金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

次の金繕いの依頼 その2

2022-08-14 16:59:27 | 多種類の繕い例
2点の徳利の繕いの続きです。
 
弁柄漆に金の丸粉(3号)を蒔いて、湿気のある容器の中で2、3日かけて漆をしっかりと乾燥させます。

その後、生漆をテレビンでうんと薄めたもので粉固めの処理です。
消し粉などでは、この処理は必要ありません。
 
この操作を3回繰り返して。

 

そして、いよいよ仕上げの処理です。

修復箇所の手入れをナイフで行って。

続いて、鯛の牙(たいき)で磨いて。

 

でも、作業をしながら修復したひびの部分に粉固めの漆が入って、ひびが目立っています。作業途中では全く目立たなかったところです。

これは面白くないなと、再補修です。

いろいろと勉強になりますね。

 

ひびの入った部分にきちんと漆を施して、今回は粉固め不要の

金の消し粉を蒔きました。

 

さあ、仕上がりました。

漆だけの仕上げの備前焼は手がかかりませんでしたね。

 

さあ、こちらの仕上がりはどうでしょう。

 

複雑な壊れ方をしていたのが判りますね。

こちらは電子レンジの使用不可です。


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