平成28年7月23日(土)。今日は、日高本線に乗ります。
日高本線は、北海道苫小牧市の苫小牧駅から様似郡様似町の様似駅を結ぶ、146.5kmの路線です。
歴史的に見ると、明治42年に三井物産が苫小牧・鵡川間に王子製紙苫小牧工場で使用するパルプ原料の木材を輸送するために専用馬車鉄道を敷設したのが始まりで、その後、苫小牧軽便鉄道と日高拓殖鉄道によって苫小牧駅・静内駅間が開通し、更に国鉄になってからの昭和12年に現在の区間、苫小牧・様似間が全線開通しました。
しかし平成27年1月、高波による土砂流出の影響で、鵡川駅・様似駅間が不通となりました。一時は静内駅・様似駅間の運転が再開しましたが、2月に再び土砂の流失があり、更にその後も路盤流失などもあって、列車による運行は苫小牧駅・鵡川駅間の30.5kmで、残りの116kmは代行バスによる運行となっています。
豊富な水と木材資源に恵まれて苫小牧市には、製紙工場が進出しています。特に、王子製紙の規模が大きいようで、住所にも王子町があるほどのようです。
行き先表示は様似行になっていますが、鵡川・様似間はバス代行の案内も流れています。
苫小牧07:58発、日高本線 普通 鵡川行に乗ります。
日高地方は馬産地で有名です。本格的な馬の生産が始まったのは、江戸幕府が現在の浦河町に馬牧を設置のが始まりだそうです。
サラブレットの生産が始まったのは明治20年ですが、日高が日本一の馬産地として認識されるようになったのは戦後、特に減反政策が始まった頃の競馬ブームからといわれています。
日高には、日本の競走馬生産牧場の約66%が集まっているそうです。
日高本線用の車両にも「優駿浪漫」の文字が見えます。
2両編成ですが、1両に5人ほどの乗車です。
苫小牧駅を出発した列車は、しばらくの間室蘭本線と並行して進んだ後に、右のカーブしていきます。
日本製紙株式会社北海道工場勇払事業所が見えてくると、勇払駅に到着します。
勇払 08:09着 08:09発
駅舎はホームとはかなり離れており、舗装された長い通路で結ばれています。これは以前駅舎とホームの間に側線や専用線があった名残です。駅舎はコンクリートブロック造り二階建ての大きな建物ですが、2階部分などは開口部に板が打ち付けられ閉鎖されているようです。
さらに勇払原野の中を進みます。
列車が警笛を鳴らし、徐行を始めました。
鹿が線路脇にいました。驚くわけでもありません。鹿が立ち去るのを待って、スピードを上げました。
苫小牧東港のコンテナが見えてきました。
次に見えてきたのは、北海道電力苫東厚真発電所の貯炭場。ここは、石炭による火力発電所です。
厚真川を渡ると、浜厚真駅に到着します。
浜厚真 08:18着 08:18発
ペイントされた駅舎は、車掌車改造したもののようです。
太平洋に沿って更に進みます。曇天。残念ながら海岸線は見えません。
浜田浦 08:22着 08:23発
開業当時から無人駅のため駅舎はありませんが、ホームから少し離れたところに待合室と思われるコンクリートブロック造りの小さな建物がありました。
次は列車の終点鵡川駅です。29分間の乗車でした。
鵡川 08:27着
互いのホームは少しずれた位置にあり構内踏切でつながっています。かつて、富内線が営業していた頃の3番線は撤去されていました。
駅舎はむかわ交通ターミナルを併設しています。
ここで、日高本線代行バス静内行に乗り換えます。代行バスは様似直行便はなく、全便静内駅で乗り換えることになります。
鵡川 08:35発
鵡川駅を出た代行バスは、国道235号に出て鵡川を渡ります。
しばらくして国道を右折し、海岸方向に進みます。
飛行機に位置を知らせるVORといわれる、鵡川超短波全方向式無線標識施設が見えます。飛行場から離れた場所にあるのは珍しいです。
更に右折して進んだところに汐見駅がありました。
汐見 08:49着 08:49発
代行バスは今来た道を戻り、国道235号を進みます。
日本で一番新しい門別競馬場。
一端国道を離れ、駅舎の向かい側から回り込むようにして富川駅前に向かいます。
富川 09:05着 09:05発
