こんにちは/こんばんは。

雪が窓辺に積もった西街の古アパート
クリスマスまであと一週間となり、私たち教会労働者たちは繁忙期に入っています。私自身は「移民牧師」という特別職におり、職務内容の大方が人との面談やサポートだったため、初めのうちは「クリスマス?うーん、そんなに関係ないよ」という感じでした。
それが七年ほど前に5-6人で始めた「難民の人たちと共にする祈りの会」が、順調に?発展したこともあり、今では私が責任を持つ集会とかも、普通の教会並みになってきましたので、やはりクリスマスは「クルシミマス」的になりました。
ちなみにこの「クルシミ...」は新学校時代の同世代の牧師先生の言葉です。(^-^;
忙しいと何が起こるかというと、周りで起こっていることが頭に入ってこなくなることです。最近のニュースは、アイスランドのことも、日本のこともあまり把握しておりません。
ただ、それでも十二月中に、「積雪量新記録」とか「寒波到来」とかニュースでいっていたように記憶しています。ネットで確かめようとしたのですが、さらに今週も寒波らしいですね?ホワイトクリスマスも列島縦断的に可能性があるとか。

ホワイトクリスマス、来るかな?
Myndin er ur weathernews.jp
コロナの時期に気がついたのですが、日本とアイスランドってかなり出来事がシンクロすることがあるんですよね。例えば、こちらでコロナ感染者が再増加すると、日本でも再増加したり、こちらで火山が噴火すると、日本でも噴火したりとか。
今回もそのようなシンクロ現象で、日本で寒波到来がニュースになっていたその時期に、こちらも寒波到来でした。っていうか、まだ「寒波」中。
今年の秋は寒さが降りてこず、十一月の末まで私は半袖のシャツを使っていました。それが12月の8日の木曜日の朝、いきなりマイナス6度かなんかに下がったのですが、それ以来ずーーーーーーっとマイナスです。それも結構なマイナス。
週間予報を見ても、まだまだマイナスの生活が続くようで。それでも、ここまでは寒いだけで好天の日が続き、風も雪もありませんでした。ところがおとといの金曜日の夜から、風もでてきたし雪も降り始めました。土曜の昼時点では、それなりに積もってます。積雪は今シーズン初めてですねー。
多少の時期のズレとか、程度のちがいはあるにしても、毎年冬には寒くなります。暖かい、寒い、は別にそんなに問題はありません。レイキャビクでは暑すぎることはまずないですし(元へ。「絶対」ない)、寒いと言ってもせいぜいマイナス10度くらいのもの。釧路や旭川のような「極寒」とまではいきません。

マイナスの日々が続く週間予報
Myndin er ur vedur.is
そういえば、二日ほど前に八王子の知り合いのご婦人が送ってくれたのですが、
12月16日付朝日新聞川柳欄にこのような作品が載ったそうで。
アイスランド冷たいようで温かい
作者名不明ですのでクレジット付けられません。悪しからず。m(_ _)m
これ、その通りで、気温に関していえばアイスランドの人が暮らす地域はそんなに厳寒の地ではありません。中央部の山岳地帯は別ですよ。あそこは別の世界。
さてこの寒波で、人々の日常生活にも影響がではじめています。私も最近、同じ教会内でオフィスの交換があり、大きな窓というかガラスの壁?のあるオフィスに座ることとなりました。
明るくていいのですが、意外や寒さがガラスを通して侵入してきます。サムッ! 仕方なく教会内に放置してあったファンヒーターを回して凍え死にを免れています。

寒いです、マイ新オフィス
それはともかくとして、アイスランドの、レイキャビクを含む特に南部では、地熱を利用した温水を家屋の暖房に使用しています。これはかなりすぐれたシステムで、例えば我が西街の古アパートにも、ストーブやファンヒーター等の暖房器具はありません。
温水が循環するヒーティングシステムが作り付けになっており、それで十分なのです。スイッチOnOffの必要もないので、二十四時間温まります。
この温水は、暖房用だけではなく、例えばお風呂ですとか、キッチンのお暖かいお湯用にも使われます。もっとも鉱質が含まれているため飲食用には向かず、キッチンでの使用は皿洗い用とかに限定されます。その分、お風呂では温泉気分になれますが。
そころがです。お湯は無尽蔵にありますが、給水能力には限りがあります。これは初めからお湯なのではなく、地下水を地熱によって沸騰させているものです。レイキャビク辺りの温水は(熱湯ですが)、かなり離れたシンクヴェットリ国定公園の方からパイプラインで運ばれていきます。この間、温度がまったく落ちないのが自慢の種。

