今年の旅のテーマは「地方鉄道」。
日帰りで、由利高原鉄道と津軽鉄道に乗ってきましたが、今回は平成29年8月3日から3泊4日の日程で、阿武隈急行線・福島交通飯坂線・三陸鉄道南リアス線・三陸鉄道北リアス線に乗ってきました。
「地方鉄道」の定義には、それぞれの立場で色々ありますが、主に中小民鉄と第三セクターの鉄道と言うことで考えています。
「地方鉄道の旅」というものの、JRにも乗ることが多いので「青春18切符」より使い勝手の良い「北海道&東日本パス」を使って旅をします。
8月3日、青い森鉄道 快速 八戸行に乗って出発。
青い森鉄道も第三セクターなので、「地方鉄道」にあたります。
始発 青森05:41発
野辺地 06:23着 06:23発
千曳 06:28着 06:28発
乙供 06:33着 06:34発
上北町 06:39着 06:39発
小川原 06:42着 06:43発
三沢 06:48着 06:48発
向山 06:52着 06:53発
下田 06:57着 06:57発
陸奥市川 07:01着 07:01発
八戸 07:09着
時間の有効活用ということで、八戸駅から仙台駅までは別途乗車券・特急券を購入して新幹線で移動しました。
幸い、えきねっとで25%割引で購入できました。
八戸駅からは、東北新幹線 はやぶさ8号 東京行に乗ります。
始発 新青森 06:49発
八戸 07:16着 07:17発
二戸 07:28着 07:29発
いわて沼宮内 07:41着 07:42発
盛岡 07:54着 08:01発
新花巻 レ
北上 08:15着 08:15発
水沢江刺 レ
一ノ関 08:28着 08:29発
くりこま高原 レ
古川 08:41着 08:42発
仙台駅では、次の列車の発車まで5分間しかありません。
5分前にはデッキに出て降りる準備です。
丁度、新幹線総合車両センターが見えました。
仙台 08:55着
仙台駅からは、東北本線 普通 白石行に乗ります。
仙台駅の新幹線と在来線の乗り換えルートが2ヶ所になったので、思ったより早く乗り換えることが多くなりました。
仙台 09:00発
長町 09:05着 09:06発
太子堂 09:07着 09:08発
南仙台駅付近までは、東北新幹線と並行して進みます。
南仙台 09:10着 09:11発
名取 09:14着 09:14発
名取駅で、仙台空港アクセス線が分かれていきます。
館腰 09:17着 09:18発
岩沼 09:22着 09:22発
岩沼駅を過ぎると、まもなく常磐線と分かれます。
槻木 09:28着
槻木駅で下車し、阿武隈急行線に乗ります。
阿武隈急行線、福島駅を起点に宮城県の槻木駅を終点とする、営業距離数54.9kmの第三セクターの阿武隈急行が運営する路線です。
駅の数は24駅で、1日79本(上り39本、下り40本)、最高時速95キロの8100系18両(2両1組なので9本)で、所要時間上り72分、下り71分で営業しています。
その歴史は、東北本線の輸送力強化のため東北本線福島駅前後の急勾配緩和を目的に東北本線のパイパス的路線として「国鉄 丸森線」として計画された路線です。
1964年(昭和39年)に着工し、1968年(昭和43年)に槻木駅・丸森駅間が丸森線として開業しましたが、その後1981年(昭和56年)特定地方交通線として廃止が承認され、1986年(昭和61年)国鉄丸森線が廃止され、第三セクターの阿武隈急行が阿武隈急行線として引き継ぎ開業しました。そして、1988年(昭和63年)に工事が一時凍結されていた福島駅・丸駅間が延伸開業し、福島駅から槻木駅までの全線が電化され開通しました。
開業の経緯からか、JR槻木駅は有人駅ですが、阿武隈急行槻木駅は無人駅扱いになっていますが、片道乗車券に限ってJRの券売機で購入できるようになっています。
JRの乗り換えのように、1番線から2番線に移動します。
阿武隈急行 普通 福島行。
1988年(昭和63年)の全線電化開通にあわせつくられた阿武隈急行8100系電車で、2両固定編成です。
槻木 09:41発
槻木駅を出てしばらくは、東北本線の上下線の間を並行して進みます。
東船岡 09:45着 09:45発
阿武隈急行線では、槻木駅と福島駅以外の駅にキャッチフレーズをつけています。ここは、「桜と菊の名所」。
東船岡駅周辺は仙台のベッドタウンとして住宅地が広がっています。
東船岡駅から福島県との県境までは、大小のトンネルが続きます。
岡 09:49着 09:49発
キャッチフレーズは、「明日の宇宙を拓くまち」。