更に国道に戻り、全国の一級河川で水質1位に選ばれたことのある沙流川を渡ります。
ここのシンボリ牧場は種牡馬事業を行っているとのことです。
社台グループの生産牧場の一つ、日高社台ファーム。
日高門別 09:20着 09:20発
駅前のロータリーには風見鶏ならぬ、風見馬が付いている時計台のモニュメントがあります。
列車であれば、汐見駅を過ぎた辺りからかいがんせんを見ながら進んできたはずですが、道路は海岸線から離れていたため、ここに来て太平洋を見ることができました。
豊郷 09:29着 09:29発
列車で来れば太平洋が広がっているところです。
清畠 09:37着 09:37発
豊里駅と同じ構造の待合室のある無人駅です。
厚賀 09:46着 09:46発
駅前ロータリーが狭いのか、代行バス停は道路沿いにありました。
本当に高波の影響を受けるような所を鉄道が通っています。
大狩部 09:55着 09:55発
海辺の秘境駅といわれる駅です。
トンネルをくくり抜け、階段を降りたところにホームのある無人駅です。
節婦 10:00着 10:00発
節婦駅も代行バス停は道路沿いにありました。
途中代行バスは内陸に入ります。
前方に、新冠泥火山が見えます。泥火山というのは、地表に泥水などが噴出する丘陵です。今でも大規模な地震があったときには噴出するそうです。
坂を下り新冠川を渡ります。
至る所に牧場があると言っても過言ではありません。
確かに生花店です。店先にたくさんの鉢花が置いてあります。
新冠 10:12着 10:12発
駅舎は「出会いと憩いのセンター」と名付けられた施設となっていました。
道の駅サラブレッドロード新冠。
駐車場には、新冠ゆかりの名馬の顕彰碑が設置されています。
全国から集めたレコードを展示・視聴ができる施設「レ・コード館」と町民ホールもあるそうです。
再び海岸沿いを進みます。
1時間48分。間もなく静内駅に到着します。
静内 10:23着
町村合併により「新ひだか町」となった静内駅前のモニュメントです。
ここで乗り換えです。
代行バスの旅はつづく
日高本線は、北海道苫小牧市の苫小牧駅から様似郡様似町の様似駅を結ぶ、146.5kmの路線です。
歴史的に見ると、明治42年に三井物産が苫小牧・鵡川間に王子製紙苫小牧工場で使用するパルプ原料の木材を輸送するために専用馬車鉄道を敷設したのが始まりで、その後、苫小牧軽便鉄道と日高拓殖鉄道によって苫小牧駅・静内駅間が開通し、更に国鉄になってからの昭和12年に現在の区間、苫小牧・様似間が全線開通しました。
しかし平成27年1月、高波による土砂流出の影響で、鵡川駅・様似駅間が不通となりました。一時は静内駅・様似駅間の運転が再開しましたが、2月に再び土砂の流失があり、更にその後も路盤流失などもあって、列車による運行は苫小牧駅・鵡川駅間の30.5kmで、残りの116kmは代行バスによる運行となっています。
豊富な水と木材資源に恵まれて苫小牧市には、製紙工場が進出しています。特に、王子製紙の規模が大きいようで、住所にも王子町があるほどのようです。
行き先表示は様似行になっていますが、鵡川・様似間はバス代行の案内も流れています。
苫小牧07:58発、日高本線 普通 鵡川行に乗ります。
日高地方は馬産地で有名です。本格的な馬の生産が始まったのは、江戸幕府が現在の浦河町に馬牧を設置のが始まりだそうです。
サラブレットの生産が始まったのは明治20年ですが、日高が日本一の馬産地として認識されるようになったのは戦後、特に減反政策が始まった頃の競馬ブームからといわれています。
日高には、日本の競走馬生産牧場の約66%が集まっているそうです。
日高本線用の車両にも「優駿浪漫」の文字が見えます。
2両編成ですが、1両に5人ほどの乗車です。
苫小牧駅を出発した列車は、しばらくの間室蘭本線と並行して進んだ後に、右のカーブしていきます。
日本製紙株式会社北海道工場勇払事業所が見えてくると、勇払駅に到着します。
勇払 08:09着 08:09発
駅舎はホームとはかなり離れており、舗装された長い通路で結ばれています。これは以前駅舎とホームの間に側線や専用線があった名残です。駅舎はコンクリートブロック造り二階建ての大きな建物ですが、2階部分などは開口部に板が打ち付けられ閉鎖されているようです。
