こんにちは/こんばんは。
前回の更新が先月末のハロウィーンの日でしたので、なんと十一日間も間が空いてしまいました。十年間のこのマイナーブログ史の中で最長の間(ま)だと思います。
いろいろ起こった日々だったこともあり、「アレっ?」と思っているうちに十日以上が過ぎてしまっていたのです。
「いろいろ」というのは、仕事関係のことや社会での出来事から、プライベートに至るまで「いろいろ」だったのですが、とにかくこの一週間余りは大好きな日本のバラエティ番組すらろくに見ていない、という日々になっていました。
プライベートなことのひとつは、また一歳古くなったことで、どこぞの教会にもあるFelag Eldriborgaraフェアラーク・エルドリボルガラ「高齢者会」までリーチとなったことです。本人は否定していますが...
なーんて書くと「オマエは高齢者を否定的に捉えているのか!」と糾弾されかねないですね。高齢者をネガティブに見ているわけではないのです。ですが、なんというか、周囲の人が「赤いチャンチャンコ」を受けるのは祝しながら、自分に回ってくると逃げ出したくなるみたいな...
同(おんな)じことではないか! スミマセンm(_ _)m
清涼感アップ用ピック
Myndin er eftir Lorenzo_Castagnone@unsplash.com
さて、プライベートなことをもうひとつ。映画のロケに参加してきました。もちろん「その他大勢」の中のひとりで、実際に映画が完成した際にスクリーン上まで生き残っているかどうかはわかりません。
ロケ参加はひとつ、編集を生き残るか否かは別のことなのです。このことは承知してはいるものの、前回の「立ち上がる女」という映画で大ズッコケしたのはショックでした。(^-^;
大使公邸ランチレポート 料理の写真はないけど!
で、そん時思ったのです。もう、や〜めた!ロケのお手伝いはもうしない。
映画のロケって、ちゃんとした俳優さんとかはまったく別の世界ですが、エキストラのレベルではそんなにエキサイティングなものではありません。ひたすら待たされて退屈する。周囲にたまたま気の合う他のエキストラさんがいればラッキーですが、話し相手がいない時もあります。
何年か前にNetflixのSF的番組かなんかのロケに行ったことがあります。私はNetflixはアクセスがないのでまったく知らない番組でしたが、子供たちは「え〜!」と言っていましたので、知られた番組だったようです。
その時は30人くらいのエキストラさんが夕方からバスに集められて、エイヤバッキというレイキャビクから一時間弱の海岸沿いの町へ。
結構すごかったですよ。町中がロケ現場になったかのような騒ぎで、無数のロケ関係のバスやトラック、テント、大きな照明。そういう中のタウンホールみたいなところで待機。
周囲のアイスランド人のエキストラさんたちは、顔馴染みが多いらしく、出来上がったグループみたい。歌を歌い始めてご機嫌な様子でした。エキストラ仲間なんでしょうね。他の若い男の子は女性のエキスストラにナンパを始めたりして、それぞれに「目的」を見出しているようで。
三時間くらい待った挙句に「すみません。今夜の撮影は延期。明日また来れますかー?」エキストラの中に子供が何人かいたのですが、夜十時を過ぎたら子供達を働かせることは違法。で、撮影延期となりスゴスゴとバスで帰路へ。もちろん私は翌日は行きませんでした。
「立ち上がる女」ロケ地のシンクヴェットリル国定公園
Myndin er eftir Tucker_Monticelli@unsplash.com
また、ロケ地によってはトイレとかが簡易式しかないことも多くあります。前回の「立ち上がる女」はロケがシンクヴェットリ国定公園の中でしたので、待機はロケバスの中、トイレは男女兼用のボックスが外にふたつのみ。こういうのは、あんまり好きでないデス。
ただ、その時はエキストラの中の「上」扱いだったので、待機は「良い方」のロケバスに潜り込めました。コメディアンでレイキャビク市長も務めたヨウン・グナウルさんとか一緒にいたので、結構面白い時間を過ごせました。そういうこともあります。
ただその延長で「今回は銀幕登場」という気になってしまい、全カットの憂き目にあってガックリなのでした... 油断した。
そういう悲劇のプロセスを経たワタシは、もう金輪際エキストラの仕事はしない、と心に固く誓ったのでした。「仕事」といっても、お金のためにやっているわけではなく、「アジア系の人もいて欲しいから」という要望にお助けをしているだけのことが多いのですから。
そして、この六月くらいでしたか、映画関係者の女性から連絡がありました。「バルタザールが新作を作っているのだけど、日本のレストランが出てくるので、ロケ参加してもらえませんか?」
バルタザールというのはBaltasar Kormakurプロデューサー/監督のことで、Mryn(Jar city)「湿地」を始め人気のある映画やTVシリーズを手がけている人です。
その時はバックプレイヤー(要するに背後のエキストラ)かセリフ付きのチョイ役ということだったのですが、チョイ役にはもちろんオーディションがあります。撮影は十月か十一月になるということでした。
とにかくウクライナ難民の仕事が、まだ先が見えていない時期でしたので「忙しいので手伝えない」とお断りしました。なんという映画だったのかも知りませんでした。
バルタザール・コウルマクル監督/プロデューサー
Myndin er ur Wikipedia.com
その後、九月になって再び映画関係の女性スタッフから電話がかかってきました。「バルタザールの映画のロケがあって、ぜひ日本人の助けが必要なんです」ほらきた、エキストラ要請。と、思いきや今回はちょっと違うお話し。
実は、バルタザールの名前を聞いていたにもかかわらず、私は六月の電話のことをすっかり忘れており、このふたつを頭の中で結びつけてはいませんでした。
「映画は小説のSnertingスネルティング『触れ合い』の映画化で、監督はバルタザール。舞台はロンドン、アイスランドそして日本なのですが、ここでのロケが十一月に三週間くらいあるんです」
Snerting!!ちょっと関心が出てきました。これはコロナが出てきた2020年の夏から始まるオーラフル・ヨハン・オーラフスソンという人の筆による小説で、とても人気のあるものです。このブログでも書いたことがあります。
Snerting シルバー世代へのエール??
