旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

青い森鉄道に乗って 特別感スペシャルツアー9 「みちのく潮風トレイルトレッキング」蕪島~葦毛崎展望台

2018-12-10 13:38:26 | 青い森鉄道に乗って 特別感スペシャルツアー
 朝市を後に、バスで移動です。


 向かう先は、「みちのく潮風トレイル」の出発点、蕪島。
 「みちのく潮風トレイル」とは、現在環境省が整備を進めている長距離の「東北太平洋岸自然歩道」の愛称で、トレイルとは、英語で自然道・自然歩道・自然遊歩道を意味します。
 国が初めて整備した長距離自然歩道は、1974年(昭和49年)に完成した東京の高尾から大阪の箕面までの全長1,697kmの「東海自然歩道」です。




 東日本大震災で大きな被害を受けた、東北太平洋沿岸。その復興のシンボルとして整備されているのが、青森県八戸市の蕪島から福島県相馬市松川浦までをつなぐ、総距離900km超えるロングトレイル「みちのく潮風トレイル」ですが、全ルート開通は今年度内とされています。
 ルートマップは『環境省みちのく潮風トレイル』で検索すると見ることができます。また、入手方法も案内しています。


 ここが、入口であり、出口です。トレイルヘッド(起点)・エンドポイント(終点)のモニュメントが設置されています。
 ここからは、昨夜に引き続き理事長さんがガイドさんです。




 今日はこの蕪島から、種差海岸インフォメーションセンターまでの区間をバスと徒歩で散策します。
 八戸市観光情報サイト『八戸観光Navi』からもダウンロードできる、「種差海岸散策ガイドブック」にもルートや見所がかかれています。


 蕪島は、ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されている、ウミネコの繁殖の様子を間近で観察することができる国内唯一の場所で、毎年3月上旬頃に飛来し、4月頃に産卵、6月頃にはヒナがかえります。そして、8月頃には旅立って行くそうです。
 もともとは完全な離島だったものを、1942年(昭和17年)に旧日本軍が埋め立て工事をし、現在のような陸続きとなりました。
 「蕪島」名称の由来には諸説あり、蕪(野生のアブラナ)の花が咲く島という説もあり、5月中旬には黄色い花が咲き乱れます。
 島の頂上には「蕪嶋神社」がありますが、2015年(平成27年)11月に消失し、2016年(平成28年)11月から再建工事が進められています。この工事もウミネコの繁殖期(4~8月ごろ)を避けて進めていて、2019年(平成31年)12月に工事が終了し、2020年(平成32年)春の一般公開を目指しているそうです。




 蕪島の隣には、「蕪島海水浴場」もあります。


 再びバスに乗り、蕪島を後にします。


 海岸線沿いの、種差海岸遊歩道とJR八戸線の間を通る県道1号を進みます。
 列車の車窓からは見ることができないものも見えてきます。
 岩場の上に建っている海席料理処「小舟渡」もその一つ。


 沖の岩は何に見えますか?


 「トドシマ」と言うようです。
 「日本の灯台50選」にも選ばれている「鮫角灯台」。
 海岸線・鉄道・灯台と、JR八戸線を挟んで建っています。位置関係は珍しいそうです。


 蕪島から5分程。ワンコインバス停留所でいうと、「葦毛崎展望台前」でバスを降ります。
 展望台よりも先に「カフェテラス ホロンバイル」が目に入りました。
 ここのソフトクリームは、鰺ヶ沢町の「アビタニア・ジャージーファーム」、むつ市の「ボン・サーブ」と並び、青森県3大ソフトと言われています。


 歩いた後なら良かったのに…。


 「葦毛崎展望台」は、太平洋戦争末期に旧日本軍が軍事施設として使用していたものを、展望台として一般開放したものです。




 太平洋の素晴らしい眺望が満喫できるビュースポットです。






 360度パノラマ。


 ここから、ショートトレッキングです。

 つづく。

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