さらに勇払原野の中を進みます。
列車が警笛を鳴らし、徐行を始めました。
鹿が線路脇にいました。驚くわけでもありません。鹿が立ち去るのを待って、スピードを上げました。
苫小牧東港のコンテナが見えてきました。
次に見えてきたのは、北海道電力苫東厚真発電所の貯炭場。ここは、石炭による火力発電所です。
厚真川を渡ると、浜厚真駅に到着します。
浜厚真 08:18着 08:18発
ペイントされた駅舎は、車掌車改造したもののようです。
太平洋に沿って更に進みます。曇天。残念ながら海岸線は見えません。
浜田浦 08:22着 08:23発
開業当時から無人駅のため駅舎はありませんが、ホームから少し離れたところに待合室と思われるコンクリートブロック造りの小さな建物がありました。
次は列車の終点鵡川駅です。29分間の乗車でした。
鵡川 08:27着
互いのホームは少しずれた位置にあり構内踏切でつながっています。かつて、富内線が営業していた頃の3番線は撤去されていました。
駅舎はむかわ交通ターミナルを併設しています。
ここで、日高本線代行バス静内行に乗り換えます。代行バスは様似直行便はなく、全便静内駅で乗り換えることになります。
鵡川 08:35発
鵡川駅を出た代行バスは、国道235号に出て鵡川を渡ります。
しばらくして国道を右折し、海岸方向に進みます。
飛行機に位置を知らせるVORといわれる、鵡川超短波全方向式無線標識施設が見えます。飛行場から離れた場所にあるのは珍しいです。
更に右折して進んだところに汐見駅がありました。
汐見 08:49着 08:49発
代行バスは今来た道を戻り、国道235号を進みます。
日本で一番新しい門別競馬場。
一端国道を離れ、駅舎の向かい側から回り込むようにして富川駅前に向かいます。
富川 09:05着 09:05発
更に国道に戻り、全国の一級河川で水質1位に選ばれたことのある沙流川を渡ります。
ここのシンボリ牧場は種牡馬事業を行っているとのことです。
社台グループの生産牧場の一つ、日高社台ファーム。
日高門別 09:20着 09:20発
駅前のロータリーには風見鶏ならぬ、風見馬が付いている時計台のモニュメントがあります。
列車であれば、汐見駅を過ぎた辺りからかいがんせんを見ながら進んできたはずですが、道路は海岸線から離れていたため、ここに来て太平洋を見ることができました。
豊郷 09:29着 09:29発
列車で来れば太平洋が広がっているところです。
清畠 09:37着 09:37発
豊里駅と同じ構造の待合室のある無人駅です。
厚賀 09:46着 09:46発
駅前ロータリーが狭いのか、代行バス停は道路沿いにありました。
本当に高波の影響を受けるような所を鉄道が通っています。
大狩部 09:55着 09:55発
海辺の秘境駅といわれる駅です。
トンネルをくくり抜け、階段を降りたところにホームのある無人駅です。
節婦 10:00着 10:00発
節婦駅も代行バス停は道路沿いにありました。
途中代行バスは内陸に入ります。
前方に、新冠泥火山が見えます。泥火山というのは、地表に泥水などが噴出する丘陵です。今でも大規模な地震があったときには噴出するそうです。
坂を下り新冠川を渡ります。
至る所に牧場があると言っても過言ではありません。
確かに生花店です。店先にたくさんの鉢花が置いてあります。
新冠 10:12着 10:12発
駅舎は「出会いと憩いのセンター」と名付けられた施設となっていました。
道の駅サラブレッドロード新冠。
駐車場には、新冠ゆかりの名馬の顕彰碑が設置されています。
全国から集めたレコードを展示・視聴ができる施設「レ・コード館」と町民ホールもあるそうです。
再び海岸沿いを進みます。
1時間48分。間もなく静内駅に到着します。
静内 10:23着
町村合併により「新ひだか町」となった静内駅前のモニュメントです。
ここで乗り換えです。
代行バスの旅はつづく
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