金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

たくさんの繕いの作品 その2

2014-10-07 11:54:55 | 陶器の繕い例
陶芸仲間の西野さんから預かったたくさんの作品の繕い。
その続きです。

4個の志野茶碗。
外側だけですが、亀裂が入っています。


まずは、赤呂の漆を面相筆で入れて。
周りをふき取って。
このあと、ビニール袋にぬれタオルを入れた環境で2、3日おいて乾燥。


続いて、黒漆。


そして、金の丸粉を蒔いていきます。
金粉は高価なので、精密なはかりで重さを量って、どれだけ使ったかを確認します。


4つの茶碗で、使った金粉は約0.3g。


再度2、3日湿気のある環境で乾燥させた後、粉固めの作業です。
わずかな生漆をテレピンで薄めて、繕いの箇所に塗ります。


そして、最終の磨きは「器再楽」の会で。


完成です。
高台の部分の金もちょっとした見込みになりますね。


4個の繕い完成。
たっぷりの金の丸粉ですから、消粉とは違って、どれだけ長期間使っても大丈夫です。
陶芸仲間の西野さんからは、いろいろと作品を頂いているので、たくさんの繕いでしたが、金粉代として3000円だけ頂きました。

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