Twisted Works Official BLOG

シボレーC1500、サバーバンを所有していますトラック好きの自動車修理工の作業日記です。

久々のクラッチ交換

2020-10-10 11:24:00 | 日記
最近はほとんどの車がオートマチックトランスミッションですのでクラッチ交換という作業はほとんどありません。

サラリーマンメカニックのころは週に1台はクラッチやってましたがもう10年以上前の話です。

で、今回は



スクラムバンです。

出先でおかしくなり、ロードサービスで入庫いただきます。

確認するとエンジンかかった状態でクラッチを踏むとガラガラとすごい音がします。

間違いなくクラッチのレリーズベアリングの不具合ですのでトランスミッションを降ろします。

取り出してみるとレリーズベアリングが焦げ焦げです。



クラッチ板は表も裏も均等に減っていて運転者さんは上手な人だと思いますが、レリーズが壊れてしまっては走れませんね。



クラッチカバーASSY,クラッチディスク、パイロットベアリング、レリーズベアリング、クラッチワイヤーを交換してクラッチ調整、、納車となりました。


続いて水漏れの96年C1500です。



こちらはあるあるのインマニからのクーラント漏れですがこちらの都合で入庫を待っていただいてましたが出先でとまってしまいました。

とまった原因は直接オーバーヒートではなく、イグニッションモジュールだったのですが持って帰って確認すると予想以上にダメージを食らっていました。

エンジンオイルはカフェオレ状態



量も7リッターくらい抜けましたので単純計算で3リッターはクーラントがオイルに廻ってしまっています。



オーバーヒートもさせてますのでシリンダヘッドガスケットの抜けも確認します。



はっきり抜けてるとは言い難いですが怪しいのでヘッドガスケットまで交換します。

本来予算が取れるならエンジン降ろしてフルオーバーホールが理想ですが今回は一応ヘッドまでやってみることにします。

これでだめならエンジン降ろします。

ばらしていくとあちこちにクーラントの形跡があります。



やはりマニホールドのガスケットが抜けていました。



マニホールドからクーラントが外に漏れてくれればいいのですが内側に漏れるとリフターバレーに落ちてその後エンジンのオイルパンに落ちてカフェオレを製造してしまいます。



元戻しが絶対ですのでついていた場所がわかるようリフター、ロッカーアーム等ばらしていきます。



ドロドロだったマニホールドもサンエス➡ソーダブラストできれいにしていきます。



フランジ面はオイルストーンでならします。



ヘッドもおりて、カーボンだらけだったピストンもきれいにします。



バルブステムシールも交換してバルブの擦り合わせもしますのでバルブを抜いていきます。



こちらもついていた場所がわかるようばらします。



ステムシールも外してこれから組み立てていきます。

次回は続きです!!


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