全般」のことです。土日はもちろん、もとより休日ですが、これに月曜日も祝日として加えられ、週末そのものが祭日化しているのです。
今年の場合は、7月31日が日曜日で、月曜日は8月1日でした。「商人の休暇の週末」がこの週末なのか、それとも8月6日から7日の週末なのか、と疑問に思ったのですが、前者の方でした。
この週末はウェスターン諸島での「野外ドンチャンワイワイフェス」等の、お祭り騒ぎがあちこちで開かれ、大勢の人が集まります。コロナでだいぶ抑圧されていたわけですが、去年より徐々に復活し、今年は完全復帰となったようです。
その一方で、私自身はこの一週間(明日まで)は夏休み。六月末に一週間のお休みを取りましたので、二回目の夏休みとなります。これでもまだ、夏休みの消化率は50%以下です。(もとよりの土日と祝日を除いた実質休暇日数は11日間)
私の夏休み消化法は、周囲の人たちとはだいぶ異なっています。もちろん「野外ドンチャンワイワイフェス」とかには行きませんし、サマーハウスに行くようなこともありません。ただひたすら、自宅でのんびりします。
こちらの午前十時半に始まったみなとみらいの花火のライブ
これには理由があります。まず第一は -特に六月の第一回目の夏休みの一週間がそうだったのですが- 本当に疲れ切っていて、休む必要があるのが普通だからです。休暇に先立つ「休養」が第一というわけです。
そのために必要なことは、国外へ出るか、自宅に引きこもるか、です。お医者さんや、その他にも同じような境遇の方はあるでしょうが、牧師なども、のべつまくなしに相談事を受ける立場にあり、人とのコンタクトをオフにしないと休みにならないのです。
(*あれっ?はやっ!みなとみらいの花火終わっちゃいました。三十分足らずなんですね。)
日本へ帰省することができれば良いのですが、財政的な問題や、日本の事情もありますので、今年もまだ問屋がおろしてくれませんでした。日本の事情というのは、コロナもありますが、猛暑やフライトやホテルの空き等々、様々な要素。
というわけで、二回目の夏休みも自宅での「巣篭もり休暇」となりました。ワタシ的にはそれでもぜーんぜんかまいません。もともとナマケモノなのです。
で、自宅にいてなにをするかというと、まずもってすることは日本のバラエティ番組をネットで観ることです。お気に入りの有吉さんの「有吉クイズ」「かりそめ天国」を始め「あちこちオードリー」やかまいたちの諸番組等々...
「なんと、つまらないヤツだ。もっとクリエイティブになれないのか?」とお思いになられることでしょう。
みなとみらいよりもう一枚
たしかにー。ですが、これは休暇中の大変重要な部分なのです。それはですねえ、日本のバラエティ番組は面白いものが多いですし、笑えるのです。心の底から。そして「笑う」ということは、疲れを癒す特効薬なのです。
以前にも書いたことがありますが、「笑い」というのは相当に「文化」に強く結びついていると思います。アイスランドにも、もちろん「笑える」ことはたくさんありますが、それはアイスランド人の「笑い」なのです。
日本のバラエティ番組を観ていて笑うような意味での「笑い」は、私はアイスランドでは経験できません。「笑いのセンス」が違うのですよ、もとより。
そのことを、時々アイスランドの人にも話すことがあるのですが、「それはわかるな。ボクがアメリカ映画のコメディを観ても、ピンとこないことが多いよ」と答えてくる人は結構います。
さらに言うと、日本の文化の中でも「笑いの文化」は変化するものですよね。ある時代に「笑い」として良しとされていたものが、時代の移ろいの中でNGとなってしまう、というのは、皆さんも現在直面されている現実だろうと思います。
「笑いのセンスの違い」「笑いの文化の違い」というのは、ですから、日本にいようと国外にいようと、いつでも存在することなのでしょう。それでもやはり、私はアイスランドの生活の中で、そのことを強く感じます。
清涼感アップ用ピック2
Myndin er eftir Lorenzo_Castagnone@unsplash.com
で、これって、実を言うとかなり日常生活に深く関わる問題だと思います。「笑い」「笑える」というのは、人間生活の基本にあるものですからね。
海外在住の日本の人たちが、どのようにして自身のための「笑い」を確保できるか?というのはその人の日常生活に関わる問題です。それによって、その人がその地で楽しく過ごせるか、つまらない生活になるか、ということさえ左右するかもしれません。