読み始めたのですが、実は初めの十ページくらいでいまだに止まっています。一年と九ヶ月... (恥)
「で、日本から主役の俳優さんが来るのですが、その方がこちらでの滞在中に右腕となってくださるアシスタントを探していて... 」
アシスタント!? 冗談じゃない。要するにADさんみたいなことでしょ?多分、アイスランドの映画関係者はご存じないのでしょう、日本のADさんの過酷な仕事ぶりを...
バルタザール監督のお姉さんはアーティストのミレヤ・サンパー
Myndin er ur Visir.is
すると電話口の女性は「私のママがミレヤ・サンパーなんですが、母が『トシキこそ第一に依頼して』というので...」
ミレヤ・サンパーさんとうのはこちらのアーティストなのですが、日本にも関心があって、日本で個展を開いたこともあります。以前、日本語関係でお手伝いしたこともあり、もう十年以上の知り合いです。
そして、そのミレヤさんはバルタザールのお姉さんなんです。「やれやれ〜 ƪ(˘⌣˘)ʃ (クレヨンしんちゃんのテイで) 弟の作品をお姉さんがアシストして、そのお姉さんの娘が連絡してくるってか?いゃ〜ん、まさにアイスランドだ〜。
もちろんお断りしました。三週間張り付きということだったし、できるわけがない、仕事があるんだから。
というところで、長くなりましたのでここで一応終了しておきます。続きは間をおかずになるべく早く更新します。よろしくです。m(_ _)m
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki
前回の更新が先月末のハロウィーンの日でしたので、なんと十一日間も間が空いてしまいました。十年間のこのマイナーブログ史の中で最長の間(ま)だと思います。
いろいろ起こった日々だったこともあり、「アレっ?」と思っているうちに十日以上が過ぎてしまっていたのです。
「いろいろ」というのは、仕事関係のことや社会での出来事から、プライベートに至るまで「いろいろ」だったのですが、とにかくこの一週間余りは大好きな日本のバラエティ番組すらろくに見ていない、という日々になっていました。
プライベートなことのひとつは、また一歳古くなったことで、どこぞの教会にもあるFelag Eldriborgaraフェアラーク・エルドリボルガラ「高齢者会」までリーチとなったことです。本人は否定していますが...
なーんて書くと「オマエは高齢者を否定的に捉えているのか!」と糾弾されかねないですね。高齢者をネガティブに見ているわけではないのです。ですが、なんというか、周囲の人が「赤いチャンチャンコ」を受けるのは祝しながら、自分に回ってくると逃げ出したくなるみたいな...
同(おんな)じことではないか! スミマセンm(_ _)m
清涼感アップ用ピック
Myndin er eftir Lorenzo_Castagnone@unsplash.com
さて、プライベートなことをもうひとつ。映画のロケに参加してきました。もちろん「その他大勢」の中のひとりで、実際に映画が完成した際にスクリーン上まで生き残っているかどうかはわかりません。
ロケ参加はひとつ、編集を生き残るか否かは別のことなのです。このことは承知してはいるものの、前回の「立ち上がる女」という映画で大ズッコケしたのはショックでした。(^-^;
大使公邸ランチレポート 料理の写真はないけど!