初積雪です。我が家の裏側の光景
それをレイキャビクの大きなタンクに一度溜め込んだあとで各家庭に給湯されていくことになります。というわけで、水資源はともかくとして、それを沸騰させ、移動させ、配給するプロセスには処理の限界があります。
しかもこのシステム、なんと1930年くらいから使われているものです。以降、改良、拡大されてきているのと信じますが(信じたいですが)、近年の移民の増加による人口増は想定外のはず。
そうなると、寒くなって、皆が一斉に家庭の温水ヒーターの目盛を上げたり、バスタブ使用が増えたりすると、お湯不足になる可能性があります。
そこで、日本で夏にある「給水制限」よろしくレイキャビク等でも「給湯制限」が話題になっています。
すでにレイキャビク近郊のセルフォスなどでは、公営プールがクローズドになりました。こちらのプールでは温水を利用しています。ホットタブはもちろんのこと、普通の競泳用のプールの水もお湯との混合です。もちろん、水ですけどね。あまり温かくなりすぎると、スイマーの肺に良くないのだそうです。
レイキャビクには八つの公営プールがあります。高齢者の方で毎日通う人も多く、プールはこちらでは庶民の必須スポットなのです。それが、市の「給湯制限」計画のため、三つのプールをクローズにするという話しが持ち上がりました。
反対の声も多く、話しだけでまだ実施はされていないと思います。ネットで調べた限りでは、プール側は何もアナウンスしていません。ワタシはプールなんて全然用なし派なので、どうでも良いのですが、もしクローズになってしまったら、従業員とかはどうするのかなあ?給料、もらえるのかなあ?と本筋から外れた方面で心配。

これは西街の人気の公営プール サウナ付き
Myndin er ur sundlaugar.is
アイスランド冷たいようで温かい
気温に関してはその通りですが、社会の人と人との関係についてですと、とりわけ国や市の公権力の庶民に対する態度について言うならば、「そんなに温かくはないな」と感じている人は多いはずです。
プラスもマイナスもありましょうが、アイスランドの社会は着実に変化しています。フツーの先進国の方向へ。
この辺りのことは、また機会を見ながらご紹介していきます。政治がらみの話しになりますのでね。気が向かないと、お話しする気になれないのでした。(^-^;
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki

雪が窓辺に積もった西街の古アパート
クリスマスまであと一週間となり、私たち教会労働者たちは繁忙期に入っています。私自身は「移民牧師」という特別職におり、職務内容の大方が人との面談やサポートだったため、初めのうちは「クリスマス?うーん、そんなに関係ないよ」という感じでした。
それが七年ほど前に5-6人で始めた「難民の人たちと共にする祈りの会」が、順調に?発展したこともあり、今では私が責任を持つ集会とかも、普通の教会並みになってきましたので、やはりクリスマスは「クルシミマス」的になりました。
ちなみにこの「クルシミ...」は新学校時代の同世代の牧師先生の言葉です。(^-^;
忙しいと何が起こるかというと、周りで起こっていることが頭に入ってこなくなることです。最近のニュースは、アイスランドのことも、日本のこともあまり把握しておりません。
ただ、それでも十二月中に、「積雪量新記録」とか「寒波到来」とかニュースでいっていたように記憶しています。ネットで確かめようとしたのですが、さらに今週も寒波らしいですね?ホワイトクリスマスも列島縦断的に可能性があるとか。

ホワイトクリスマス、来るかな?
Myndin er ur weathernews.jp
コロナの時期に気がついたのですが、日本とアイスランドってかなり出来事がシンクロすることがあるんですよね。例えば、こちらでコロナ感染者が再増加すると、日本でも再増加したり、こちらで火山が噴火すると、日本でも噴火したりとか。
今回もそのようなシンクロ現象で、日本で寒波到来がニュースになっていたその時期に、こちらも寒波到来でした。っていうか、まだ「寒波」中。
今年の秋は寒さが降りてこず、十一月の末まで私は半袖のシャツを使っていました。それが12月の8日の木曜日の朝、いきなりマイナス6度かなんかに下がったのですが、それ以来ずーーーーーーっとマイナスです。それも結構なマイナス。
週間予報を見ても、まだまだマイナスの生活が続くようで。それでも、ここまでは寒いだけで好天の日が続き、風も雪もありませんでした。ところがおとといの金曜日の夜から、風もでてきたし雪も降り始めました。土曜の昼時点では、それなりに積もってます。積雪は今シーズン初めてですねー。
多少の時期のズレとか、程度のちがいはあるにしても、毎年冬には寒くなります。暖かい、寒い、は別にそんなに問題はありません。レイキャビクでは暑すぎることはまずないですし(元へ。「絶対」ない)、寒いと言ってもせいぜいマイナス10度くらいのもの。釧路や旭川のような「極寒」とまではいきません。