駅前には、かつての線路の一部が残されています。
ここは、JAXA角田宇宙センターの最寄り駅です。9月には一般公開が開かれるようです。
横倉 09:52着 09:52発
キャッチフレーズは、「古代文化の香り」。
角田 09:55着 09:55発
キャッチフレーズは、「梅花の里」。
角田駅の裏にある「仙南シンケンファクトリー」では、地場産の麦を使った地ビール「仙南クラフトビール」が作られていてレストランやハム工場があります。
南角田 09:57着 09:58発
キャッチフレーズは、「梅花の里」。
南角田駅を過ぎると、徐々に山地に入っていきます
北丸森 10:00着 10:01発
キャッチフレーズは、「古墳と歴史のまち」。
丸森 10:03着 10:04発
キャッチフレーズは、「水と緑の輝くまち」。
国鉄時代の丸森線の終着、丸森駅。
この町にある「蔵の郷土館齋理屋敷」をイメージしているのか、ホームには石塀を模した物があります。
丸森駅を出ると阿武隈川を渡り、大小いくつものトンネルを通り、しばらく川に沿って進みます。
あぶくま 10:10着 10:11発
キャッチフレーズは、「川とのふれあいの郷」。
駅周辺には人家は無く、駅に隣接して「天狗の宮 産業伝承館」があり、阿武隈ライン舟下りの乗舟場も兼ねているようです。
「天狗の宮」とは、あぶくま駅から東に3kmぐらい山を登ったところに「天狗の宮」と呼ばれるところがあります。言い伝えによると、郷土の剣士「高城飛剣」が剣の修行をしたところで天狗から剣術を習った場所とされているそうです。
兜 10:15着 10:15発
キャッチフレーズは、「民話の里」。
ここから福島県に入ります。
富野 10:18着 10:19発
キャッチフレーズは、「絹の里」。
やながわ希望の森公園前 10:21着 10:22発
キャッチフレーズは、「桜の園」。
駅名は仮名書きで16文字。平成28年4月に発生した熊本地震で被害を受け、現在も不通となっている南阿蘇鉄道高森線の立野駅・中松駅間にある、「阿蘇下田城ふれあい温泉駅」と並んで日本で5番目に長い駅名です。
ちなみに日本一は、同じ南阿蘇鉄道高森線の立野駅・中松駅間にある、「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」です。
梁川 10:24着 10:28発
キャッチフレーズは、「伊達氏のふるさと」。
ここには、阿武隈急行本社と車両基地があります。
新田 10:30着 10:30発
キャッチフレーズは、「静戸(しずりべ)の郷」。
二井田 10:32着 10:33発
キャッチフレーズは、「いちごとくだものの里」。
「にった」の次が「にいだ」同じような読みの駅が続きます。
大泉 10:35着 10:35発
キャッチフレーズは、「さわやか田園都市」。
保原 10:37着 10:38発
キャッチフレーズは、「果物の里、ファッションニットの町」。
ここは福島県。除染土の仮置き場があります。
上保原 10:40着 10:40発
キャッチフレーズは、「疎水光る桃源郷」。
福島県はブドウの生産は全国12位。
高子 10:42着 10:43発
キャッチフレーズは、「伊達氏発祥の地」[1
駅の北側に伊達家の始祖朝宗の居城と言われる高子舘(高子ヵ岡舘)跡があることから「伊達氏発祥の地」とキャッチフレーズがついているようです。
多くの駅のキャッチフレーズには、無理のあるものがあります。
向瀬上 10:44着 10:45発
キャッチフレーズは、「ももの里」。
福島県の桃の生産は全国2位。沿線にも桃の木を見るようになりました。
阿武隈川を渡ると、福島市の中心地が見えてきます。
瀬上 10:47着 10:49発
キャッチフレーズは、「りんごの里」。
福島学院前 10:50着 10:51発
キャッチフレーズは、「教育文化のまち」。
平成12年3月に開業した、阿武隈急行線内では最も新しい駅です。
卸町 10:52着 10:53発
キャッチフレーズは、「とんやの街」。
卸町を出ると、東北新幹線と交差します。
福島駅の手前には矢野目信号場があります。
ラッピング車両「政宗ブルーライナー」と交換です。
本来、国鉄の路線として計画されたため、矢野目信号場・福島駅の間はJR東北本線を走ります。
途中から福島交通飯坂線も並行して走ります。
東北線上を走っているため、先行する東北線の列車が遅れているため停止信号で止まりました。
5分ほど遅れて、福島駅に到着しました。
福島 10:59着
阿武隈急行線と福島交通飯坂線はホームと改札を共用しています。
つづく