で、そん時思ったのです。もう、や〜めた!ロケのお手伝いはもうしない。
映画のロケって、ちゃんとした俳優さんとかはまったく別の世界ですが、エキストラのレベルではそんなにエキサイティングなものではありません。ひたすら待たされて退屈する。周囲にたまたま気の合う他のエキストラさんがいればラッキーですが、話し相手がいない時もあります。
何年か前にNetflixのSF的番組かなんかのロケに行ったことがあります。私はNetflixはアクセスがないのでまったく知らない番組でしたが、子供たちは「え〜!」と言っていましたので、知られた番組だったようです。
その時は30人くらいのエキストラさんが夕方からバスに集められて、エイヤバッキというレイキャビクから一時間弱の海岸沿いの町へ。
結構すごかったですよ。町中がロケ現場になったかのような騒ぎで、無数のロケ関係のバスやトラック、テント、大きな照明。そういう中のタウンホールみたいなところで待機。
周囲のアイスランド人のエキストラさんたちは、顔馴染みが多いらしく、出来上がったグループみたい。歌を歌い始めてご機嫌な様子でした。エキストラ仲間なんでしょうね。他の若い男の子は女性のエキスストラにナンパを始めたりして、それぞれに「目的」を見出しているようで。
三時間くらい待った挙句に「すみません。今夜の撮影は延期。明日また来れますかー?」エキストラの中に子供が何人かいたのですが、夜十時を過ぎたら子供達を働かせることは違法。で、撮影延期となりスゴスゴとバスで帰路へ。もちろん私は翌日は行きませんでした。
「立ち上がる女」ロケ地のシンクヴェットリル国定公園
Myndin er eftir Tucker_Monticelli@unsplash.com
また、ロケ地によってはトイレとかが簡易式しかないことも多くあります。前回の「立ち上がる女」はロケがシンクヴェットリ国定公園の中でしたので、待機はロケバスの中、トイレは男女兼用のボックスが外にふたつのみ。こういうのは、あんまり好きでないデス。
ただ、その時はエキストラの中の「上」扱いだったので、待機は「良い方」のロケバスに潜り込めました。コメディアンでレイキャビク市長も務めたヨウン・グナウルさんとか一緒にいたので、結構面白い時間を過ごせました。そういうこともあります。
ただその延長で「今回は銀幕登場」という気になってしまい、全カットの憂き目にあってガックリなのでした... 油断した。
そういう悲劇のプロセスを経たワタシは、もう金輪際エキストラの仕事はしない、と心に固く誓ったのでした。「仕事」といっても、お金のためにやっているわけではなく、「アジア系の人もいて欲しいから」という要望にお助けをしているだけのことが多いのですから。
そして、この六月くらいでしたか、映画関係者の女性から連絡がありました。「バルタザールが新作を作っているのだけど、日本のレストランが出てくるので、ロケ参加してもらえませんか?」
バルタザールというのはBaltasar Kormakurプロデューサー/監督のことで、Mryn(Jar city)「湿地」を始め人気のある映画やTVシリーズを手がけている人です。
その時はバックプレイヤー(要するに背後のエキストラ)かセリフ付きのチョイ役ということだったのですが、チョイ役にはもちろんオーディションがあります。撮影は十月か十一月になるということでした。
とにかくウクライナ難民の仕事が、まだ先が見えていない時期でしたので「忙しいので手伝えない」とお断りしました。なんという映画だったのかも知りませんでした。
バルタザール・コウルマクル監督/プロデューサー
Myndin er ur Wikipedia.com
その後、九月になって再び映画関係の女性スタッフから電話がかかってきました。「バルタザールの映画のロケがあって、ぜひ日本人の助けが必要なんです」ほらきた、エキストラ要請。と、思いきや今回はちょっと違うお話し。
実は、バルタザールの名前を聞いていたにもかかわらず、私は六月の電話のことをすっかり忘れており、このふたつを頭の中で結びつけてはいませんでした。
「映画は小説のSnertingスネルティング『触れ合い』の映画化で、監督はバルタザール。舞台はロンドン、アイスランドそして日本なのですが、ここでのロケが十一月に三週間くらいあるんです」
Snerting!!ちょっと関心が出てきました。これはコロナが出てきた2020年の夏から始まるオーラフル・ヨハン・オーラフスソンという人の筆による小説で、とても人気のあるものです。このブログでも書いたことがあります。
Snerting シルバー世代へのエール??
読み始めたのですが、実は初めの十ページくらいでいまだに止まっています。一年と九ヶ月... (恥)
「で、日本から主役の俳優さんが来るのですが、その方がこちらでの滞在中に右腕となってくださるアシスタントを探していて... 」
アシスタント!? 冗談じゃない。要するにADさんみたいなことでしょ?多分、アイスランドの映画関係者はご存じないのでしょう、日本のADさんの過酷な仕事ぶりを...
バルタザール監督のお姉さんはアーティストのミレヤ・サンパー
Myndin er ur Visir.is
すると電話口の女性は「私のママがミレヤ・サンパーなんですが、母が『トシキこそ第一に依頼して』というので...」
ミレヤ・サンパーさんとうのはこちらのアーティストなのですが、日本にも関心があって、日本で個展を開いたこともあります。以前、日本語関係でお手伝いしたこともあり、もう十年以上の知り合いです。
そして、そのミレヤさんはバルタザールのお姉さんなんです。「やれやれ〜 ƪ(˘⌣˘)ʃ (クレヨンしんちゃんのテイで) 弟の作品をお姉さんがアシストして、そのお姉さんの娘が連絡してくるってか?いゃ〜ん、まさにアイスランドだ〜。
もちろんお断りしました。三週間張り付きということだったし、できるわけがない、仕事があるんだから。
というところで、長くなりましたのでここで一応終了しておきます。続きは間をおかずになるべく早く更新します。よろしくです。m(_ _)m
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
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