マイナスの日々が続く週間予報
Myndin er ur vedur.is
そういえば、二日ほど前に八王子の知り合いのご婦人が送ってくれたのですが、
12月16日付朝日新聞川柳欄にこのような作品が載ったそうで。
アイスランド冷たいようで温かい
作者名不明ですのでクレジット付けられません。悪しからず。m(_ _)m
これ、その通りで、気温に関していえばアイスランドの人が暮らす地域はそんなに厳寒の地ではありません。中央部の山岳地帯は別ですよ。あそこは別の世界。
さてこの寒波で、人々の日常生活にも影響がではじめています。私も最近、同じ教会内でオフィスの交換があり、大きな窓というかガラスの壁?のあるオフィスに座ることとなりました。
明るくていいのですが、意外や寒さがガラスを通して侵入してきます。サムッ! 仕方なく教会内に放置してあったファンヒーターを回して凍え死にを免れています。

寒いです、マイ新オフィス
それはともかくとして、アイスランドの、レイキャビクを含む特に南部では、地熱を利用した温水を家屋の暖房に使用しています。これはかなりすぐれたシステムで、例えば我が西街の古アパートにも、ストーブやファンヒーター等の暖房器具はありません。
温水が循環するヒーティングシステムが作り付けになっており、それで十分なのです。スイッチOnOffの必要もないので、二十四時間温まります。
この温水は、暖房用だけではなく、例えばお風呂ですとか、キッチンのお暖かいお湯用にも使われます。もっとも鉱質が含まれているため飲食用には向かず、キッチンでの使用は皿洗い用とかに限定されます。その分、お風呂では温泉気分になれますが。
そころがです。お湯は無尽蔵にありますが、給水能力には限りがあります。これは初めからお湯なのではなく、地下水を地熱によって沸騰させているものです。レイキャビク辺りの温水は(熱湯ですが)、かなり離れたシンクヴェットリ国定公園の方からパイプラインで運ばれていきます。この間、温度がまったく落ちないのが自慢の種。

初積雪です。我が家の裏側の光景
それをレイキャビクの大きなタンクに一度溜め込んだあとで各家庭に給湯されていくことになります。というわけで、水資源はともかくとして、それを沸騰させ、移動させ、配給するプロセスには処理の限界があります。
しかもこのシステム、なんと1930年くらいから使われているものです。以降、改良、拡大されてきているのと信じますが(信じたいですが)、近年の移民の増加による人口増は想定外のはず。
そうなると、寒くなって、皆が一斉に家庭の温水ヒーターの目盛を上げたり、バスタブ使用が増えたりすると、お湯不足になる可能性があります。
そこで、日本で夏にある「給水制限」よろしくレイキャビク等でも「給湯制限」が話題になっています。
すでにレイキャビク近郊のセルフォスなどでは、公営プールがクローズドになりました。こちらのプールでは温水を利用しています。ホットタブはもちろんのこと、普通の競泳用のプールの水もお湯との混合です。もちろん、水ですけどね。あまり温かくなりすぎると、スイマーの肺に良くないのだそうです。
レイキャビクには八つの公営プールがあります。高齢者の方で毎日通う人も多く、プールはこちらでは庶民の必須スポットなのです。それが、市の「給湯制限」計画のため、三つのプールをクローズにするという話しが持ち上がりました。
反対の声も多く、話しだけでまだ実施はされていないと思います。ネットで調べた限りでは、プール側は何もアナウンスしていません。ワタシはプールなんて全然用なし派なので、どうでも良いのですが、もしクローズになってしまったら、従業員とかはどうするのかなあ?給料、もらえるのかなあ?と本筋から外れた方面で心配。

これは西街の人気の公営プール サウナ付き
Myndin er ur sundlaugar.is
アイスランド冷たいようで温かい
気温に関してはその通りですが、社会の人と人との関係についてですと、とりわけ国や市の公権力の庶民に対する態度について言うならば、「そんなに温かくはないな」と感じている人は多いはずです。
プラスもマイナスもありましょうが、アイスランドの社会は着実に変化しています。フツーの先進国の方向へ。
この辺りのことは、また機会を見ながらご紹介していきます。政治がらみの話しになりますのでね。気が向かないと、お話しする気になれないのでした。(^-^;
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
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