中には、その地の文化に適合し、「笑いの文化」さえ自分自身のものとしていくようなたくましい人もあることでしょう。そういう人はすごいと思うな、ワタシは。
私自身は、三十年以上になるこちらの生活で、こちらの文化の相当な部分には適合してきたつもりですが、「笑いの文化」は「不適合」で終わっています。
だから、日常生活の大部分では「バカ笑いしないヤツ」「冗談を言わない人」と見なされていますし、実際こっちももうあきらめていますよ、そういうことは。
そしてその「補償」が夏休みのバラエティ視聴なのでした。ですから、これはこれで私なりの「笑いの文化の違い」に対する対処法なのです。
「アイスランドでは夏休みはガッツリ一ヶ月」とか書いているのをご覧になって、「気楽な生活ですなー」と思われる向きもあるかもしれません。ですけどね、それとは別のところで別の苦労があるのです、ちゃんと。
夏休みのKeywordは「笑い」。これも「移民生活」の一部です。
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki
今、これを書いているのは8月2日の午前中です。日本のお昼のニュース配信をネットで見ましたが、今日はものすごく暑くなったようですね、全国的に。復活のコロナに加えて、熱中症にも気をつけてお過ごしください。
ちなみに、今は午前十時過ぎなのですが、ネットでの「みなとみらい」からの、花火のライブ配信を横目で見ています。こんなのもあるんですね。便利なものです。まだ花火は始まっていません。十時半(日本の午後七時半)か十一時からなのでしょう。
清涼感アップ用ピック1
Myndin er eftir Katarzyna_Gonsior@unsplash.com
さて、アイスランドでは、八月の第一の週末がVerslumannahelgiヴェルスルマンナへルギ「商人の週末」という祝日に定められています。「商人」というのは広義の意味で「商業に従事する人全般」のことです。土日はもちろん、もとより休日ですが、これに月曜日も祝日として加えられ、週末そのものが祭日化しているのです。
今年の場合は、7月31日が日曜日で、月曜日は8月1日でした。「商人の休暇の週末」がこの週末なのか、それとも8月6日から7日の週末なのか、と疑問に思ったのですが、前者の方でした。
この週末はウェスターン諸島での「野外ドンチャンワイワイフェス」等の、お祭り騒ぎがあちこちで開かれ、大勢の人が集まります。コロナでだいぶ抑圧されていたわけですが、去年より徐々に復活し、今年は完全復帰となったようです。
その一方で、私自身はこの一週間(明日まで)は夏休み。六月末に一週間のお休みを取りましたので、二回目の夏休みとなります。これでもまだ、夏休みの消化率は50%以下です。(もとよりの土日と祝日を除いた実質休暇日数は11日間)
私の夏休み消化法は、周囲の人たちとはだいぶ異なっています。もちろん「野外ドンチャンワイワイフェス」とかには行きませんし、サマーハウスに行くようなこともありません。ただひたすら、自宅でのんびりします。
こちらの午前十時半に始まったみなとみらいの花火のライブ
これには理由があります。まず第一は -特に六月の第一回目の夏休みの一週間がそうだったのですが- 本当に疲れ切っていて、休む必要があるのが普通だからです。休暇に先立つ「休養」が第一というわけです。
そのために必要なことは、国外へ出るか、自宅に引きこもるか、です。お医者さんや、その他にも同じような境遇の方はあるでしょうが、牧師なども、のべつまくなしに相談事を受ける立場にあり、人とのコンタクトをオフにしないと休みにならないのです。
(*あれっ?はやっ!みなとみらいの花火終わっちゃいました。三十分足らずなんですね。)
日本へ帰省することができれば良いのですが、財政的な問題や、日本の事情もありますので、今年もまだ問屋がおろしてくれませんでした。日本の事情というのは、コロナもありますが、猛暑やフライトやホテルの空き等々、様々な要素。
というわけで、二回目の夏休みも自宅での「巣篭もり休暇」となりました。ワタシ的にはそれでもぜーんぜんかまいません。もともとナマケモノなのです。
で、自宅にいてなにをするかというと、まずもってすることは日本のバラエティ番組をネットで観ることです。お気に入りの有吉さんの「有吉クイズ」「かりそめ天国」を始め「あちこちオードリー」やかまいたちの諸番組等々...
「なんと、つまらないヤツだ。もっとクリエイティブになれないのか?」とお思いになられることでしょう。
みなとみらいよりもう一枚
たしかにー。ですが、これは休暇中の大変重要な部分なのです。それはですねえ、日本のバラエティ番組は面白いものが多いですし、笑えるのです。心の底から。そして「笑う」ということは、疲れを癒す特効薬なのです。
以前にも書いたことがありますが、「笑い」というのは相当に「文化」に強く結びついていると思います。アイスランドにも、もちろん「笑える」ことはたくさんありますが、それはアイスランド人の「笑い」なのです。
日本のバラエティ番組を観ていて笑うような意味での「笑い」は、私はアイスランドでは経験できません。「笑いのセンス」が違うのですよ、もとより。
そのことを、時々アイスランドの人にも話すことがあるのですが、「それはわかるな。ボクがアメリカ映画のコメディを観ても、ピンとこないことが多いよ」と答えてくる人は結構います。
さらに言うと、日本の文化の中でも「笑いの文化」は変化するものですよね。ある時代に「笑い」として良しとされていたものが、時代の移ろいの中でNGとなってしまう、というのは、皆さんも現在直面されている現実だろうと思います。
「笑いのセンスの違い」「笑いの文化の違い」というのは、ですから、日本にいようと国外にいようと、いつでも存在することなのでしょう。それでもやはり、私はアイスランドの生活の中で、そのことを強く感じます。
清涼感アップ用ピック2
Myndin er eftir Lorenzo_Castagnone@unsplash.com
で、これって、実を言うとかなり日常生活に深く関わる問題だと思います。「笑い」「笑える」というのは、人間生活の基本にあるものですからね。
海外在住の日本の人たちが、どのようにして自身のための「笑い」を確保できるか?というのはその人の日常生活に関わる問題です。それによって、その人がその地で楽しく過ごせるか、つまらない生活になるか、ということさえ左右するかもしれません。
中には、その地の文化に適合し、「笑いの文化」さえ自分自身のものとしていくようなたくましい人もあることでしょう。そういう人はすごいと思うな、ワタシは。
私自身は、三十年以上になるこちらの生活で、こちらの文化の相当な部分には適合してきたつもりですが、「笑いの文化」は「不適合」で終わっています。
だから、日常生活の大部分では「バカ笑いしないヤツ」「冗談を言わない人」と見なされていますし、実際こっちももうあきらめていますよ、そういうことは。
そしてその「補償」が夏休みのバラエティ視聴なのでした。ですから、これはこれで私なりの「笑いの文化の違い」に対する対処法なのです。
「アイスランドでは夏休みはガッツリ一ヶ月」とか書いているのをご覧になって、「気楽な生活ですなー」と思われる向きもあるかもしれません。ですけどね、それとは別のところで別の苦労があるのです、ちゃんと。
夏休みのKeywordは「笑い」。これも「移民生活」の一部です。
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki